3 乳がんの治療が始まる… | 乳がん闘病中!!!!!!!

乳がん闘病中!!!!!!!

11年前の34才の時、第三子を出産数日後に乳がんの告知を受けました。ステージ4です。

子育て、仕事、治療等、自分なりに頑張ってます。
治療、副作用、症状など、少しでも似ている境遇の方や、そんな方を家族や友人に持つ人の参考になればいいなぁ…

検査の結果、私の癌のタイプがわかり、治療方針が決まりました。

私の状態は…
右胸のしこりは2センチ以上もあり、リンパ、骨は背骨やお尻の骨…そして左の骨盤や足の付け根の部分が特にひどく、歩行困難な状態。
心配だったのが、肝臓への転移。
かなり広範囲に広がっていたように、記憶しています。
肺にも少し影がありました。
今思うと、本当、最悪な状態ですよね…ステージ4デス。
けれど、今、私は仕事も出来るぐらい割と元気に生きています。
が、当時、この結果を聞いた家族は、もしかしたら私以上に苦しんだかもしれない。
そして私も出産したばかり…
情緒不安定で、不安のかたまりを背負っていました。
毎日泣いてた…
私…死んじゃうだ…と…
余命宣告は受けてないけど、私の知らない所で、家族が呼ばれて、宣告されているのかもしれない…
そんなことばかり、考えていた…


治療はまず、ゾメタと言う薬の治療を受けました。癌で溶けた骨を固めて強くする薬だそうです。
副作用の説明も受けました…
顎骨壊死…書いて字の通り…顎の骨が壊死するのです。
想像するだけで恐怖です。
その日から歯磨きに気合いが入るようになりました。

抗ガン剤治療は、入院が必要でした。どんな副作用が出ても、対応するためです。
娘に…1日でも会えないのは、とても寂しかったです…
パクリタキセルと、ハーセプチンと言う抗ガン剤治療が始まりました。
初めての抗ガン剤治療は不安でした。
けれど、1日中、夫が側に居てくれたのです…とても心強かった。
夫は、病院に置いてあった乳がんの書物をかたっぱしから読み漁って…勉強してくれていました。
だから、私はわからない事はいつも夫に聞く事が出来るので、とてもありがたかった。
治療は問題なくおわりました。

今後、治療は通院。
化学治療室で行われるので、外来の看護師さんから詳しい説明を受けました…
そこで、髪の毛の話を詳しく聞いてしまいました…ほとんど全部抜けてしまうと…
予め、治療前にも聞いていたのに…その時はボロボロ涙が止まらなく、声を出して泣いてしまいました…
私、やっぱり、癌なんだ…
どこかで、夢かもしれない…そう思ってたのかもしれない…
でも、夢じゃないんだ…これが現実なんだ…
改めて思い知らされた、そんな感じがした。

自分用の車椅子を買ってもらった。
赤い車椅子。座面はバーバリーのようなチェックの柄。
そして、胸の下ぐらいまであった髪をバッサリ切った。
医療用ウィッグをオーダーしに、ウィッグのお店にも行って、高額のウィッグを購入した。
帽子も沢山買った。
準備は万端。
先生の言った通り、治療から約3週間程した頃から、抜け毛の量が増えてきた。
髪を洗う時、手ぐしを入れると、気持ち悪いぐらいに、髪の毛が抜けた。
その頃はもう、不思議と悲しくもないし、涙も出なかった。
抜け毛が、面倒臭く、うざい!
いっそのこと、坊主にでもなろうか…そう思えるぐらい、気持ちも前に向き始めていた…

治療の方は、足の痛みがコントロール出来ていないので、放射線治療も始まっていた…
ある日、妹が言った…
歩き方、スムーズになってるよ…って。
自分でも気がつかないうちに、普通に歩けるようになっていた。
放射線治療のお陰で痛みが引きはじめていたよう…

その頃には、気持ちが完全に前向きになっていた!
癌に負けない!
絶対長生きしてやる!!!
最低でも、娘が20歳…いや、娘が子供を、産むまでは、生きる!
そういう気持ちが芽生えていた…