柴犬抹茶の憧れ、猫のチョコちゃん （後編）

猫ちゃんと仲良く遊びたい伊賀忍者柴犬抹茶、
１年余りの間こつこつと、少しずつだが修行を積んで来た。

ある日、抹茶が公園で遊んでいると

憧れの猫、チョコちゃんが後ろを通り過ぎる。

（前回までの話）　「　柴犬抹茶の憧れ、猫のチョコちゃん　（前編）　」
「　柴犬抹茶の憧れ、猫のチョコちゃん　（中編）　」

すぐにチョコちゃんを追いかける抹茶。

でも、抹茶には“重り”がついているので追いつくはずもなく、

すでにチョコちゃんは公園の門を出ておウチへ向かっている。

抹茶、公園の柵越しにチョコちゃんを呼び止めたけど、

チョコちゃんはおウチに入ってしまう。

抹茶、しょんぼり。

しばらくチョコちゃんの家を見つめる。

するとびっくり、夢のような出来事が起こる。

なんとチョコちゃんのパパが
チョコちゃんを連れて出て来てくれたのだ！

せっかくチョコちゃんと遊べるチャンスなのに、
抹茶は気後れして前に出られない。

そのくせ、チョコちゃんが抱っこされてる時は

やたらと威勢がいい。

相変わらずへっぴり腰の抹茶。

そしてチョコちゃんが十分離れたところに座ると

また虚勢を張る。

修行はちっとも実を結ばなかった。

チョコちゃん、せっかく抹茶の相手をしてくれたのに…

ごめんね…　ありがとう

あ～　ドキドキしたヨ～♪

（今日の抹茶　３才４ヶ月）

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