​怖いものは見たくない心理

 

 

報道記者の時にも

 

ニュース番組に

キャスターとして

出演している時でも

 

街に取材にでて

いろいろな方と話しをすると

 

ニュースは

気持ちが

暗くなるから

見ない

 

と、言われたことが

何度も何度も

ありました

 

その時は

ニュースに

携わっていたせいか

自分としては

ただただ

皆さんの気持ちが

 

なぜ?

信じられない

 

だけでした

 

事故でも

自殺でも

事件でも

災害でも

 

それらが起きた時

 

2度と

繰り返さないために

 

第3の権力と言われる

メディアには

大きな役割がある

 

だから

報道し

世論を喚起して

 

みんなが少しでも幸せに

生きることができる

世の中を作るために

 

監視し、牽引し

理想をうたっていく

 

信じていましたから…

 

 

見たくない

 

と言われるとは

思いもしなかったのです

 

 

しかし今

30年余り勤めた

テレビ東京を卒業し

 

普通の暮らし?

イメージして

日々を過ごしていると

 

やはり

 

ニュースは

もう見たくない

 

と思うことが

多くなりました

 

それはまず

 

もっとちゃんと

正しい情報を

放送して欲しい

 

と言う気持ちや

 

本当の正義を

考えて欲しい

 

と思ったり

 

それ、本当なの?

踊らされてませんか?

 

だったり…

 

決して、上から目線ではなく

本当に

メディアの果たす役割に

疑問を感じる瞬間が

多々あるからです

 

 

でも…

一番の理由

やはり

 

もう暗い話や

辛い話は

聞きたくない

知りたくない

 

と言う感覚です

 

言霊の力について

お話しましたが

 

こういう毎日を過ごしていると

自分の日常にも

暗い影が落ちてしまう

 

年を重ねるほど

痛いほどその悲惨さが

わかってくる


だから

自分勝手とかではなく

自分の最低限の生活を

考えた時に

まずは幸せに生活をしたい

と思えば

悲惨な現実から

目をそらしたくなる

…のではないか?

ということに

気が付いたのです


あの時、取材していて

聞こえた声には

そういう想いが

あったのだと

いまさらながら

気が付きました

 

報道している側からは

わからなかったその

気持ち、想い

 

だからこそ

 

暗い現実の話を通して

平和が大切だ

と考えるだけではなく

 

これからどうすべきかを

みんなが考える

または

感じられるような報道は

できるのだろうか

 

 

などと、テレビの前で

テレビウーマン

ではなくなった今

自問自答しています

 

メディアが果たすべき役割を

もしも

果たせないとしたら

 

それこそ

数は力

ひとりひとりが

想いを口にして

大きな力にして

世界を動かしている

大きな力に

立ち向かっていくしかない

 

などとも思うのでした

 

 

当たり前ですけれど

きっとたくさんの人が

 

無関心でいてはいけない

と思っているし

無関心ではいたくない

と思っているのでしょうから

 

 

 


わたしは時々日光にある二荒山神社に行きます

なんとなくこの麻で身の汚れを祓うと

気持ちがスッキリします