アメリカのプロパガンダ、中国のプロパガンダ、日教組の暗躍、勉強不足の日本の政治家、こうした様々な要因が重なり合うことによって、「日本は過去に悪いことをした国」というイメージは、日本を含めた世界中にあります。

 それをよく承知している中国の江沢民という方は、国家主席在任当時、外国に駐在する大使を全て集めて、堂々とこう言い放ちました。

「日本という国はもはや政治大国にはなりえない。
 しかし日本は経済、技術においては大国であるから、それらの利益を利用することが中国にとって望ましい。
 そして我々中国が、それらの利益を日本から引き出すためには、日本の国柄を利用することが良い。
 そして日本という国は押せば引く国であるのだから、日本に対しては歴史問題を終始強調し、永遠に突き付けていくべきである」

 このように中国にとって、実は歴史問題は国家戦略であり、一つの重要な外交のカードにしか過ぎません。

 その証拠に中国は、アヘン漬けにまでして香港やマカオを植民地にした欧米諸国に対しては、何も文句を言いませんが、しかし弱腰外交を続ける日本に対してだけは、日本が何度、謝罪をして、何度、経済援助、技術援助を行おうとも、それでも「侵略戦争を謝罪しろ!」と、しつこいほど繰り返してくるのです。

 それに靖国神社に対しても、現職の首相が参拝しても、中国は最初は何ら抗議も批判もしませんでした。

 1978年に東条英機氏を始めとするA級戦犯が、靖国神社に合祀されてからも、実は何も問題は無かったのです。

 しかし朝日新聞が、「中国は靖国に対して日本の動きを注目して見ている」と書いたことから、おそらく「これは外交のカードとして使える」と思ったのでしょう。

 それから中国は、「我々中国は靖国に対して一歩も譲歩しない」と、批判と抗議を行い始めました。

 そして中国は、日本の現役の首相が、終戦記念日に国を護り抜いた英霊たちに参拝しようとすると、「靖国神社は日本の強欲と暴力の象徴的な軍国主義神社であり、その神社に首相が参拝することなど、過去の歴史において、日本が中国に行ったことに対して、何も反省していない証拠だ」などという主張を繰り返してきます。

 このように本当に中国という国は、私たち日本に対して、永遠に「歴史問題」という偽造外交カードを突きつけていくつもりなわけです。

 すでに日本は、中国からその偽造カードを突きつけられて、日本と中国の間では、「植民地時代の賠償請求をしない」という約束が取り決められているにも関わらず、日本は中国に対して、全てを合わせれば6兆円にもなる経済援助を行い、技術協力をも積極的に行って、人類最大規模のカツアゲにあってきました。

 そしてその経済援助と技術援助を基にして、中国は大発展を遂げて、それに伴って恐ろしいまでの軍事拡張を行い、今、沖縄から日本侵略を本格的に始めたわけです。

 しかも1946年に中国政府が発表した、日中戦争の死傷者数は320万人でしたが、月日が経過するごとに死傷者数が増えて、なんと今では十倍以上の3500万人にまで増えております。

 ちなみに民主党や社民党にいる多くの政治家たちも、「日本が行った南京大虐殺を、一刻も早く中国に謝罪するべきだ」などと、本気で述べております。

 ですから江沢民という方が、「日本という国は押せば引く国である」と言ったように、世界から日本人は、「お金を持った羊のむれ群」だと思われていて、「少し押せば、たくさん金を出す」と思われているわけです。

 あるいは日本は、「鍵のかかっていない銀行」と思われていて、「少し道徳を破って脅かせば、リスク無く簡単にお金を手にすることができる国」などと思われているわけです。