ペテカン20周年記念公演 vol.38『蛍の頃』@あうるすぽっと | 増野光晴オフィシャルブログ「ハナモノガタリ」

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華道家(いけばな雪舟流 次期家元)として活動している増野光晴のオフィシャルブログです

2/10 19時~の回を観劇。

認知症になりかけた母と息子の物語。
と書くと暗い話のようだが、
その母がかつてママをやっていた
宮崎のキャバレーの回想が軸で、
明るくにぎやかで楽しい。

現代のシーンは、病院が舞台。
幕前でのほぼ二人芝居で、
静かだが、重さはなく、むしろ可笑しい。

毎日、二日酔いでろくに子育てもしなかった母。
そんな母親を嫌っている息子だが、
回想を通して、病院での検査を通して、
本当の母の姿がじわりと浮かんでくる。

病院の窓から見える、遠くの車のヘッドライト。
その光が、彼女には、かつて息子と二人で行った
川辺に光る蛍に見えた。

車が放つ蛍の光に、若き日を思い起こす
幸せそうな母の姿が、とても切ない。

派手な展開があるわけではないが、
ノスタルジックコメディーと言うとおり、
静と動のバランスが絶妙で、
おぼろげな蛍の光のようにじんわりと心が動かされる。

認知症の母を演じる、濱崎けい子さんの演技が素晴らしかった。
もちろん、他の役者も皆それぞれに魅力的で、良い芝居だった。

http://www.petekan.com/nextstage/index.html

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