そして日本と朝鮮半島に生きる人々が、知っておかなければならないこととして、やはり「従軍慰安婦」の問題があります。

 「戦時中、日本の軍隊は、朝鮮半島の女性を、強制的に戦地に連行してレイプしていた」と言われてきましたが、しかしその後の歴史調査によって、事実と反することが明らかになりました。

 確かに戦時中、日本の軍隊は、日本列島や朝鮮半島から、多くの女性を戦地に連れて行って、男性の性の相手をさせていたことは事実です。

 ですから「従軍慰安婦」と呼ばれる女性が存在していたことも事実です。

 しかしそれは「強制」ではなく「任意」であって、実はそうした性の商売をする当時の女性たちが、軍から高い報酬を貰う代わりに、自分から戦地に行ったのです。

 実はこうした性の相手をする慰安所は、日本だけでなく、アメリカ軍やドイツ軍も設置していました。

 元陸軍大尉・中村八郎氏によると、「(戦地において)女性がいないと血気盛んな男たちは、多かれ少なかれおかしくなる」そうです。

 ですから強制連行でも、強姦でも、レイプでもなく、一部の女性たちが報酬をもらう代わりに自分から慰安所に行った以上、当時の従軍慰安婦たちが日本政府に責任を求めることは、明らかに滑稽であり、責任を求めるとするならば、女性が体を売らなければ生活が成り立たない、そんな当時の貧しい時代こそ責めるべきです。

 当時は日本も朝鮮半島も、現在の後進国のように、貧しい少女たちが親から売られていく、そんな悲しい時代であったのです。

 ではなぜ、これほど多くの日本人、韓国人が、「従軍慰安婦は強制連行であった」と信じているのかと言えば、ことの発端は、1983年に吉田清治という老人が書いた、『私の戦争犯罪』という一冊の本に遡ります。

 その著書の中で吉田氏は、「私は軍の命令によって、韓国の済州島(さいしゅうとう)に行き、10人の軍人と、まるでアフリカの黒人奴隷狩りのように、女性を連れ去った。泣き叫ぶ若い女性や赤ん坊を抱いた母親に、銃剣を突きつけて、彼女たちを路地に引きずりだし、トラックに乗せて、慰安婦にした」という内容を書きました。

 そしてこの本は、韓国語にも翻訳されて出版され、日本と韓国の両国で大きな話題となり、韓国中で日本バッシングが起こったのです。

 『慰安婦奴隷狩り』の実録ドラマまで制作されました。

 そして1992年、当時の宮沢喜一首相が韓国を訪問する直前に、反日マスコミの代名詞とも言われる朝日新聞は、「慰安婦に対して、軍が関与している歴史資料を発見」と、大々的に一面で報じました。

 そのために宮沢首相が韓国を訪問すると、韓国では凄まじい反日デモが起こり、例によって日の丸や天皇の人形が焼かれたのです。

 宮沢首相は、いとも簡単にその場の雰囲気に飲まれてしまい、韓国において幾度も謝罪と反省を繰り返してしまいました。

 しかし秦邦彦(はたくにひこ)という歴史学者が実際に済州島に行って、調査したところ、住民たちは口を揃えて、「この島で人間狩りが行われたら、大騒ぎになって誰でも知っているはずだが、そんな話は聞いたことすらない」と証言したのです。

 やがて良識ある一部の歴史研究家たちの間では、「人間狩りなどという事実は到底ありえない、このような作り話の本は、道徳性の欠如した本であり、金儲け主義の軽薄な本である」とされました。

 しかしこうした「吉田清治という人物が書いた本はデタラメであり、日本は人間狩りなんて行わなかったし、慰安婦の強制連行もなかった」という、日本にとって良い証言だけは、反日マスコミが取り上げることをしないために、いつも日本でも韓国でも広がらないのです。

 また朝日新聞が報じた軍が関与している歴史的資料も、実は「慰安婦を斡旋(あっせん)している業者が、金儲けのために人さらいまがいの募集をやっているようだが、軍の威信に関わるために厳しく取り締まる」という、強制連行を否定する内容だったのです。

 しかし朝日新聞は、強制連行を否定する内容の資料を、まるで強制連行を認める資料のように報道したわけです。

 また従軍慰安婦に関する裁判において、原告第一号となった金学順(キムハクスン)氏は、訴状で次のように証言しました。

「私は40円で売られて妓生(キーセン)となり、養父に金儲けができると言われて中国に行き、そこで養父と別れて、やがて日本の従軍慰安婦となった」

 妓生(キーセン)とは、元々は朝鮮の王宮に仕えて、宴において歌や舞といった芸を披露する女性たちのことでしたが、時代の変化に伴って意味合いが変わり、いつしか娼婦たちのことを指すようになっています。

 ですから日本を訴えている原告第一号の金学順(キムハクスン)氏は、確かに元から性の商売をしていた女性であり、そうした元娼婦の女性が、日本政府を訴えていることに関して、事実を知っている人は、韓国の方々でさえも違和感を感じているのが実情です。

 しかし日本政府が従軍慰安婦問題を公式に謝罪し、韓国側は未だに吉田清治氏のデタラメ本を信じているために、未だに日本の歴史の教科書でも、韓国の歴史の教科書でも、「昔の日本人は韓国人女性に対して、強制連行を行い、強姦が行われていた」と教えているのです。

 しかし日本はレイプ国家ではないのです。