残念ながら今は解散してしまったが、以前オヤジバンドでベースを弾いていた。

 

 その頃、ドラムにも興味があったので、電子ドラムを買って遊びで叩いていた。

 

 最近、別の音楽の集まりがあって、ほとんど内輪で演奏する機会ができた。

 

 ただ、残念ながらドラムがいない。

 

 しかし、メンバーがやりたい曲は、どうにもドラムがないと締まらない。

 

 それで必然的に、僕が『打ち込み録音』したものを流して演奏している。

 

 ちなにみリードギターもいないので、仕方なく僕が本番ではリードギターを務めている。

 

 事実上、僕が一人で『カラオケ』を作っているようなものだが、「それならカラオケを流して歌えばいいのに」と、妻に冷やかされながらも、自宅で黙々とドラムとベースとサイドギターと、その他思いついたものを多重録音している。

 

 

 観てはいないが、NHKの『のど自慢』が、生演奏からカラオケに切り替わったそうだ。

 

 ネットでの評判は不評のようだ。それはそうだろう。

 

 たとえ一部であっても、機械とタイミングを合わせるより、人と呼吸を合わせた方が、ずっとリアルで楽しい。

 

 そのことは、現在急速に普及してきているAIにも言えることではないか。

 

 カラオケが歌を楽しむために急速に普及したように、我々の生活の中にAIが急速に普及することは恐らく間違いないだろう。しかし、人と呼吸を合わせる「生演奏」の楽しさまでAIで再現できるとは思えないのだ。

 

↑ だいたい、練習しようとすると必ずここにいる。