信じがたいでしょうが、今、確かに日本はチベットやウイグルのように、滅びの危機にあります。

 まず目に見える形での中国の日本への侵略は、沖縄・尖閣諸島付近の海に対して、軍艦や漁船といった中国の船が、度々、領海侵犯していることがあります。

 そればかりか2010年の9月19日の中国の新聞には、「沖縄は元々、琉球王国でり、中国の領土であった。しかし日清戦争によって琉球は日本に奪われた。中国の大陸に近い琉球及び尖閣諸島は、中国の領土なのだから、日本には尖閣諸島について、中国と話し合い資格すらない」と書かれていました。

 それ以前にも、多くの中国の大学の教授が、「沖縄は中国の領土である」と主張してきましたが、ついに大々的に中国の新聞までもが、「沖縄は中国の領土であり、日本に盗まれた」と、中国国民に対して、そして国外に対して宣伝を始めたのです。

 実はこれまでも一部の中国の学校では、「沖縄は日本に奪われた領土」と教えていました。

 ですから沖縄の大学生が中国に旅行に行った時、「沖縄から観光で来た」と話したら、現地の人はこう言ったそうです。

「もうしばらくの辛抱だからね。中国に返してあげるからね。みじめな思いをさせてゴメンね」

 06年8月1日、中国大使館の一等書記は、「沖縄が中国に帰属するかどうかは、琉球(沖縄の昔の名前)の民が決めることだ。中国からは何も言わない」と発言しつつも、中国から大勢の観光客や留学生を送り込み、そして「中国人が沖縄の観光産業を救っている」とも発言しています。

 そして沖縄県議会議員を含む日本の政治家を、たくさん中国に招き寄せて、盛大な接待をして、親中派の議員をつくってもいます。

 つまり実は着々と沖縄の中国化は進んでいるわけです。

 そして2011年の6月17日には、台湾、香港、上海などから、100隻を超える大船団が尖閣諸島に行って、領有権を主張すると言われております。

 ではなぜ、中国は沖縄、そして日本を侵略する必要があるのでしょうか。

 中国が沖縄と日本を狙う理由として、まず軍事目的があります。

 台湾侵攻を目指し、太平洋に出てアジアの覇権を握りたい中国にとって、沖縄及び日本は、太平洋への出口を塞ぐ邪魔な「フタ」であり、喉から手が出るほど欲しい「浮沈空母」なのです。

 「空母」というのは航空母艦の略で、航空機を離着陸させる能力を持っていて、そして航空機を整備したり、燃料を補給したりするだけでなく、戦闘も行える軍艦のことですが、アジアの王者を目指す中国からすれば、沖縄は沈むことの無い空母なのです。

 東アジアの地図を見ればお分かりになるように、実は日本は中国大陸をすっぽりと塞いでいるために、中国はあれほど広い国土を持ちながらも、実は領有している海は日本とは比べ物にならないほど狭いのです。

 そしてそれはそのまま漁獲量に影響を及ぼし、中国は太平洋に自由に出て、太平洋の覇者となり、アジア・オセアニアの王者に成りたいのですが、成ることができないのでいるのです。

 これは竜の落とし子の様な形をした日本列島が、大陸で野望を抱いている中国を食い止めている、という見方もできるでしょう。

 ですから中国は、沖縄から日本を狙っているわけです。

 それでも1972年に沖縄がアメリカから祖国復帰を果たしても、中国をはじめとする国際社会は何も疑問を持ちませんでした。

 しかし東シナ海に石油資源の可能性が明らかになったことで、突然、中国は、「尖閣諸島と沖縄は、日本に奪われた領土」と主張し始めたのです。

 この尖閣諸島付近には、イラクに匹敵するほどの石油が埋蔵されていると言われています。

 そのために、もしも日本がその石油を有効に活用することができたら、「経済大国」とか、「技術大国」と言われてきた私たちの日本は、「資源大国」にも成れてしまうのですが、しかし中国としては何としてもその資源を自分たちの物にしたいわけです。

 また中国は、経済発展が著しいと言っても、大勢の人口をかかえているために、国民一人当たりはとても貧しい国であり、また技術においては、やはり日本は世界でトップクラスです。

 ですから沖縄は、中国からすればとても魅力的な豊かな島であり、日本にある様々な発達した技術も、やはり中国からすれば、とても魅力的なわけです。

 つまり沖縄県民をはじめとする私たち日本国民は、まず中国からすれば沖縄及び日本という美しい島は、「太平洋を塞ぐ邪魔なフタ」であり、「喉から手がでるほど欲しい不沈空母」でもあり、そして「利益がたくさんある島」であり、「魅力的な技術が詰まった列島」であり、そして実は中国は「沖縄は自分たちの領土である」と主張していて、さらには、「チベットもウイグルも、中国によって国としてはすでに消滅した」ということを知らなければなりません。