さて、続きます
マスター表面に離型剤を塗布し、ゲルコートを塗っていきます
ガン吹きだと準備が面倒くさいし、刷毛塗りより無駄に量を使うし...
まあ、雄型などでトップコートで使う時はガン吹きですけどね(^^)
雌型からだと刷毛塗りでも表面はツルツルです
ヌリヌリ...
今の時期、硬化が遅いので二度塗りまでの間隔は一日以上空けます(二度塗り後も一日以上空けてからFRP積層)
ヒートガンなどはなるべく使わないで下さい、熱を掛ければ掛ける程マスターが歪み易いのと、樹脂の硬化収縮率が高くなります!
ゲルコートはかなりデリケートなので、塗布する時の気温で硬化剤量を微調整し、なるべく高湿度や空気循環の悪い場所での作業などは避けてくださいね
またこの時期は夜の結露が激しいので、湿度が低くても例えば夕方に作業してそのまま外に出しっぱなしたら、夜の結露にやられて即硬化不良です...
水分だけは大敵ですからね〜樹脂は!
ちなみに
次に進みFRP積層します
とりあえずここからは何も考えずに積層していくだけです
そう、この時ばかりは何も考えないで作業した方が良いです
とりあえず樹脂が固まり始める前にひたすらスピード重視で染み込ませないといけないので、マットが追従してくれないとか、気泡が抜けないとか、この時はそんなの考えちゃダメ!無視です
樹脂が無駄になるのが嫌でしたら、何も考えずにひたすら染み込ませる
それが終わったら、再度刷毛で細部まで樹脂を馴染ませて、脱泡ローラーで気泡を抜く
気泡が抜ける時にプチプチと音がするので、その音が無くなるまでコロコロ...
ついでに脱泡ローラーで多すぎた樹脂を外に外に逃がして切ってやると尚良いかと
で、どうしても型の形状にマットが這わない時は諦めて、後に樹脂が固まり始めてゲル状になった時にもう一度やってみる
そもそもが限界を超えた形状じゃなければ、大体このゲル化時攻め作戦でいけるかと思います(笑)
そして全体的にゲル化してきたなと思ったら、もう一度脱泡ローラーを入れてください
硬化熱による内部空気の膨張、また化学反応によるガスの発生などにより、再び気泡ができていますので
それが終わったら、完全硬化するまで待ちましょう!
今回は450マットを4プライ施しました
これで厚みは4ミリ弱位になると思います
製品の大きさや欲しい強度、歪み易さなどを考慮してプライ数を決めてください
で、離型します!
この作業は結構な確率で苦戦を強いられます(笑)
傷防止の為にプラのヘラを使うのですが、相手はあんなに硬いFRPですから、中々大変な作業です
最初の一発目が肝心で、ここが上手く決まらないと手惑います...
特に雌型製作の時は、プライ数を多目にとっているので尚更です
どうしても一発目のヘラの入る隙間がどこにも見当たらず、色んな場所を手でグリグリしても駄目な場合は
マイナスドライバーとハンマーを使い、端っこのほんの少しだけ抉るしかないですかね(傷や欠けができるので後々補修しないといけませんが)
一箇所でもヘラの入る隙間ができれば、後はヘラを力任せに差し込みまくっていくだけです!バキバキッと!
で、離型できたのがこれです
あとは雌型の表面を仕上げて雌型製作編は終わりです!
所々角が欠けたりしているので、仕上げは少しかかるかな?
では、本日はこの辺で!