お土産をもらいました。
大変重みのあるお土産です。
理由は長いです。
3,4年前にとある社団法人が街に立ち上がり、お金持ちでパリピのオーナーとそれにくっついた美人の秘書的な女性2人がいました。
その秘書さんはもう30代でしたがとても大人しくて可愛くて男性には人気です。
しかし、それまで高校を出てから30過ぎるまで夜のバーテンしか社会経験が無く、社会人としての一般常識が悪気なく無いまま、たまたまオーナーに声をかけられて社団法人で仕事を始めました。
その女性と私はそこで知り合いました。
最初は返信のないメールも、何か事情があって遅れてるのだろうと色々と周りが業務の回らなさを最大限に考慮して、甘やかされていました。
数年経って私は、ただ単にメールを返す事が常識だと知らないだけだと気付かされました。
20代で周りの男性が全てちやほやとしてきた環境は彼女にとってそれが当然で何の悪気もないのです。
当然ながら大人になる段階で乗り越えなくてはならない壁なんかも彼女は何も無かった希有な存在で、増してや向上心もなく、何もないと人間てこうなるんだというのをまざまざと見せつけられて、呆れも通り越しました。
地頭は悪くないのです。むしろ偏差値は県内でトップの高校を出ています。
しかし、やりたくないことはなるべくやらない、でも大人しいが故に大きなトラブルにもならず周りが被って事がいつの間にか済んでいる。
逆を言えば、彼女はそういう生き方しか学ばずにここまで生きてきたのです。
周りが可愛がるものですから、当然私も最初は一回り以上も年下のこの女性を大変可愛がり最大限に考慮してきました。
しかし、ある時気付いたのです。周りがやるから私はやらなくてよいというズルイ彼女の性格を。
生きる術なのですから彼女に悪気はありません。
あれだけ妹のように可愛がって、これまで散々いろいろな物を与えて来たのにお礼の一つもない。
お礼が欲しい訳ではありません。しかし、あまりにも世界が狭すぎる。男性に媚びる事しか知らない。
そして、肝心の仕事が回りません。
そんな彼女がある時バーテンのお客さんと結婚しました。新郎はさぞかし周りの男性たちに勝ったと得意だったでしょう。実際、イケメンで実業家としてこれからという段階の好青年でした。
しかし、あっという間に離婚しました。
そりゃそうだよねって私は思いました。
それから月日は流れ、社団法人の方も関わる人や仕事量も増えてきて、彼女の社会常識の無さはある程度関わってある人がOJTしたり、色々な業務をこなす上で是正されていきました。
一般的なラインにはまだまだ程遠いのかもしれませんが、そんな彼女の視野の狭さから自ら辞める選択肢というものも取れず、言われるがまま目の前の事をこなし彼女も35になり、また新しい彼氏が出来たそうです。
私はそれを聞いた時、思わず涙が出ました。
彼女の仕事の回らなさをどれほど煩わしいとか呆れたとか腹立つとか思った事でしょう。しかし、そんな感情を通り越して、これからどう生きていくのか、女一つでどう身を立てていくのかとやはりどこか心配していたのです。
社団法人はパリピのオーナーが資金源にしていた別会社が倒産し、彼女の雇用はまもなく解消されそうです。
そんな折りですが、旅行から帰ってきた彼女が写真のお土産をくれました。
あんなに無礼で物知らずで視野の狭かった人が、私にわざわざお土産を選んで買ってきた。。
それだけでも彼女はとても大人になりました。
男以外、一切無視の生活をしていた人がそれ以外にも気持ちを馳せるくらいの配慮が出来る大人になった。
私としては感無量です。
