主殺し。あぁー、線をひくだけの行為を行う度胸すらなくて嫌になる。 僕の頭の中を這いずり回るそれは酷く醜く、しかし酷く純粋故に性質が悪い。 正常な(と一般的に言われているであろう)思考など、とうの昔に喰いつくされた。 今僕が欲するモノなど朱と蒼と白くらいさ。 もう、振り返ることなど出来はしない。 知識は身につけた。 準備も整った。 さぁ始めようか。 『主殺し』を。 絶対的な敗北への、旅路を。