世界の国からこんにちは vol.5    (今日はナンパ編です)


あなたの周りに

何故か人が集まってくるという人は

いないだろうか?


私の場合

老若男女、国籍問わず

様々な人が寄ってくる


道を尋ねられたり

よく分からない依頼や

スカウト

荒手のナンパ

見知らぬ人からの

気合の入ったごあいさつなど…


年齢、国籍ホントに様々‼️


今日は第5回のナンパ編を

お送りします



日本には無いシステム




毎年開催される地元のお祭りがある
曜日に関係なく、
毎年同じ日程に行われるので
その年は仕事のある平日にお祭りがあった。


仕事終わりに
開催場所で待ち合わせをして
途中で合流してお祭りを堪能する予定だ。


現地には私の方が早く着いたため
屋台などを物色をして
時間まで一人で過ごすこととした。

年に一度のお祭りなので
歩いても歩いても人だらけで
人を避けながら進むくらい混んでいた。

私は色々な屋台を眺め
仕事を終えた解放感から
リラックスした気分で
一人プラプラしていた。


そこへ、
一人の男性が私を呼び止めた


「チョット、スイマセン」


呼び止めた男性は
ギリシャの彫刻のような
ホリの深〜い整った顔立ちの
おそらく中東からやって来たであろう
外国人男性だった。


「はい?」


一応返答してみた。
彼はとても上手な日本語で
予測した通りの事を聞いて来た。


「オ姉サン、一人?」


これはもしや・・・
と思ったが
返答したのに無視は出来ないので
ちゃんとお答えした。


「今は一人だけど、
これから人と待ち合わせしてる。」


サラッと諦めるかと思ったが
そうはいかなかった。


「彼氏ト〜?」
と彼。


ナンパのようなので
「そうじゃないけど」
と歩き始めながら答えた。


「オ姉サンハ彼氏ハ何人イルノ?」
と彼。


さすがに可笑しくなって

「何人もいるわけないじゃん。」

と言うと、
彼はもっと面白い事を言ってきた。


「彼氏イッパイイルンデショ?
 ソノウチノ一人デイイカラ
 オ姉サンノ彼氏ニサセテ。」


??
もう、
ここまで来ると笑える!
なにそれ!
彼が何人いてもいいわけ⁉︎
そのうちの一人って!!!


「アハ!なにそれ!」
と、思わず足を止めてしまった。


「お姉サンノ彼氏ニ混ゼテヨ〜」
と懇願。


「無理無理無理‼︎」


と拒否してやっと諦めた。


「ソッカ〜。シカタナイネー。
 ワカッタ。マタネー。」


そう言って、明るく去っていった。


顔からして中東出身男性っぽいのに
女性の彼氏多数は許されるわけ⁇
なんか反対の方がありそうだけどなあ。


トムクルーズが少し入った
ギリシャ彫刻風のイケメンだったので
正直
チョット残念だと思った。
だって、
彼が何人いてもいいだなんて
随分と良い条件でしょ!
独身だったらな〜!爆笑爆笑爆笑
なんててへぺろ
ふざけた事を思いながら
私はまた散策を再開した。


歩行者天国になった大通りに入ると
屋台の数もかなり増えた


最近は屋台のバリエーションも増えた。
オォ!
本格的なケバブの屋台まであるじゃん…
と思っていたら
ケバブの屋台のところに
さっきの彼とそのお友達がいて
さっきの彼と目が合ってしまった!


「ハーイ❣️」
と彼は私に声をかけ
一緒にいる友人に
「この子だよ」と
私の事を伝えている。


その流れで彼は友人に私を紹介した。
きっと友人に話していたんだろう。
彼の友人達は私と彼を見て

「2人、オ似合イアイネェ」

「オツキアイ、シタライイヨォ」

と言ってくる。


ナンパしてきた彼は
屋台で働く外国人男性も
友達だと言っていた。

彼が英語ではない外国語で
その友人に何かを言うと、
ケバブ屋のお兄さんは
グルグル焼かれている
ケバブのお肉の塊から
ザッツザッツと肉を切り落として
彼に手渡した。
彼はそのケバブの肉を受け取り

「スゴクオイシイカラ、タベテゴラン」
と私に言い、

「ハイ、アーン」

と言って私の口元にお肉を差し出した。

私も私だけど、
出来立ての美味しい匂いに釣られ
アーンと口を開けてしまい
その流れでお肉を食べさせてもらった。

「美味しい!」

焼きたて出来立てのケバブ肉は
ホントに美味しくて
2〜3口彼に差し出されるまま
食べてしまった。

「デショ?」

と彼は言っていたが、
作っているのは彼の友人だ。

偶然にもすぐ再開し、
お誘いを断ったにもかかわらず
楽しくお話しし、
ご馳走にもなったところではあったが、
待ち合わせがあったので
さよならをして別れた。


正直、
友人達の見た目は
いかにも中東な感じで
眉毛も繋がりそうな
日本人には濃すぎるタイプだった。

その中で彼だけは
日本人の好みに合いそうな
彫刻的な美形男子だった。


条件的にも最高なのに、
ホントに残念!!!爆笑

な〜んてね〜ルンルン