毎年のことだが、この時期の3連休は仕事を休めない。ゴールデンウィーク前まで、休みなしの日々が続く。前回の土日は大地震でてんてこまい。今回の3連休からは再び仕事で、フラストレーションが溜まっているのが自分で分かる。



奥さんは土曜日に長男夫婦と、日曜日は娘達とお出掛けしていたらしく、サッパリとした表情。次男は部活一筋で、マイペース。私も仕事でマイペースと言いたいところだが、仕事以外で出掛けた場所といったらガソリンスタンドぐらい・・・。本屋も電器屋もコンビニさえも行ってなーい。財布の中身は相変わらず心細いが、どっかに出掛けるだけでも、このフラストレーションが解消されるのでは思い、帰宅後に「買い物に行くか?」と私。すると、「昨日と今日でだいたい買い物済ませてあるから」とつれない奥さん。私「何か足りないものがあるんじゃない?まだ、食料事情も悪いしさー、チェックしてみれば」と食い下がるが、奥さんは「たぶん大丈夫。足りなかったら、その時に買い足せばいいんじゃない」。確かに正論だ。この時期に余計な物を買うゆとりもないし、ここ以上に物資が不足している被災地を思えば、これ以上は食い下がれない・・・。



そこで、私は考えた。「何か不足している物はないか?鉛筆とか、ノートは?」と普段は勉強もしない次男に話を振るが、次男は「別に・・・」。部活の疲労でグッタリしている。『うぉー、このままじゃ、俺の欲求不満が晴れない』と思い、特に欲しい物があるわけではないのだが、久しぶりにコンビニへ向かうことに。



「ちょっと立ち読みしたぐらいでも、気分転換になるしなー」と心を躍らせつつ、近所のコンビニに到着。駐車場も止め放題だ。店内は薄暗いが、「そうか節電してんのか」と感心しながら入口に近付いてみると、『商品不足のため、当面は午後6時までの営業とさせていただきます』の張り紙。あらっ、閉まってた・・・。



傷心の私は帰宅の途に。私「ただいま」。奥さん「お帰り。あれ?手ぶら?」。今はそれ以上聞くな・・・。傷心と疲労を引きずったまま、風呂を済ませ、2週間ぶりの大河ドラマ『江』に見入る。地震報道で涙腺が緩んでいるのか、大河ドラマでも涙腺が緩む。



そのままソファーに横たわったのが間違い。気が付けば午前2時。節約生活どころか、テレビも照明も暖房も全開。しかも、左側を下にして横向きに眠っていたらしく、顔の左半分には活断層が縦に走る。目から津波が押し寄せた元凶がこの活断層かどうかは、今のところ定かではないが、このフラストレーションをどう晴らしてくれようかと悩むと、それがまたフラストレーションとなる悪循環の弥生の朝方[E:gawk]