「釘崎」


   「生き返ったのか」

 

 「そんなことは 今はいい

      ちやっちやっと 終わして次いくよ」


 「よかった」

     恵は晴れやかな表情で

   涙を浮かべ それを腕でぬぐった


 「野薔薇 うまくやってくれ」


 「今のとこ 悠仁は真人 

   野薔薇か引き続き 魂に干渉してくれ」

 

 「慣れてきたら 人造人間は 野薔薇に任せたい」


 「わかった」

 釘崎は 頭を切り替えた



 一億人 果てしいな

 1000人規模で何体作れる

 100人規模なら更に何体

 しかも 一人分でも 大きさも自在

 五条は目をふせた


 宿儺は虎杖手に現れ 


 「小僧 お前 もう 赤血操術がつかえるぞ」


 「出来るはずないだろ」


 「出来るさ

  この デカいのに 打撃のみじゃな」


 「小僧 もう もらっている

         

         見せてみろ 虎杖 悠仁」


 兄は 俺に与えてくれた

 小僧は 血を食らっていて

 俺の術式が刻まれる


 俺も 感情の起伏が発動条件だった


 「赤血操術は 生かさず 殺さず に

             最適な 術式だ」


 「でも、もう大丈夫かな 一打目の加減はだいたい

             わかったかな野薔薇」


 

    五条人造人間をいなしながら

 釘崎に 口速に言った


 「そろそろ すけっと くるよ」

  外人もいる  仲良くしてね」


  


 「東堂」

 虎杖は 目を見ひらいた


 「ブラザ-の ピンチには 俺は、敏感なのさ」

 東堂は投げキッスをした 

 片手は義手に なっていた


 宿儺戦じゃ 俺は何もできない

 むしろ 足手まとい


 しかも 宿儺とブラザ-との共闘 一生ないな

 まあ、この戦いに敗れれば 元からないが…

 俺の術式は蘇った

 東堂は走り出した

 

 「いくぞ ブラザ-」


 こいつなら 俺は、戦闘経験がある

  正に アドバンテ-ジ

 東堂は骨を足場にして顔に近づいた




 「ツギハキは殺さない」

 そう言いながらミゲルは五条を見た


 「そうさ ツギハギは一億人の魂を元に戻すため

                必ず必要になる」

 五条の声は低く響いた


 そう そして 呪霊の発生をなくす

 最後の 切り札

 

 傑が願った世界が


 いや 


 傑が笑える世界を作る 


 


 


 「まだか」


 「まだ ちょっと 手こずってるのよ」

 ラルゥはミゲルに答えた

  

 「なかなか ピンポイントは難しいらしい

      遅らせるとか 簡単らしいけど」 


 ラルゥは更に話した

 「まず中国 にまわってるよ」

 

 「あの姿でいってる訳か」 

 ミゲルは改造人間を蹴り飛ばしながら答えた 


 「あの 姿でないと駄目でしょ 

    術式も見せないと信用されないだろうから」

 ラルゥも改造人間を蹴り飛ばした


 「極秘事項ってことで 騙せるか」

 ミゲルは改造人間を、かわしながら 振り向きざまに改造人間の顔に打撃を与えた


 「その時 死滅回遊で 流石の奴も手一杯」

 ラルゥは改造人間にまた、蹴り飛ばしながら

 額に人差し指を当て なぞった


 「アメリカ次は中国 まあ、主要2国で 

       後はジワジワ情報は広がる」

 ミゲルは改造人間に打撃をくらわせた

  

    


 「あの時から、また集めて 

       もうかなりの数だろう

       でも これでも足りないかな」


 朝日が出る前の薄暗がりの線路がよく見えるその場所で声をかけた

   空気は澄んで もうかなり冷たさを感じる


 「爆散 させるより手間はかかるからね」

 九十九また 見返し 話し掛けた


 「手伝ったほうが いいかな」

 

 シャリシャリと絹づれの男をたてながら 

 背の高い男は

  九十九に近寄った

 「お願いします」

 夏油は目線を上げて 九十九に答えた

 

 いつどこでも 奴が現れてもおかしくない

 奴は たくさんの魂を切り分けている 

 それを潰した 

 でも、全部ではない

 わからないものもあった


 脹相は トリガ-として 

 そのままにした 

 しかし 私が かならず彼を 蘇らせてみせる

  


 海外との交渉はすんだ

 私の術式は 

 二大大国 

 そして その他の国の軍事的脅威になる


 私の最後の闘いに


 夏油は返事をすると

 九十九に頭を下げた 



 

 真人はまったく怯んだ様子はなかった


 五条は 顔を歪め 息を大きく息を吐いた



 「共鳴」


 「これ いつになったら終わるのきりない 一億人」

 釘崎は焦った。


 「だよな」

 ミゲルは人造人間に蹴りをいれ

 

 釘崎の前に着地させた


 


 「待たせたね」

 長い髪の女が立っていた