先日、友だちが遊びに来たとき、
たまちゃんの住んでたアパート、更地になってたよ、と教えてくれました。

結婚するまで約8年暮らしたアパートです。

それを聞いて、四十路近い女が言うのも何ですが、青春のアパートが…って気持ちになりました。

で、今日、近くへ行ったので、アパート跡地の隣を通ってきました。

アパートと、その前にあった駐車場が掘り返されており、新しく何かが建つようで、棒とテープで仕切られていました。


地方の街ですが、駅まで徒歩圏内だったし、駅前で午前様まで飲んだよなぁ、
県内有数の花火大会にも歩いて行けたし、桜の名所も近くで昼の桜、夜桜、何度も見に行ったなぁ、
そこの電信柱のところに停めた車の中で別れ話したなぁ、
駐車場で結婚前の理系くんとケンカしたなぁ、
などなど少しだけしんみりしました。



子どもが生まれても自分は変わらないだろう、変わりたくない、と思っていましたが、
子どもが生まれたら、同じ景色も見え方が変わった気がします。


赤ん坊は小さい弱い生き物で、お世話しないと生きていけません。
否応無しに子どもに向き合うようにし向けられます。

私は、子どもを置いて出掛けられるし、その間はけっこう頭の中からも思いは消えるし、なかなかドライな母なんですけどね。

すんごく子どもを可愛がってる友だちを見ると、それに比べて私って薄情なのかなぁと思うくらい。

でも、ま、たぶん大丈夫です。

息子の寝顔を夫と一緒に眺める時、世の中にはこういう幸せもあったのか、と初めて気付いた鈍感ではありますが。