午後、社内の他部の女の子が私の席に来て、「今日、病院に行ってきたんですが、切迫早産って診断されちゃいました。すみませんが夕方から入院します」と報告に。「えっ、それは大変だよ。会社に出てこないで、すぐに入院すりゃ良かったのに」と私。その様子を私の部下がチラ見していたので、「そういうことだから、みんな、そのつもりで。それにしても早く病院に帰ったほうがいいぞ」と言う私に、「急に産休に入っちゃうと、仕事の引き継ぎが上手くいかないと思って、出てきました」とその女の子。私「若いのにしっかりしてる部分も持ってるなぁ」と思いつつ、逆に部下をチラ見して「お前達も見習っていいんだよ」と密かにアピール。



 この女の子、ウチの長男の高校時代の先輩で、実家も我が家から近い。一昨年結婚し、4-5月頃に出産すると聞いていた。早速、社内の関係者と産休中の業務引き継ぎ事項を打ち合わせ。アレはこうで、コレはそうで・・・と業務仕分けをしていると、彼女の直属の上司が「えー、こんなに仕事してたのか。こりゃ大変だ」。私「明日からはお前がやるんだよ、その業務」と言いたかったが、言わずにニヤニヤ。中小企業なので、一人ひとりの役割が増えるのはしょうがないことだが、明日からは私もちょぃと仕事増えそう。



 帰宅して、そのことを奥さんに話すと、奥さんに「私も切迫早産の経験があったなー」と言われ、長女の出産時に長ーく入院してたことを思い出す。「その時は、○○(長男)も小さかったし大変だったよなー」と懐かしむ私に、奥さん「大変なのは、こっちだったんだからね」。ごもっとも。



 「落ち着いたら、病院に見舞いに行こうかな」と私。幸い、長男のお嫁さんが去年出産したクリニックと同じなので、場所も院内も分かる。奥さん「若い子だから、甘い物でも持って行ってあげたら喜ぶんじゃない?ケーキとかでもいいんじゃないかな」。私『またモンブラリンを思い出させるか』と心の中で思いつつも、「あぁ、そうだな。そのうちに顔を出してみるか」と言うと、奥さん「多めに買っていいんだよ。○○(長女)の出産で入院した時に食べてないしね」。えっ、そうだっけ・・・。



 『ケーキには時効がない』と分かった弥生の夜[E:cake]