先日、村田さとの墓のある同志社墓地に行って来ました。

同志社墓地は、京都市左京区の哲学の道の“上”、まさに山の上にあります。

若王子神社手前の道。ここもそこそこの上り坂です。

途中に、きれいな紫陽花が咲いていました。

哲学の道の始点である若王子神社の脇に、同志社墓地へと続く道があります。下の写真の右の道です。

この道に入ってすぐに、こういう看板が立っています。

実際に、山道なので女性の一人歩きはちょっと危ないと思います。

山頂まで徒歩で約２０分と。

・・・イノシシも頻繁に出没しているそうです。

少し登ると、こういうものが置かれていました。杖です。

せっかくなので、一本借りました。フラッシュが反射してよく見えませんが、「学校法人同志社」と書いてあります。

で、道はというと・・・こうなわけです。

・・・・・・・・・道じゃないじゃん、新島先生。ちなみに、上の写真は登って右折なんですが、おわかりになるでしょうか。

この道なき道（いや、道はありますが）を、ズンズン登っていきます。

ちなみに、地面は固くて、いかにも密度が濃そうな粘土質です。この日は雨上がりだったので、結構滑りました。

写真ではわかりずらいと思いますが、土が固まって岩になっていく、ちょうどその中間みたいな感じです。

途中何枚か写真を撮りましたが、謎の文字「の」を発見したり・・・

なんか、写ってはならないものっぽいものが写っちゃってたり・・・・・・。

・・・・・・へこたれずに登って行くと、きれいに整頓された石段が出現。

ようやく山頂にたどり着きました。

上の写真の場所を左に登ると、村田さとの墓があるのですが、さとの墓はかなり奥の方になります。

横から見ると、かなり傾いている事と、後ろがすぐに崖だという事がおわかりいただけると思います。

村田さとの墓などがある墓地より一段高いところに同志社墓地があります。

表のゲートは錆びていて動かなかったので、裏に回って入れさせてもらいました。

同志社の創立者・新島襄の墓。

実は、こちらは二代目の墓碑。初代は昭和６１年に不慮の事故によって倒壊してしまったので、翌年に再建されたものなのだそうです。碑銘は勝海舟の揮毫によるもので、元の墓碑からそっくりそのまま写したものだそうです。しかし、よく見ると・・・。

「島」の字が、横線一本足りてません。何か意味を込めたものなのかどうか、わかりませんが、基本的に永久に残るものである墓碑の字が、線が一本抜けているって・・・・・・・・・、そういうところが好きになれないんだよな勝海舟。

その新島襄の妻で、大河ドラマ『八重の桜』の主人公にもなった新島八重の墓。

写真で見ると大きく見えるかも知れませんが、実際はかなり小さいです。夫・襄の墓と比べたら３分の１か４分の１ぐらいでしょうか。

八重の実兄で会津藩公用人、維新後は京都府顧問となり、同志社の設立にも貢献した山本覚馬の墓。佐久間象山門下でもあり、象山の死後、その息子恪（別名三浦啓之助）を父の仇討ちのために新選組へと加入させた人物でもあります。

その山本覚馬と八重兄妹の両親、山本権八・佐久夫婦の墓。

と、ひとしきりお参りをした後に下山。

途中で京都の町の様子でも見ることが出来れば良いのですが、ご覧のとおり道の周りは完全に木々に覆われているので、外の景色なんか見れたものではありません。

・・・まあ、木々が生い茂ってなかったら、右側の崖に落っこちて死んじゃいそうですが。

下りは思いのほか早く下山出来ました。これほどの山道なので、とにかく油断する間もなかったのが良かったのかも知れません。

襲い来るイノシシをちぎっては投げちぎっては投げ（うそ）、無事に同志社墓地参りは終了しました。

あ、徳富蘇峰の墓もあるの、忘れてた。