週末に地区対抗カローリング(体育館で実施するカーリング)大会なる催しが開催され、僕も区の役員をしていることから、参加を要請されました。

 

 コロナも開け、会場となった体育館には大勢の人たちが集まり、カローリングコートも13面準備される程の盛況ぶりでした。

 

 僕たちのチームが第一試合を行うコートに向かったところ、そのコートの審判員の女性が、僕に近づいてきて、「もしかして、◯◯君じゃない?」と、話しかけてきたのです。

 

 僕の一番困る展開で、正直に言って卒業して何年も経過した同級生、しかも女性を覚えている自信は全くありません。

 

 僕が困惑していると、「えー、覚えてないの?」と、何かわざとらしくイジリにこられました。

 

 そうしたら、同じチームの御年配の女性が、「それは奇遇ですねえ。どちらでご一緒だったんですか?」と、助け舟をだしてくれました。

 

 「はい、小学校で一緒だったんですよ。彼は中学は別の学校に行きましたから、やっぱり覚えてませんかね。」

 

 うん、無理。小学校時代なんて、半径三メートルくらいしか僕の世界は広がってなかったから、絶対にわからない。ていうか、僕は小学校からそんなに変わってないの!? 一応、もう半世紀ほど生きているのだけれど!

 

 精神的ダメージを受けつつ、初めてのカローリングに挑みました。

 

 最終投者の僕は、ハウスの中心にあった相手チームのストーンを弾き出し、自分のストーンを中心に残すという逆転劇を演じ、チームは勝利しました。