今週も残すところ、あす一日だけ。

待ちに待った土曜日までリーチがかかったわけだ。

というわけでではないけれど、少しだけ残業をして、いい気持ちで帰宅しよう職場の駐車場に向かったら、醜い雪が降っていた。

雪質からして、間違いなく積もる雪だ。

ニュースや天気予報でさんざん言っていた『この冬最大の寒波』が確実に近づいている兆しだ。

帰宅すると、家の中は無人。

奥さんも次男も残業らしく、この日の我が家は残業一家だった。

遅い夕食を終えると時刻は21時を過ぎた。

居間の窓から外を眺めると、しんしんと雪が降り続いていた。

「やっぱり来るな、寒波。今夜はとっとと寝よっ。どうせ、明朝は雪かきから逃れられそうもないし・・・」と思っていたら、懐かしい音と振動が我が家に近づいてきた。

「あっ、来たかぁ・・・。今冬初だなぁ・・・。どうしよっ・・・」

我が家に近づいてきたのは除雪車。

黄色い回転灯を輝かせながら、黙々と町内の道路に降り積もった雪を排除してくれていた。

振動も騒音も大きいけれど、除雪車なくしては雪国の生活は成り立たない。

夜遅くから朝方まで夜通しで除雪に励んでくれるその雄姿は、雪国の救世主、ヒーロー、守護神、大統領、巨人、大鵬、卵焼き・・・。

除雪車が家の前の道路から雪を運んでくれるのは非常に心強くて、ありがたいのだけれど、それだけで雪国に暮らせるわけではないのが困ったところ。

除雪車が作業を終えて過ぎ去った後には、家の前に固い雪塊が残るのだ。

除雪車の作業工程上、しょうがないのだけれど、この雪が固くて、重~い。

このまま放っておいて朝を迎えてしまうと、明朝の雪かきが大変になるのは63年も生きていれば嫌になるほど経験済み。

というわけで、一人でナイターの雪かきに繰り出した。

本日2度目の雪かきはガッカリ感この上ないけれど、明朝になって後悔するよりはマシというもの。

まっ、一日に3度雪かきする日もあると思えば2度の雪かきは想定内。

なんたって『この冬最大の寒波』が来るのだから、2度の雪かきくらいは覚悟の上だー。

最初のうちは勢いもよかったけれど、勢いはすぐに尻すぼみになった。

私の勢いなど、この程度のものだった。まっ、自分でも知ってはいたけど・・・。

今夜はこの程度で勘弁してやろうと鼻息を荒くして家の中に戻ると、「『今年最大の寒波』が来るんだってさ」と奥さん。

「その前に、雪かきご苦労様だろっ・・・」とは思ったけど、そのことは口に出さず、「そうらしいな。今夜のうちに少しでも雪かきをしておかないと明朝は大変だぞ、きっと」と私。

すると、「明朝は早起きして、雪かき頑張らないと」と奥さん。

「俺一人で早起きして雪かきかよっ」と言いたかったところをグっと飲み込んで、「とりあえず、俺、今夜は早めに寝るわ」と私。

 

『この冬最大の寒波』っていうやつは、冬の間、何度も更新され、日常茶飯事になることを思えば、今夜の会話が何度もリピートされるんだろうなぁと予想している師走の21日雪の結晶