毎年5月になると自動車税の納付書が届く。たまには届かなくてもいいと思うのだけれど、残念ながら今年も我が家に届いたので納税した。
 さて、もう先月の話だけれど、長男が「自動車税の納付書が届いたんだけど、万9500円のハズなのに4万5400円になっていたので驚いたわー』と言った。長男は現在、私が乗っていたミニバンのお下がりを乗っているのだけれど、新車登録から13年を経過したので上乗せされた自動車税を支払わなければならなかった。いわゆる『13年問題』というヤツだ。

 世の中が「ガソリン車からEV(電気自動車)へ」という流れに便乗し、EV車やプラグインハイブリッド車への買い替えを促すため、新車登録から13年経過したガソリン車の自動車税が15%アップされるという改悪制度だ。

 車検の際には排気ガスも調べて基準をクリアしたから車検をクリアしているのだし、大事に乗っているというのはエコに繋がっていることになる。

 子供たちには小さい頃から「物は大切に使いなさい」と言い聞かせていたのに、親の言いつけを守って大切に使用してきた愛車が「古いから」という理由だけで高い自動車税を課せられる長男には同情を禁じ得ない。

 景気が低迷し、物価高が進む現在、自動車を買い替えたくても経済的に出来ない人も少なくないのだから、現在乗っている車を大事に乗ろうと思うのは一市民としては当然の考え。
 環境問題が大事なのは理解できなくもないけれど、だからと言って古くなった自動車や長年大事に使ってきた自動車をさらに大事に使っていくというのは日本人の美徳であり、今流行りのSDGsにも叶うものだと思う。にも関わらず、一律に「13年経過しているから高い税金を課します」では納得致しかねる!と言いたくなるというものだ。
 結論から言うと、その後、長男も自動車税は支払ったのだけれど、孫達には「物は大切に使いなさい」とは言いにくい世の中になったものだと落胆している文月のこの頃車