本日のお歌。 ”You Don't Know" HELEN SHAPIRO
出ました。オールディーズ好きには外せない定番曲。
邦題、「悲しき片思い」 。まあ、「悲しき」シリーズの中では納得できる邦題ですね。
日本でも竹内まりやさんや、弘田三枝子さんはじめいろんな人が唄ってますが、Mi-Ke がカバーしたバージョンが僕は一番好きです。ケントスのライブでも必ずと言っていいくらい唄われているようです。
You might not care
every time you pass me by
oh you don't know....... いつの時代も、片思いは辛いもんでして・・・。
蒸し暑くなってきた。
事務所帰りの駅で、まるで猫のようにうろうろせねばならない季節が、また今年もやってきた。
事務所から駅まで歩いて10数分、駅に着くころには暑くて汗も出始める。何か用事や買い物がない限り、とりあえずはいったん私鉄の駅へ直行する。
僕が会社帰りに電車に乗る駅は、地下駅になっている。さほど効いているとも思えぬ冷房が、一応入っている。駅の構内に入った時点で、もう暑くてたまらない。
駅には数か所、冷房の吹き出し口がある。その前に立って体を冷やしたい。
一方、歩いてくたびれたし腹も減っているので、構内のベンチにも座りたい。都合よく二つを満たす場所は、この駅に関する限り、残念ながら、ない。
いや、一か所だけそれに近いところはある。天井から冷気が降り、椅子もある。
が、そこは電車を待っているのか、僕と同じ考えの人が多いのか、たいてい他人に取られている。
当たり前だ。涼しくて座れるのだから。
あきらめる。
さて、どうするか。他の場所の椅子に座るか、冷房の吹き出し口の前に立って涼むか。
やはり暑さに負けて、一番幅の広い吹き出し口の前に立つことにする。
ところが、ここも僕と同じ考えらしい人や、電車を待っている列が伸びていたりして、取られている。
他の吹き出し口の前が空いていないかと、僕はここでうろうろと駅の構内を歩き回る。端から端まで探すので、逆にちっとも涼しくならない。涼しい場所を探して歩き回るところは、まるで野良猫みたいだ。なんだか余計に疲れる。なんでこんなに人が多いのだ?!
僕の乗る急行電車は、割と本数は多い。だったらとっとと乗ってしまえばいいじゃんか、と言われそうだが、あまり早く帰宅する気にもなれない。帰ってもやることがない。晩飯を食ったら、後はせいぜいこのブログを書くくらいが関の山だ。今のところ、韓国ドラマもいい出物がない。
それに18時台は電車も混み、座れないことが多い。19時前後になるといったん客が減り、座れる確率が高くなる。そして20時前になると再び混みだす、というのがほとんど毎日のパターンだ。やはり帰りは座って帰りたいじゃないか。
よって、早めに駅に着いても電車を何本か見送ることにしている。その間に涼んで、ベンチで休み、ちょっと飲み物などを飲み、考え事などしたり、人物観察をしたり、スマホいじったりして時間をつぶし、乗客が減り始めたら電車に乗ろう、という魂胆だ。
さて、何とかエアコンの吹き出し口の前にありついて、突っ立って涼む。汗がひき、体が冷えるまで10分くらいは風に当たっている。ああ、気持ちいい。
すっきりしたところで、今度は空いた椅子探しだ。休憩だ。
これまた、ホームの端から端まで歩いて空いたベンチを探す。隣の人と椅子一つ分は空間がないと嫌なので、そういう好条件の椅子を探してうろうろする。
全く落ち着きがないと自分でも思うが、こういうくだらないことについての条件が僕はシビアなのか、納得できるポジションが見つかるまで、構内をうろつく。涼しい場所や、楽な場所を探してうろうろするのは、やっぱり猫のようだ、と、また思う。
好条件の椅子が見つかれば、さっと座って、10分くらいはのんびりさせてもらう。テコでも動かん。くた~っとする。これも猫みたいだ。
電車が空きはじめる時間帯まで、地下街かデパートでもひやかして回る、という考え方もある。が、この時期は歩き回ると暑いし、いらん金も使ってしまいそうなので、我慢する。
さて、人がいったん少なくなってきた。電車に乗るとするか。
ここで三度めのうろうろ歩きが始まる。なるべく人の少ない列で、降りる駅の階段に近い乗車位置を探すためだ。折衷点を探さねばならん。ついでに、並びながら、柱にもたれることのできる位置が一番いい。だが、さすがにそうは都合よくはいかない。どれか一つはあきらめる。そこまでわがままじゃない、僕だって。
ここまでで、ホームのほぼ端から端まで3,4往復はしている。それなりに運動になる。腹が減る。
途中、ホームの中ほどにあるコンビニでおやつを買いたくなる衝動を、ぐっと抑える。ただでさえ僕は無駄遣いが多い。我慢せねばならん。それくらいの常識は持ち合わせている。
コンビニは横目でチラ見して通り過ぎる。
学生時代からこういうことを毎日のように繰り返して、夏を過ごしてきた。早い話が、暑さと疲労と空腹との戦いなのだ。何を大げさな、と思われそうだが、本人はいたって真面目にやっている(大げさだけど)。他人から見ればバカか不審者みたいだろう。
電車が来た。乗る。まるでやることがなくなったから、しかたなしに電車に乗るみたいだ。
が、こういう無駄みたいな時間も一面必要なものだ、とも思っている。人が生きていくうえでの(少なくとも僕にとっては)隙間、歯車の遊び、というもんだ。
ま、異論のある人も多いだろうけどね。真面目一方の方々にとっては「何を無駄なことをしているか」と。
僕は夏が好きである(厳密にいえば晩春から初夏だ)。
が、それはオフの時の話である。仕事の行き帰りや、仕事中は、暑いのはごめんだ。
寒いのは着込めば防げるが、暑いのは、皮まで脱ぐわけにはいかんじゃないか。
これから数か月、暑さとの戦いの行き帰りが、今年も始まった。
気が遠くなる。