腸内細菌叢の多様性や特定の善玉菌(ビフィズス菌やブラウティア属など)の存在が、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の抗うつ効果を高めたり、治療反応性を予測する指標となったりすることが近年の研究で示唆されています。
- セロトニンの産生調節: 腸内細菌の代謝物(短鎖脂肪酸など)が腸内の特殊な細胞を刺激し、セロトニンの分泌や神経伝達物質の合成経路に影響を与えます。 [1]
- 薬効への影響: 治療前に特定の善玉菌(ローズブリア属やファエカリバクテリウム属など)が豊富に存在する患者は、SSRIの効果が得られやすい傾向が確認されています。 [1]
- 双方向の作用: SSRI自体が抗菌作用を持つため長期投与で腸内細菌叢の構成が変化することもありますが、良好な腸内環境がバリア機能を高め、薬物の代謝や脳への移行をサポートすると考えられています。 [1, 2, 3, 4]