イイ友達がイイ人生を創る

 

日比谷のシアタークリエで

《ピアフ》を観劇

 

 

初演から10年

5度目の再演

私は今回で

3回目のピアフです

 

映画のように

いつまでもそのままで

見る側の変化によって

見え方が変わる

ものではなく

 

生の舞台は

生身の人間が演じますから

 

演じる側の変化によって

見え方が変わっていき

そして、映画同様に

見る側の変化によって

見え方が変わります

 

 

舞台の再演には

その変化の

面白さがあります

だから

自分の内面の変化

成長?年齢?

わかるのです

 

 

大竹しのぶさんの

ピアフは

 

凄みがあって

可愛くて

年を重ねた女の

どうしようもない

切なさ哀しみ

 

があって

 

大竹さんご自身が

年を重ねていく中で

ピアフがさらに深まっていき

観るたびに

素晴らしいの度合い

深まっていきます

 

今回も

裏切られることはなく

あの時代のParisの

空気をたくさん

いただきました

 

 

個人的には

 

ドイツに占領された

フランスの惨めさ

 

市民の

リリー・マルレーン

歌声の

深さ強さ辛さ

 

今起きている

あの戦争と重なって

客席で思わず

ぐっと拳を握ってしまう

悲壮な迫力がありました

 

 

そして、戦争が終わり

解放された

Paris市民の喜び

その歌声の迫力に

 

戦争は

絶対にダメ

 

と、胸に

楔を打ち込まれた

感覚がしました

 

 

さて…

フランスの貧民街で生まれ

路上で歌っていたピアフは

ナイトクラブのオーナーに

見いだされた

脚光を浴びながらも

 

孤独感の中で

愛を求め歌い続けた人

 

・・・という印象があります

 

 

イブ・モンタンや

シャルル・アズナブール

といった

若い男性歌手を

見出し

愛を注ぎ

育て

世に送り出した女性

というイメージが強く

 

どうしても

男性との関係

目がいってしまいますが

 

今回の観劇では

なぜか

ピアフと女友達

との関係

とても目がいきました

私が年を重ねたせい?

 

 

路上で歌っていた時から

ピアフのすべてを知っている

親友

トワーヌ

梅沢昌代さん)

 

自信を無くすと

いつも必ず

強く大きな愛で励まし

ピアフを奮い立たせる

女優

マレーネ・ディートリッヒ

彩輝なおさん)

 

 

こうした女友達と

ピアフ

との関係を見ていると

 

 

生きていることの喜びを

分かち合い

励ましてくれる女友達

がいる人は

いったいどれだけ

いるのだろうか?

 

ということでした

 

 

そういう存在が

いるかいないか

によって

 

自分らしく幸福に

生きていけるかどうか

まったく

変わるのではないか

…と感じたのです

 

 

 

そして

当たり前ですが

やはり

思いました

 

イイ友達を持つためには

やはり

 

自分が

イイ女であらねばならない

 

ということを…

 

素直な性格で、頑張ろう

と思いました・・・(笑)

 

 

死後イメージの中で

ピアフが歌う

♪Non, je ne regrette rien

水に流して

 

フランス語で聞くと


rien =ない


という

フランス語歌詞の響きに

酔いしれますが



♪もういいの

もう後悔しない


過去は全部焼き捨てたわ


…新しい人生が

今日から始まるのさ



静かな迫力がある

日本語歌詞を

この舞台で聞くと


いつも

背中をぐっと前に

押される気持ちになり

激しく

心震えるのでした

 

 

タイトルの上にあるフランス語

生きた 歌った 愛した

これは、ピアフの人生そのものですね

 

☆Piaf

2022/2/24~3/18

@シアタークリエ

3/25~3/28

@森ノ宮ピロティホール

4/1~4/10

@博多座