QueenはKingより弱いのか
言葉が
胸を疼かせました
なぜ
Queenは
Kingより
弱いのか
男女雇用機会均等法
1期生の私は
それを体感して
生きてきました
そしてあの時と
世の中は
ずいぶん変わりましたが
世の中の目が
進んだのかどうかは
疑問です
いつもの暮らしの中で
いつものままなのに
何か生きづらさを
感じている人々
は
…います
そんな人たちが
自分がなりたい自分
に
なるために
一歩前に出る勇気を
与える場所
曾祖母→祖母→母
連綿と守り継いできた部屋
それが
タイトルの
THE PARLORです
曽祖母の時代は
談話室
祖母の時代は
美容室
母の時代は
喫茶室
と
PARLORの
色々な意味を
ひとつひとつ
生きていき
娘の時代へ
どう生きればいいのか?
考える時が
やってきたのです
さまざまな人たちが
自分の人生や
自由、理想を語り合い
これからの人たちのため
そして
生きづらさを
抱えている人たちのために
よりよい社会を願って
語り合う場所
parlorは《語る》
が語源です
良いですね…!
海外ミュージカルの
演出も手がけ
オリジナル作品を
次々と生み出している
小林香さん演出の
完全オリジナルの
ミュージカルは
魅惑的な美しさで人気を博す
宝塚歌劇団出身の
美弥るりかさんが
ロサンゼルス在住の
ゲームクリエイターの
円山朱里
として主演
母の死
父との確執
妹との再会
祖母との本当の絆
数々のエピソードに
ぐいぐいと引き込まれ
朱里が
複雑に交錯する
思いの中で
自分のやるべきことを
見つけていく姿に
自分や周囲の人を
重ねて観ずには
いられませんでした
今この時代に
今だから
エンターテインメントとして
訴えたいものが
たくさん詰まっている
作品でした
主演の美弥さんは
宝塚を卒業して
男役を脱ぎ捨てた時
なぜ必ず
《女優》
でなければいけないのか
と疑問を持ったそうですが
誰もが無意識に
心に刷り込まれている常識が
本当にそうなのか?
それでいいのか?
を考え
一生懸命
自分らしく
生きること
その尊さ!
昼は小学校の給食調理師
夜は女性の服を着て
ザザになる
クロスドレッサー役の
舘形比呂一さんの姿が
なんだかとても
愛おしくて…!
観ているこちらが
つい微笑んでしまう
そんな優しい空気に
溢れた舞台でした
…それにしても
最近はどの舞台を拝見しても
宝塚歌劇団出身者が
本当に多いです
みなさん宝塚を退団されても
昔のように
結婚します
というより
女優さんとして
ご活躍される方が
増えたからですね
人生は自分らしく
好きなように
生きるもの
…ですから
退団したら、すぐ結婚
というイメージなんて
そもそも
持っちゃだめですね
宝塚OGの
剣幸さん
花乃まりあさん
も
とても素敵に
作品の中の人生を
懸命に生きていて
そうだ
また今から
自分らしく
生きよう
と
勇気をもらえました
⭐︎THE PARLOR
2022年4月29日〜5月8日
@東京大手町よみうりホール
2022年5月14日〜15日
@兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
以前にも書きましたが
世界経済フォーラム発表のジェンダーギャップ指数は
日本は156カ国中120位
たくさんの人に…特にお偉い方に(笑)
観てもらいたい作品でした