10年前の今頃諌早市の白木峰高原にあるコスモス花宇宙館の15cm屈折望遠鏡で撮った月の写真です。一眼レフのボディを接眼部に取り付けた直焦点撮影。つまり口径15cmの焦点距離1400mmの大望遠レンズで撮影したということです。

下(南)には表側最大級のクレーター、クラヴィウス。真ん中付近に3つ並ぶうちの上(北)がプトレマイオス。そしてその上にアペニン山脈があり暗く写っているところが雨の海。その中にアルキメデスと海の縁にあるプラトー(プラトン)というクレーター。月面地図には哲学者や天文学者の名前が多いですね。

月は望遠鏡で何度も観ているけど、太陽の光の当たり方加減で神秘的な表情を見せる雨の海周辺が一番好きな風景です。この写真よりもう少し西の虹の入江あたりまで見えていると、上弦の月も下弦の月も美しいし、高倍率でさらにその美しさを楽しめる。

この宇宙館にはさらに口径の大きい40cm反射望遠鏡もある。いまコスモスモ満開のようだし行ってみようかな。