9月10日の「九州ギターフェスティバル長崎大会」開催にともない前日には「ギタリストの饗宴」というコンサートがあり観に行きました。
クラシックギターを弾いて(といっても中学生から大学生の頃までだが)、聴いてほぼ60年。ギターの父といわれるセゴビアに出会い、イエペスが弾く「禁じられた遊び」のテーマ曲がヒットして、それが弾きたくてギターを買ってもらった。小原安正主宰の東京音楽アカデミーの教材で学んでいたら、荘村清志というプリンスが登場し60年代後半から70年代にかけてクラシックギターブームが起こった。
一方でビートルズやベンチャーズの大ヒットでバンドブーム、エレキギターブームとなった。またボブ・ディランやピーター・ポール&マリーらの登場でフォークブームとなりアコースティックギターが売れた。ギターと名の付く楽器を弾く人たちが飛躍的に増加し、ギターブームになった年代だ。ギターを弾く僕と同世代の人の多くはこの同じ体験をしているはずです。
ロックやフォークやポップスが大衆の音楽となったことでギターといえばエレキ、アコースティツクギターのことで、クラシックギターを思い浮かべる人も、演奏する人も少なくなっていた。クラシック音楽の世界でもピアノやバイオリンが主流でクラシックギターは脇に置かれた存在だった。
福田進一さんはクラシックギターの世界的マエストロで多くの優秀なギタリストを育てている。その代表は村治佳織さん。彼女の登場によってクラシックギター界が賑わってきた。やはりスターが必要なのだ。このフェスの主宰者で九州ギター音楽協会会長山口修さんは長崎在住のギタリスト。毎年「ギター大好き展」を開催しクラシックギターの普及、後進の育成につとめておられる。
このフェスで僕が注目していたのは現在パリ国立高等音楽院在籍の24歳の若きソリスト森田莉子さん。彼女の先生はデビューCDでアルベニスの「朱色の塔」ほか見事な演奏を聴かせてくれた上野芽実さん。二人で演奏したピアソラのタンゴ組曲は姉妹のように息もピッタリでラテンの情熱と深い憂愁が伝わってきました。
YOUTUBEを観ていると次世代を担うような若いギタリストたちの演奏がたくさんアップされていて、クラシックギターは新しい局面に入って面白くなっていくのでは?と期待しているのです。
*上野芽実さんとの写真は2020ギター大好き展にて。
*森田莉子さんの写真はフォレストヒルのサイトから借用しました。
*森田莉子さんの演奏で僕も大好きな「スペイン・セレナーデ」を貼っておきます。




