石垣島の港で、
私は呆然と水平線を眺めることに。
クルーズ船の寄港地ガイドとして、
今日もお客さまを
ご案内するはずだった朝。
しかし、
そこで目にしたのは、
予想だにしない光景でした。
「あれ? 入港にしては遅くない?」
何度もクルーズガイドを
経験しているので、
天候による「抜港:寄港中止」の連絡は、
これまでにも経験があります。
でも、今日はちょっと違いました。
石垣港に到着したとき、
沖に船の姿は見えているんです。
「あれ? これから入港?
‥‥にしても、少し遅くない?」
ふと、そんな違和感が頭をよぎりました。
すると、旅行会社の方から、
衝撃のひと言が!
「キャンセルの可能性があります。
船が港に入れないらしくて……」
お尻を向けて、遠ざかる船
確かに、今日は風が強く、
波も少し立っています。
でも、まさかここまで来て?
ガイド仲間たちと
「どうなるんだろうね」と
雑談しながら、指示を待っていました。
すると、次の瞬間。
大きな船体がお尻を向けて、
ゆっくりと島から
離れていくではありませんか!
「まさかの、目の前でさよなら……!」
※お尻を向けて去っていく切ない後ろ姿です……
この出来事にも、きっと意味がある
残念。
その一言に尽きます。
私たちはもちろんですが、
何より島への上陸を
楽しみにされていた
お客さまの気持ちを思うと、
胸が痛みます。
きっと、船内でも
落胆の声が上がっていたはずです。
自然の力には勝てない。
それが島という場所ですが、
やっぱりガイドとしては、
石垣島の魅力を精一杯お伝えしたかったな、
という悔しさが残ります。
でも、ふと思うのです。
「これにも、きっと何か意味があるのだ」と。
安全を最優先した結果、
今日は「来ない方がいい日」
だったのかもしれません。
あるいは、
次に来る時に
もっと最高の景色を見せるための、
島からの「また今度ね」
というメッセージなのかもしれません。
こんな日もあるのが、
ライブ感あふれるガイドのお仕事。
次にお客さまを迎えられる日は、
今日お伝えできなかった分まで、
全力で島の風を感じていただこう!




