南米ベネズエラの首都カラカスで活躍する、カラカス市民オーケストラ。1979年に首都カラカスで設立されたこのオーケストラは、コンサートホールのような大舞台だけでなく、教育や社会福祉の現場、公共の場、病院などで演奏する活動を続けてきました。クラシック音楽の他に伝統的なベネズエラ音楽やラテン音楽の演奏にもチャレンジします。メンバーの多くがベネズエラの音楽教育システムである「エル・システマ」の卒業生であり、そのほとんどが子どもたちに音楽を教えた経験を持っています。

このオーケストラから20名の若い音楽家が、地球一周94回クルーズ(横浜~ベネズエラ、2008年72日間)に乗船します。船内では、講座やコンサートのほか、エル・システマ体験(オーケストラ楽器レッスン)や合唱が行われます。

 

本クルーズには、ヒロシマ・ナガサキのヒバクシャ3名が乗船。カラカス市民オーケストラのメンバーは、船内や寄港地での証言活動に同行し、演奏活動を行います。2009年のシモン・ボリーバル・オーケストラ、2013年のユース・カラカス・オーケストラの一員として広島訪問、平和祈念館や原爆ドームを訪問した経験があり、大きな志を持って参加します。