休日出勤が続いていたので、曜日感覚が薄れる日々が続いていた私。それでも、さほど疲れも蓄積しないで出社できていられたのは、「休日出勤ももう少しの辛抱。それが終われば普通に休める」というワクワク感からだった。遠足を控えた小学生レベルと大差なかった私だった。
休日出勤が続く私にお構いなく、奥さんの病気が今年も再発した。ゴールデンウィークの行き先を探そうと、夕食後は連日のように旅行雑誌に目を通す日を送っているようだった。
「今年は何処に行く?」「また日光にでも行く?」「思い切って、金沢に行ってみたらどう?」「近場の仙台あたりで我慢しとこうか?」。毎晩、行き先が違っているような気がした。
毎年、この休日出勤から解放されない限りは、ゴールデンウィークのことなど考えられない私は、正直、全く聞く耳など持っていなかった。そして、次男の練習試合が組まれた場合には、それを最優先にしたいとも考えていた。それは、今年も同様だった。
行き先が何処であろうと、愛車で行くことが前提となっている以上、わざわざ疲労を買って出たいとは思わない私。しかも、休日出勤直後だし、ゴールデンウィークはゆっくり、まったりを貫きたいというのが今年も私の希望だった。
話題に乗らない私に関係なく、今夜も奥さんは『る○ぶ』や『じゃ○ん』を広げては、聞こえるように「へぇ~、なるほど」「あっ、ここの宿、安い」と大きな独り言・・・。それも毎年、この時期恒例の出来事だった
ゴールデンウィークが待ち遠しい気持ちと、近付いてほしくない気持ちが交ざり合う、卯月の前の夜[E:yacht]