こちらの続きです↓
温泉街で食べ歩きしたり、
ちょいと観光したり、
まるで付き合っていた頃のよう。
再会した際には素っ気なかったものの、
いつものJさんらしさ全開となりました。
そんなこんなで午後になり、
旅館にチェックインしてのんびり過ごします。
過去半年以上の付き合いもあってか、
『慣れ親しんだ間柄は楽だ』
『また一緒にお出掛けしたいかも』
と改めて思ったので聞いてみました。
「今月の○日は空いてる?」
「空いてないよ」
「今度一緒に○○行こうよ?」
「嫌だよ」
「前に○○○行きたいって言ってたよね?」
「別の人と行ってよ」
まさかの塩対応
なぜか拒否されます。
(ソファーで2人くっ付きながらです)
なぜ?と聞いてみると、
別れてからの微妙な関係がとても辛いからとのこと。
会っていない時も、
実際に会っている時も、
胸が苦しくて仕方ないと。
まるでどこかで聞いた失恋ソングの歌詞のような言葉を使いながら、
Jさんは胸の内をさらけ出しました。
その夜、
やる事ヤっちゃおうかなと思ったのですが、
Jさんが嫌がります。
ちょっと想定外でした
実はJさんの中で、
変わろうと思っていたことがあったのです。
元々私と付き合う前、
TinderでヤリマンになっていたJさん。
それに対し、
私はそれがどんなにダメなことか、
何度も何度も説教してきました。
そして、
「こんなアタシでごめんね」
「もうそんな自分には戻らない」
と当時私に約束していたのです。
その決意もあり、
仮に私のことをまだ好きだったとしても、
付き合っていない人とはそういうことをしたくなかったそうです。
素晴らしい貞操観念!
18〜19歳の頃から男に弄ばれてきたJさんが、
25歳にしてついに真っ当な道を歩もうとしたのです。
というわけで彼女の意思を尊重し、
私は手を出しませんでした。
その夜、
この温泉旅行で撮った写真を2人で見返しました。
たくさんツーショットも撮り、
動画なんかも撮っています。
Jさんは、
「インスタにアップするね」
と言いました。
「じゃあ楽しみにしてるね〜」
インスタにアップするのは、
デートが楽しかったことでもありますから、
私としても嬉しいわけです。
早朝、
まだ夜も明けていない頃。
Jさんがトイレに行ったのでしょうか、
そのタイミングで私も目が覚めました。
布団にJさんが戻ってきましたが、
私は寝たフリをしました。
(起こしたと思わせたくなかったので)
Jさんは私にピタッとくっついてきて、
頬や首筋にキスをしてきました。
私は心の中で、
『Jさんはまだ私のことが好きなんだな』
と思ったわけです。
朝食を食べ、
軽く観光をしながら、
私たちは帰りました。
もう付き合ってないわけですから、
以降そんなに連絡はとりません。
たまに
元気?仕事どう?
と私が送り、
元気にしてるよ
とJさんが返すくらいです。
『そういえばインスタにまだアップされてないな』
付き合っていた頃、
あれだけ私に依存していたJさん。
私はまだJさんに好かれている自信がありました。
何なら少し押せば、
セフレにもできちゃうなんて思っていました。
(しようとは思ってません)
ある日、
Jさんがインスタにアップしました。
女友達とお出掛けした内容です。
そしてその時、
私とのこれまでのデート投稿が全て消去されていることに気付きました。
もちろん温泉旅行はアップされないままです。
さらに、
フォトアプリで共有していたアルバムも、
全て解除されていました。
どうやら、
Jさんは吹っ切れたようです。
未練がましく思っていたのは、
私の方だったみたいです。
というわけで、
クズ男の私が遊びで始めた恋愛が、
一つ終わったという話でした。
Jさんには、
幸せになってほしいなと思います。