先日訪れた鎌倉文学館は前田侯爵家の別邸でしたが、今回は本邸へとお邪魔します。
京王井の頭線 駒場東大前駅から徒歩10分ほど、東京大学教養学部の西側にある駒場公園は、かつて加賀百万石の大名であった前田家の末裔、侯爵前田利為公が文京区本郷から移転して構えた本邸があった場所です。
園内には現在、生活の場であった洋館・迎賓館の役目を持った和館・日本近代文学館が建っています。
配布されているパンフレットには当時の御屋敷の規模が分かる絵図がありますが、さすがに個人宅としては東洋一と言われた事がある規模だけに、やたらと広い😓
まずは一般公開されている洋館から拝見🏰
テラスのある南側から見た全景です。 侯が渡英経験が豊富なためか、イギリスのカントリーハウス(例えれば中世のお城をダウンサイズした様な、権威的な大豪邸)風の意匠でまとめられています。
重厚で広々とした玄関広間。
蛇紋石の柱、巨大なチーク材の梁、シャンデリアや彫刻の施された階段など、全てが豪華です。
応接室
マントルピース(暖炉まわりの装飾)は部屋ごとに違い、拘りが伺えます。
洋館1階でもっとも格式が高い大食堂。晩餐会のための部屋で、白大理石のマントルピースの周りには金唐紙の壁紙が使用されています。
ヨーロッパの貴族が使用するような調度品の数々
3連アーチのガラス窓には菱形の色ガラスが並べてあり、中庭から柔らかな光が差し込みます。