※※いやぁ~ブログをやってる時間がなくて

 

暫く時間が空いてしまいましたが、どうにか更新です。

 

今回ご紹介しますドラマは、「どっこい大作」といいます。

 

あっ、知ってる!懐かしいっていう方も

 

えっ、そんなの全く知らないっていう方も

 

なかなかのお話がありますので

 

暫しお付き合いくだされば、ありがたいです。

 

 

仮面ライダー等のヒーロー番組が多かった中に混じって、

 

子供向けでありながら、職業根性ドラマという異色作で、

 

「どっこい、どっこい!」と張り手の構えで苦難を乗り切っ

 

て、逞しく生きていくといった感じの物語です。

 

職業の流れですが、最初に関取の夢が破れてしまい

 

ラーメン屋 → 掃除屋 → パン屋となります。

 

今回は、掃除屋の中からの話を選んで見ました。

 

これから紹介する話しの中で起こること

 

社会の中では、ありがちなことではあるのでしょうが、

 

皆さんだったらどうしますか?

 

誰が正しいと思いますか? 

 

そして、どんな答えを出しますか?

 

そう思って、読んでみてください。

 

 

 

まずは、冒頭のナレーションから

◆田力大作(たじから だいさく)は、北海道の中学を

 日向早苗、藤原成平と共に卒業。

 大作は行方知らずの父の借金の為

 大財閥の会長 二階堂甚平に土地を奪われ

 母と妹を残して上京した。

 その根性に心を動かされた甚平は、試練として大作を潰れ

 かけたラーメン屋「珍竜軒」に勤めさせた。

 大作の努力がようやく実った時

 清掃会社「清潔社」に職場を移す事になった。

 だが、その行く手には数々の困難が待っていた・・・

 

 

◆◆第21話 「売ってたまるか男のホコリ‼」◆◆

 

今日の仕事場は、結婚式場。

 

 

清掃を請け負った清潔社は、各自手分けして作業にあたり、

 

大作は、花嫁控室を行っていた。

 

そこへ二人の姉妹が入ってくる。

 

 

妹「お姉さん、確かにこの部屋に忘れたの?」

 

姉「えぇ、この机の上に・・・」

 

すると妹が掃除をしている大作に

 「あんた、机の上に金色のイヤリング置き忘れてなかっ

  た?」

 

大作「見ませんでした」

 

姉 「おかしいわねぇ」

 

妹 「まさか・・・」と大作を見る。

 

姉は、「あたしもう一度お母さんに聞いてくる」と部屋を出ていく。

 

残された妹は、大作に「ねぇ、あんたじゃないの?」

 

大作「えっ?」

 

妹 「あたしが置き忘れたことにしてあげるから、あんたが

   盗んだら盗んだって言って」

 

大作「俺が泥棒?」

 

妹の疑いの目は変わらず

 

大作「何を言ってるんです。俺を疑っているんですね。」

 

妹 「そんなつもりじゃ・・・

   けど、この部屋には あんたしかいなかったわ」

 

 

すると姉が戻ってきて

 

姉 「薫、あったわイヤリング!

   私、カツラをかぶる時、お母さんに渡したのすっかり

   忘れちゃったのよ」

 

妹 「ホント良かったわね。行きましょ!」

 

姉妹は何事も無かったかのように控え室を出て行き

 

大作の疑いは晴れたが、釈然としない気持ちのまま残された

 

 

 

その後 姉は、通路で清掃にあたる別の作業員に

 

「花嫁控室でお掃除している男の子にこれを渡してくださ

 い」と千円札を手渡す。

 

それを手渡された大作は、

 

新婚旅行に出発前の車に駆け寄り

 

 

大作「待って下さい。こんなもの受け取れません!」

 

姉 「そう、あたしの気持ちを受け取ってくれないの?」

 

大作「あなたはこれで全てが解決出来ると思っているんです

   このお金をお返しします。受け取ってください!」

 

姉 「でも、ご迷惑をお掛けしたから、すまないと思って。

   いけないかしら」

 

大作「ええ」

 

そこへ甚平氏の孫娘が

  「バカね大作くん、お姉さんの気持ち素直に受け取りな

   さいよ」

 

大作「お嬢さんは、黙っていてください」

 

再び大作は姉に向かい

 

大作「あなたは間違っているんだ、絶対!」

 

姉 「・・・」

 

大作「このお金を受け取ってください!」

 

そこに妹が現れて

 

妹 「もっと素直になったら どう」

 

大作「俺は乞食じゃない。自分の過ちを金で解決するという

   奴らは、俺は大キライだ!」とお金を投げ返す。

 

 

只ならぬ雰囲気に見送りに来ていた人もザワツキ始め

 

そこに清潔社の社長が駆け寄り

 

社長「大作、場所柄を考えろ、場所柄を!

   ここでイザコザを起すのはやめるんだ!」

 

 

大作「でも」

 

社長「でももへったくれもねぇ!」とその場を鎮めるが

 

結婚式は、しらけてしまう。

 

 

 

後日、大作のもとへ妹が尋ねてくる。

 

「ちょっと掃除屋さん、掃除道具持ってあたしについてき

 

て」と大作を部活で使用しているテニスコートに連れだす。

 

妹 「このコート掃除して」

 

大作「いいですよ」

 

妹 「でも、あたしがいいというまでは駄目よ」

 

草むしりなどに取り掛かる大作だったが、ボールをぶつけた

 

られたり、ローラーでの整地をなんどもやり直しさせられる

 

事が続いていく。

 

それを偶然みた幼馴染の早苗が

 

早苗「あなた達、わざとやってなにが楽しいの?」

 

大作「早苗ちゃん、ほっといてくれ。俺はこの人がいいと言

   うまでやると約束したんだ!」

 

妹 「あたしはね、姉の善意がくめない人に復讐してんのよ

   この男の子ったら人の善意がわからないのよ。

   結婚の日は、姉にとって人生で一番大切で嬉しい日な

   のよ。それをこの人ったら、ちょっとした間違いを

   根にもって、姉に悲しい思いをさせたの。

   姉がどんな嫌な気持ちで新婚旅行に旅立ったか」

 

女生徒「嫌な奴、こんな人。掃除代なんてやんなくてもいい

    わよ。コートの掃除代はタダ!」

 

大作「いただきます!」

 

妹 「あら、あなたお金を軽蔑してるんでしょ!

   お金がいるの?」

 

大作「働けば当然頂きます。」

 

妹 「そう、じゃ あげるわ」

 

妹は、お金を そら拾えとばかりに足下に落とす。

 

それを見た大作は、「拾って下さい!」

 

妹 「・・・」

 

大作「拾うんです!」

 

妹 「・・・」

 

大作「俺、キミも キミの姉さんも大キライだ!」

 

二人の睨み合いが続く・・・

 

 

 

清潔社に戻ってきた大作

 

皆そろっての夕食時、悩んでた社長が口を開く。

 

社長「大作。明日にも この家を出て行ってくれ」

 

大作「どうしてです?」

 

社長「・・・」

 

大作「訳を教えてください」

 

社長「・・・」

 

大作「親父さん、クビになる訳を教えてください!」

 

黙っていた社長だったが、

 

社長「結婚てぇのはな、一生に一度の門出だ。

   それをお前は、花嫁に不愉快な思いをさせたんだ。 

   そんな奴は、清掃会社の風上にもおけない奴だ。

   わかったか!この明き盲!」

 

大作「わかりません!俺は正しいことをしたんです。

   間違っているのは、あの花嫁の方です。

   間違いを金で支払うなんてあっちこそ明き盲だ!」

 

社長「生意気なことを言うな!」

 

と同時に社長は、茶碗の飯を大作の顔に投げつける。

 

社長「お前は、清掃業には向いていないんだ!」

 

大作は顔についた飯粒を拭うと

 

大作「見損ないました!」

 

すると大作は、祭ってある神棚のところに行き

 

 

大作「こんなもの!こんなもの!」

 

社長「何すんだ!」

 

大作「何が掃除大明神だ!

   掃除の神様は、人間の誇りを捨てろって教えるのか」

 

社長「掃除の心はな、人様に喜んでもらう事だ!

   それを人様を 嫌にさせて何になる!」

 

怒りが収まらない大作は、

 

大作「誰がこんなところにいてやるもんか!」と

 

清潔社を飛び出していく。

 

 

そこへ大作の行動をクールに見てきた風野三郎が現れる。

 

三郎「お前、清潔社を飛び出して来たな」

 

大作「どうしてそれを」

 

 

三郎「お前の顔を見ればその位の事は一目瞭然だ!

   今、お前に触れば、怒りの炎で火傷しそうだな」

 

大作「それがどうしていけないんだ!

   俺は正しいことを正々堂々とやったまでだ!

   怒るのは当たり前だ!

   あんただって、そう思うだろ?」

 

すると三郎は、一本マッチをすって大作に向ける

 

 

三郎「時が経てば、怒りの炎も消える。

   その時、お前はどうする?」

 

大作「どんな事があろうとも 俺は誇りを捨てない!」

 

三郎「お前は今、自分の心にでっかいゴミを山積みした様な

   もんだ。

   清掃業はゴミを取り除くのが仕事だ。

   まぁ、一晩でも二晩でもお前のホコリと戦ってみるん

   だな」と言い残して三郎は去っていく。

 

 

冷え切った大地に横たえた体の中に

大作のぶつけようのない怒りは

熱い血潮となって煮えたぎっていた。

 

大作「分からん、分からん、分からん!」

 

 

どうして俺が、間違っているのか・・・?

 

夜が明け、いくら考えても答えは、出なかった。

 

果たして・・・

 

 

 

どっこい大作 21話 「売ってたまるか男のホコリ‼」

 放映:1973年6月4日

 監督:田中秀夫

 脚本:山崎久(田口勝彦)

 

 

 

 

◆これは、子供番組なんですが、

 

社会の階段を先に見せてくれる様な内容のドラマといったら

 

言い過ぎでしょうか。

 

当時、大人になるとこんな嫌な奴ばかりいるんだなと

 

感じたものです。

 

そんな「どっこい大作」ですが、元々は3ヶ月の放映だった

 

らしいです。でも、視聴率が上がった訳でもないのですが、

 

番組は1年以上続くものとなりました。

 

また、志村喬がレギュラーで子供番組に出たっていうのが

 

スゴイところですよね。

 

他に中々テレビに出ない大鵬親方や、空手家の大山倍達、

 

ボクシングの輪島巧一、村田英雄など30分番組としては、

 

異例の豪華さ呈していました。

 

ラーメン屋の時は、いくらなんでもこれはマズイんじゃない

 

かっていう位のハチャメチャ無鉄砲ぷりやコミカルにしよう

 

とバカらしい演出が目立ちますが、

 

この掃除屋編は、中々どうして

 

考えさせられる様な展開があります。

 

例えば、大作が清掃道具を手入れしていると

 

その中に古くて毛先が少ないモップがあった。

 

汚れも中々落ちない状態だったので、寿命と感じた大作は

 

モップをゴミ置場に捨ててしまう。

 

その事を聞いた社長は、大作をどやしつける。

 

急いでゴミ置場に取りに向かうが、

 

モップは回収された後だった。

 

責任を感じた大作は、妹のランドセルを買う為に貯めていた

 

お金を使って、新しいモップを買って社長に渡すが

 

手に取った社長は、「なんだこんなもの!」と

 

足でモップを叩き折ってしまう・・・

 

どうです、中々 ムッとする展開でしょう。

 

これも大作がどうするか気になるところでしょうが

 

話は戻りまして、

 

皆さんだったら、この状況どうしますか?

 

自分が脚本家だったら、話をどうまとめるかを考えても

 

面白いかもしれません。

 

本来、この話しを皆さんに見てもらいたいところですが

 

古い作品ですので、自由に見れないと思います。

 

YouTubeでは、公式として1~2話が見れるようですが、

 

全話が気軽に見れる様になればいいんですがね。

 

そうもいかない状態と思いますので、

 

この話が、どんな着地をしたか気になるところではないかと

 

思うので、もう少しお伝えした方がいいですかね。

 

大作が答えを見つけた時のシーンです。

 

あることから、大作の頭に社長の言葉が浮かんでくる

 

「掃除の心はなぁ、遣ってやるんじゃねぇ、

 ただやって、人様に喜んでもらう事だ」

 

大作「そうか!」

 

大作「例え自分が傷つこうとも 人の為に尽くす

   誠の心 これが掃除のホコリか!」

 

と、ここまでにしておきましょう。

 

どこかで機会がございましたら、見て頂きたいと思います。

 

最近、中々無いドラマではないでしょうか。

 

それも子供向け番組ですから。

 

さて、上京三人組の中の大作を演じた金子吉延さんは

 

当時、名子役として有名でした

 

一番有名なのは、やはりこれでしょう

 

だいじょう~ぶ!

 

みんなマネしてましたよね~。

 

青影はコミカルで、僕らを楽しませてくれました。

 

子供番組なので、自分らに年齢が近い出演者がいると

 

より親しみやすくなるものです。

 

現在は、設備関係のお仕事をされているようです。

 

上京組紅一点の日向早苗を演じたのは、津山登志子さん。

 

二階堂甚平邸のお手伝いさんという設定でした。

 

 

角川博の元妻と言えば分かる方もいらっしゃると思います。

 

ただ悲しいかな津山さんは、2023年3月にお亡くなりに

 

なっています。つい最近のことです。

 

藤原成平役は、竹尾智晴さん。(現在:中尾隆聖)

 

 

この方、最近テレビで見ないねと思う方

 

いえいえ、バイキンマンの声をやっているんですよ。

 

 

 

中卒で社会に出た大作なんですが、

 

昔、中学校を卒業して働く者は、金の卵と言われて、

 

集団就職で都会に来て働いていました。

 

この「どっこい大作」が放送されていた頃は

 

そういった流れが薄くなってきて

 

高校位は行かなくっちゃと、誰しも考えてた頃ではないでし

 

ょうか!

 

みなさんも初めて働いた時の事、どうでしたか!

 

入社式あった人

 

入社式なんてとんでもない!即実践だったという人

 

研修期間あった人

 

研修なんてとんでもない!即実践だったという人

 

様々で、働き始め、それなりの思いがあったことでしょう。

 

今は、忙しさに流されて、余裕なく過ごされていると思いま

 

すが、あの時を振り返ってみてください。

 

今風に言うと、シン社会人!

 

そういえばと・・・

 

初心忘れるべからずって言葉もありましたが、どうです?

 

          

             

              また、いつかどこかで。

 

 

 

 

 

 

 

●おまけ

 

「どっこい大作」は、特集本などほとんどありませんので、

 

中々振り返って当時を知ることが出来ない作品です。

 

2001年にバップから「どっこい大作ミュージックファイル」

 

というCDが発売されました。

 

 

おっ、これは!とばかりに買っちゃいましたよ。

 

♪空に誓った 誠の峰を~♪と懐かしい主題歌が流れます。

 

これには、主演の金子吉延氏と平山プロデューサーのインタ

 

ビュー、音楽を担当した渡辺宙明氏のインタビュー記事が

 

あります。

 

現在のところ、ここに書かれていることが、当時を一番知る

 

ことが出来るものではないかと思います。

 

作品の方は、放送から45年が経った2018年にDVDBOXが発

 

売されて、ようやく全話見ることが出来るようになりました

 

取り合えず、第1話をつけておきましょう。

 

 

 

 

 

●おまけ・2

 

新しい商品が出ました。

 

 

キャラメルリキュール

 

と続いてまたまた発売されたのが

 

 

マスカットリキュール、チェリーリキュールの他にも

 

ナッツの3つが季節限定として出ました。

 

冷やして食べてと書いてあります。

 

最近は、このシリーズ 新商品がいっぱい出ますね。

 

 

 

●おまけ・3

 

たべっ子どうぶつが45周年ということで

 

 

「こだわりのバター味」出ました!

 

フランス産のバター「ラ・ヴィェットバター」使用

 

バター味が強くオススメします。 期間限定なので急げ!

 

うまイー!

 

 

 

●おまけ・4

 

昭和の味だそうです。

 

グミで発売されていたものが、ドリンクになりました。

 

 

イー!