今日は七夕、星合の空(ほしあいのそら)ですね。

七夕は中国の漢の時代の織女と牽牛の伝説に由来すると言われています。幼い頃からこの織姫と彦星の物語は聞かされ、野尻抱影らの星の神話などの本で読んだものです。

その伝説を詠んだといわれている「何ごとも 変はりはてぬる 世の中に ちぎりたがはぬ 星合の空」という和歌が鎌倉時代の「建礼門院右京大夫集」にあります。「すべてが変わり果てた世の中になっても、七夕の牽牛と織姫が交わした逢瀬の約束は違えることはないだろう」といった意味ですね。

一枚目の写真は夏の大三角形と言われる星空の写真。三角形の頂点に輝く星が琴座の織姫星(ベガ)、天の川を挟んで右下の星がわし座の彦星(アルタイル)、左下の天の川に浸っている星が白鳥座のデネブ。

 

 

 

 

 

かつては写真のような望遠鏡を保有していて天の川銀河の星団や星雲、惑星などを夜な夜な眺めていました。ブルーのMEADEの望遠鏡は目的の星を自動で導入し、追尾してずっと視野に入れておいてくれます。

 

 

 

 

いま明け方の東の空には火星がプレアデス星団の近くに、木星がアルデバランやヒヤデス星団の近くに輝いています。そして土星ですが、来年にはあの輪が見えなくなります。消失するわけではなく地球から輪を真横から見る軌道になるためです。というの輪の厚さは1Km以下と言われていてあまりにも遠いので見えない状態になるというわけです。今年は写真くらいの薄い輪の土星です。

今日の夜は久しぶりに星空を眺めてみよう!

(星空、土星の写真は借り物です)