保険は大事!その2 | 剣道(リバ剣) 心臓 S-ICD おやじブログ

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剣道やってます
2018年10月24日に心室細動(突然死)で倒れ
20分間…50回以上の心肺停止を繰り返し…
生死をさ迷い…奇跡?の生還(笑)

心臓病・S-ICDと共に稽古に励む!

いつも  ありがとうございます。
またおやまあ  です。



今回の私の経験から幾つか書きたいと思います。

もしもの時の保険!
そのもしもが、私に降りかかって来たのです。

私が「もしもの備え」と思っていたものは…。


1、高額医療控除
     ※一定額以上は医療費がかからない。
       また、1ヶ月に支払った金額が
        一定額以上については、返還される


2、傷病手当て
     ※働けなくなった時に社会保険組合から
       給与の2/3  を保障してけれる。        



3、給与保障保険
     ※民間の保険で、働けなくなった時に
        10万円とか20万円とかを
        月々貰える保険。
        掛け金(数百円~数千円が中心)など
        よって貰える期間や金額が違います。


4、生命保険
         死亡時や特定の傷病に対して死亡保険から
         出る一時金など
         入院、手術に対応した入院保険など
         わりと良い(高い)物に入っていました。



これだけあれば、何かあっても大丈夫…
っと思っていました。

結果、大丈夫だったのですが、正直に言って
たまたま、運が良かっただけでした。

順にお話しいたします。


1、高額医療控除

入院中、月毎に〆て、入院費・手術費などを払います。
サラリーマンですと社会保険に加入しているので、高額医療は20万円までとなり、
さらに、月の限度額以上の額は戻ってきますがが…

中には対象外の費用もあり、
私の場合は20万円/月以上掛かりました。
そんな月が数ヵ月続いたのです。
しかも限度額の返却は、数ヵ月後です。


下記の2~3は、全て! 申請主義です!
こちらから申請しないと、何も始まりません。
診断書や提出書類が必要です!
提出書類の中には、病院からのを提出するもの、会社からのを提出するものなど。

※診断書は、病院にもよりますが、
   2~3週間がかかります。


2、傷病手当て

これは、ありがたい制度!
給与の2/3を保障されるなら、幾らかマシだろうと思っていましたが…。
今回の倒れた件で、給与の2/3、ではなく
基本給の2/3 と解りました。
会社にもよるのでしょうが、かなり金額は変わります。

さらに!

診断書の記載された期間のみの保障。
診断書は、病院に依頼した日が診断書の日付となります。つまり未来の日付は書けません
ので、全ての日数分を受けとるには、
何回も診断書を依頼するか
社会復帰してから診断書を取る!
いずれにしても給与を受け取れない期間中の保障にはなりません!
勿論、後からでも貰えないよりは、断然良いですが。

そして!
給付は、申請後の4ヶ月後です。

そして、そして!
申請が全て通るとは限りません。
私は、一部期間分は却下されました。(笑)
          (有給休暇期間は、当然通りません。)



3、給与保障保険

私が加入していたものは、数百円/月額の保険料で、給与が出なくなった時には、10万円/月支給されるタイプのものでした。

しかし、これも「上記2、傷病手当て」同様に診断書期間のみの保障。
働けない期間の満額を支給して貰うには、診断書を何度も申請するか、社会復帰してから診断書を申請する。
さらに、最大一年間のみ(つまり最大で120万円)の保障でした。

※保険会社や契約によっては、初めの診断書
   だけで、規定の期間分を一括で払ってくれる
    タイプもあることを知りました。

さらに!さらに!
傷病手当てよりはマシですが、支給されたのは、申請後の2カ月後でした。

私は、まだ社会復帰していませんので、休職期間中の初期期間しか、支給されておりません。



4、生命保険

おそらく加入されている方、全てが上記1~3の保障よりも大きな金額の保障となると思います。

私の場合も、1番大きな金額の保障となりました。
他の保障よりも大きな金額なので、さぞかし支給には時間が掛かるであろうと思っていましたが、
なんと!申請後一週間ほどで支給されました。
それも一時金として一括(★)です。




私の場合…。

・自宅からかなり離れた群馬県で倒れました。
     ※近くで倒れるとは限らないのです。
        見舞いだって一仕事です。

・数週間、意識がない状態でした。


・意識を回復しても、殆ど動けず、
    意志疎通は困難でした。
     ※出来ましたけど時間がかかる


・意志疎通出来る様に、なっても
    しゃべることは出来ませんでした。
      ※人口呼吸器の気管挿管による
         声帯の麻痺で、いまだにカスレ声です。


・入院期間中の3ヶ月のうち2ヶ月は
    ベッドの上だけで生活していました。


そんな人が、
どーやって?
書類を集めるのでしょう

どーやって?
会社に電話するのでしょう

どーやって?
診断書を依頼するのでしょう



私の場合は…。
妻が直接できない一部を会社の同僚がフォローしてくれて、
殆ど全てを妻がやってくれました。

そして、全て、時間が掛かりました。

もし私だけでは、当然どれも出来ません。
家族の支えのお陰で何とかなったのです。

そして、もし…4、生命保険の一時金の一括(★)支給が、なかったら、お金がとても掛かったでしょう。

(★)契約する保険によっては一括払いではなく
年金の様に、例えば支給300万円を分割…30万円/年の10年払い なんてものもあります。
保険の保障内容と同様に、支給方法も
よくよく確認ください。



どうか皆様、ご自身の生命保険内容をよくよく確認ください。
※ちなみに、ICU(集中治療室)は、4万円/日でした。

家族は、あなたが、どんな状態でもきっと助けてくれます。
手を尽くしてくれます。
言葉が悪いですが、死んだら心の整理がつこうがつくまいが、ご自身を送り出してくれます。

お金ではないのは、重々承知しております。
重々承知しておりますが、死んだ場合も、生き残った場合も、せめて、せめて、家族にお金の面は、心配させないくらいの手をうって欲しいです。

死亡のリスクを考える人は、多いですので
死亡保険よりも、
言葉が悪いですが、生き残るリスクにも目を向けて欲しいです。
家族は支えてくれますから。



他人様に対して「余計なお世話」また、言葉の悪い表現がある内容となり
誠に申し訳ございません。
悪しからず、ご理解いただけますと幸甚に存じます。



分割しても長くなってしまった投稿に対して
以下の内容を書くかどうか、とても迷いました。

もう、読むの面倒という方は、ここで、
お戻りください。


長文をお付き合いいただきまして、
ありがとうございます。


















「保険は大事!その1」と「その2」で文章の雰囲気が違うのに、気が付きましたでしょうか?


はじめは、軽い気持ちで「保険は大事」を書いていました。


その1 書き終え その2 を書くいている間に、
こんな連絡を会社の上司から受けとったたのです。


※原文のままではなく、少し手を加えております。

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お疲れ様。
そちらは、かなり寒いみたいですね❗️
体には気をつけるようにして下さい。

さて今の「またおやまあ」に言おうか言うまいか、悩んだけど、
知った上で、今生かされている事に改めて感謝して、
やれる事をやれればと思って、報告をします。

今週の7日(日)、G社のMさんが亡くなりました。
50歳。心不全だったそうです。
健康センターの風呂の湯船に浸かっていて、気づいたら亡くなっていたみたい。
月曜日がお通夜で昨日が本葬。
お通夜には、参列してきました。
なんとも言えないよな。
この件、また電話ででも話します。
嫌な報告で申し訳ない。
取り急ぎ。  【上司名】

※引用終わります。
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Mさんは、取引先で共通の知り合いです。
上司にとっては、古くからの知り合いでもあります。
私が今の部署に配属された時に、上司から紹介を受けて、
まだ業界の初心者だった私に対して、色々と教えてくれて…とても良くしてくれて…可愛がってくれて…


今回、倒れて入院し、生死をさ迷い、なんとか一般病棟に移り、スマホを手にした時。
Mさんからメッセージが届きました。
心配してくれて、生還したことをとても喜んでくれている文章でした。

社会復帰したら挨拶に伺うと約束していたのに…。


私の息子達より年下の子供がいるのに…。



私は運良く、無事に生還出来ました。
今のところ、少し短期記憶が直ぐに飛んでしまうことが増えたと感じてますが、
後遺症らしい後遺症は、無さそうです。

でも同じ心不全なのに、私は生き残りMさんは、亡くなってしまいました。


とても、面白おかしく書く気持ちにはなれず、その2は、真剣に書きました。
いまも涙を流しながら、スマホで文字を打ち込んでいます。

きっと何かの意味があることなんだと思いたいです。


これを読んでいただいた方々には、
何かの縁があるのかもしれません。

何か感じるものが少しでもあったのでしたら

どうか、家族のために、自分のために、
出来ることをしてください。
してあげてください。


……。


……。


……。


長文、お付き合いいただきまして、ありがとうございます。



                                         またおやまあ