「日本が世界の大半の未来の鍵を握る」と述べましたが、では日本は、これからどうしていくべきなのか、それを考えてみたいと想います。
これまで述べてきたように、かつての日本と現在の日本は、全く異なる国でした。
というよりも、2800年ある日本の歴史の中で、この戦後七十年間の日本ほど、情けなく、そしてふがいない時代は、おそらく無かったことでしょう。
確かにこの七十年の中には、素晴らしい政治家もいらしゃったことでしょう。
アメリカによって、政治的には日本は力を押さえつけられていたために、そのおかげでとくに経済界や科学や芸術方面で、才能や力を発揮された方は、たくさんいらしゃったでしょう。
ですからこの七十年間で日本は、政治大国には成れませんでしたが、しかし力を別の方面に注ぐことで、確かに日本は経済大国には成ることができました。
またこの七十年の中で、多くの素晴らしい方が生きておられたことでしょう。
しかし「国」として見た時、「やはり戦後の七十年は、日本にとって失われた七十年であった」と、そう言えてしまうのではないでしょうか。
本当にこの日本の2800年の歴史は、マザー・テレサに「心が貧しい」と言われてしまうような、そんな国だったのかと言えば、決してそうではなく、真実を直視すれば、「日本ほど豊かな国は無かった」というのが歴史の真相です。
改めてもう一度述べますが、かつての大航海時代や帝国主義時代という、世界規模での戦国乱世において、世界の中で他の国から植民地支配を受けなかった国は、アジアでは日本、タイ、ネパールの3カ国であり、アフリカではエチオピアの1カ国であり、ヨーロッパではイギリス、フランス、ロシア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、イタリア、オーストリア、デンマーク、スイスの10カ国であり、つまり合計14カ国だけが、外国から植民地支配を受けなかったわけです。
そしてその植民地支配を受けなかった14カ国のうち、植民地支配を行うまで力を伸ばして、他の強豪国と競い合った国は、日本、イギリス、フランス、ロシア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、イタリア、オーストリア、デンマークの10ヵ国です。
しかしその10カ国のうち、白人の国ではない国は、唯一日本だけです。
しかもアフリカの黒人を奴隷扱いすることもなく、そしてアジアの国々から利益を略奪することも搾取することもなく、むしろ逆に他民族を一視同仁に見なそうと努力して、自国からお金を持ち出して投資を行った国も、唯一日本だけです。
そればかりか、国際連盟の会議で、人種差別撤廃を人類で最初に訴えて、しかもアジアやアフリカの同胞たちを、白人たちから解放して、身を殺してでも仁を成し遂げようと努力し、そして実際にインドネシアやタイやパラオといったアジアの国々から感謝されている国も、唯一日本だけです。
ですから歴史専門家の中には、「白人たち欧米諸国が、アジアやアフリカやオセアニアやアメリカで行ったことと、日本がアジアで行ったことは、全くの正反対であるから、『植民地』という同じ言葉で、一くくりにするべきではない」、とそう主張する人もいるくらいです。
しかし今の日本は、情けなく、ふがいなく、フワフワと浮くまるでクラゲのように、アメリカ寄りに右に漂ったり、中国寄りに左に漂ったりして、かつての日本の面影など、微塵も残しておりません。
つまり、「これから日本はどうしていくべきか」ということを考えた時、確かに昔の日本にも、悪い面、至らない面もたくさんあり、当然のことながら、かつての日本も完全で完璧な国ではなかったことでしょうが、しかしそうした過ちは過ちとして認めて、そしてきちんと反省して、よい面だけを取り戻して、再び奇跡の国として返り咲いていけばよいのです。
すなわち、この2800年の歴史の中で、この七十年ほど失われた時間は無かったのですから、今こそ日本はその七十年の時間を取り戻し、そしてさらなる進歩を遂げていけばよいわけです。
ただしかし、これは言うに易く、行うには難しであることも事実です。
これまで述べてきたように、かつての日本と現在の日本は、全く異なる国でした。
というよりも、2800年ある日本の歴史の中で、この戦後七十年間の日本ほど、情けなく、そしてふがいない時代は、おそらく無かったことでしょう。
確かにこの七十年の中には、素晴らしい政治家もいらしゃったことでしょう。
アメリカによって、政治的には日本は力を押さえつけられていたために、そのおかげでとくに経済界や科学や芸術方面で、才能や力を発揮された方は、たくさんいらしゃったでしょう。
ですからこの七十年間で日本は、政治大国には成れませんでしたが、しかし力を別の方面に注ぐことで、確かに日本は経済大国には成ることができました。
またこの七十年の中で、多くの素晴らしい方が生きておられたことでしょう。
しかし「国」として見た時、「やはり戦後の七十年は、日本にとって失われた七十年であった」と、そう言えてしまうのではないでしょうか。
本当にこの日本の2800年の歴史は、マザー・テレサに「心が貧しい」と言われてしまうような、そんな国だったのかと言えば、決してそうではなく、真実を直視すれば、「日本ほど豊かな国は無かった」というのが歴史の真相です。
改めてもう一度述べますが、かつての大航海時代や帝国主義時代という、世界規模での戦国乱世において、世界の中で他の国から植民地支配を受けなかった国は、アジアでは日本、タイ、ネパールの3カ国であり、アフリカではエチオピアの1カ国であり、ヨーロッパではイギリス、フランス、ロシア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、イタリア、オーストリア、デンマーク、スイスの10カ国であり、つまり合計14カ国だけが、外国から植民地支配を受けなかったわけです。
そしてその植民地支配を受けなかった14カ国のうち、植民地支配を行うまで力を伸ばして、他の強豪国と競い合った国は、日本、イギリス、フランス、ロシア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、イタリア、オーストリア、デンマークの10ヵ国です。
しかしその10カ国のうち、白人の国ではない国は、唯一日本だけです。
しかもアフリカの黒人を奴隷扱いすることもなく、そしてアジアの国々から利益を略奪することも搾取することもなく、むしろ逆に他民族を一視同仁に見なそうと努力して、自国からお金を持ち出して投資を行った国も、唯一日本だけです。
そればかりか、国際連盟の会議で、人種差別撤廃を人類で最初に訴えて、しかもアジアやアフリカの同胞たちを、白人たちから解放して、身を殺してでも仁を成し遂げようと努力し、そして実際にインドネシアやタイやパラオといったアジアの国々から感謝されている国も、唯一日本だけです。
ですから歴史専門家の中には、「白人たち欧米諸国が、アジアやアフリカやオセアニアやアメリカで行ったことと、日本がアジアで行ったことは、全くの正反対であるから、『植民地』という同じ言葉で、一くくりにするべきではない」、とそう主張する人もいるくらいです。
しかし今の日本は、情けなく、ふがいなく、フワフワと浮くまるでクラゲのように、アメリカ寄りに右に漂ったり、中国寄りに左に漂ったりして、かつての日本の面影など、微塵も残しておりません。
つまり、「これから日本はどうしていくべきか」ということを考えた時、確かに昔の日本にも、悪い面、至らない面もたくさんあり、当然のことながら、かつての日本も完全で完璧な国ではなかったことでしょうが、しかしそうした過ちは過ちとして認めて、そしてきちんと反省して、よい面だけを取り戻して、再び奇跡の国として返り咲いていけばよいのです。
すなわち、この2800年の歴史の中で、この七十年ほど失われた時間は無かったのですから、今こそ日本はその七十年の時間を取り戻し、そしてさらなる進歩を遂げていけばよいわけです。
ただしかし、これは言うに易く、行うには難しであることも事実です。