やはりシェイクスピア
大学で英文学科だった
私にとって
シェイクスピア
は
特別な存在
です
とにかく
難しい
ʅ(◞‿◟)ʃ
中学時代は
頭が良かった私も
ホント
大学に入ると
たいして
優秀ではなかったので
ホント
英文学科必修科目
の
シェイクスピア演習
は
苦行でした
ホント
言葉が
美しくても
面白くても
難しい
…のです
しかし
久しぶりの
シェイクスピア
の
戯曲に
心沸き立ちました
彩の国さいたま芸術劇場
開館30周年の
シェイクスピア・シリーズ
2ndのVol.1
ハムレット
ハムレットが笑ってる…という魅力
シェイクスピアの37の戯曲を
完全上演しようとしていた
蜷川幸雄さんが
シリーズの完結間際に亡くなり
その芸術監督を
吉田鋼太郎さんが
引き継いで
シェイクスピアシリーズを
完結させたのですが
今回、吉田さんのもとで
新たな
シェイクスピアシリーズが
幕を開けたのです
その1作目が
ハムレット
です
ハムレットって
生きるか死ぬか
それが問題な人でしょ?
とだけ思う方も
いらっしゃると思いますが
吉田さん演出のこの舞台
わかりやすい
観やすい
言葉は言葉らしく
美しい
シェイクスピア語
なのです
独特の早口も
はっきり聞こえるのは
役者のみなさんの力でしょうが…
シェイクスピア俳優
でもある
吉田鋼太郎さんの
ハムレットと言う作品への
愛を感じる
ごてごてしていない
すっきりとした
演出は
作品の本質
人間の本質を
明確に
浮かび上がらせるもの
になっていて
じつに観やすい作品に
仕上がっていました
亡霊と悪い王クローディアスも演じた吉田鋼太郎さん
天才です
そして
とにかく
なんといっても
ハムレット役
の
柿澤勇人さんが
すごかった
のです
柿澤さんといえば
シャーロックホームズや
ジギルとハイド
…のような
一捻りある役だけでなく
大河ドラマの
《鎌倉殿の13人》
で
ピュアな源実朝を
繊細に好演してみせたり
ドラマ《不適切にもほどがある》
で
薄っぺらい
フリージャーナリスト
を
笑っちゃうくらい
薄っぺらく演じて(笑)
…もう、ホンモノの実力派
ですから
ハムレットでは
天才的な芝居は
充分予想していましたが
それにしても!
このエネルギー量で
毎日、毎公演
ハムレットを
生きて死んで
身体は大丈夫なの?
と
心配になるほどの
大迫力
でした
最後に
剣を抜いての
戦いのシーンも
とても長くて
とにかく
開演から
命を落とすまで
全力疾走
たしかにそこに
ハムレット
が
存在していて
そしてそれはあまりに
人間的で
リアルで
これまで
ハムレットというと
自分がいる場所と
まったく違う場所にいる存在
…にしか思えなかった
のですが
今回は
なんだか深くはわからないけれど
理解できる
共感できる存在
として
迫ってきました
人間の奥深さと浅はかさ
の中で
人としてあるべき生き方を
観ているこちらに
叩きつけるように
問われた
そんな気がしました
To be or not to be
ハムレットの
あまりにも有名なセリフ
存在するか
存在しないか
生きるべきか死ぬべきか
自分の存在そのものを
自分に問いかける
この言葉は
俳優、柿澤勇人さんの
俳優としての
一瞬一瞬すべてに
そして
これからに
to be
だけを
感じながら、聞きました
シェイクスピアは…
とか
ハムレットなんて…
と
遠くに感じている方にこそ
ぜひ観ていただきたいです
ただの古典ではない
天才シェイクスピア
を
舞台を通して感じられる世界
は
自分の内側を
ちょっと見つめる
機会にもなりました
笠井が完全寛解で仕事復帰したとき
なぜか可愛いサボテンをプレゼントしてくれたカッキー
不思議な優しさと
その天性にプラスした努力による才能の魅力が
これからも楽しみで仕方ありません
広がる未来のためにも
身体だけは大切にしてね!です
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ハムレット
【埼玉公演】5月7日(火)~5月26日(日)
@彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
【宮城公演】6月1日(土)・2日(日)
@仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール
【愛知公演】6月8日(土)・9日(日)
@愛知県芸術劇場 大ホール
【福岡公演】6月15日(土)・16日(日)
@J:COM北九州芸術劇場 大ホール
【大阪公演】6月20日(木)~6月23日(日)
@梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ