新・オスマン帝国外伝
影の女帝キョセム
シーズン2 第77話
母后の影のあらすじと感想です。

ネタバレしております。



ザリフェとオスマンを連れ戻すよう命令された海軍提督デリ・フセインが、陛下に報告に来る。


二人の乗った船がマルタの海賊に襲われ、拉致されたと。


‼︎


ベネチア領事を呼び出すケマンケシュ。

警告したのに、皇子を拉致するとは…と、怒りをぶつける。


もちろんベネチア領事はしらばっくれる。


二人を返さないのなら迎えに行くからな!とケマンケシュ。

ベネチアの関与はお見通し。


調査し、報告する…と、領事。







怒れるイブラヒムは、母后キョセムの部屋に乗り込む。

ザリフェとオスマンを追放したのはキョセム。

キョセムはまさか海賊に襲われるとは思わなかった。

私のすることは、全ておまえのためだと。


なんでも子どものためだと言うキョセムの痛いところを突くイブラヒム。


子ども?

オスマンもメフメトもバヤジトもカスムもムラトも、あなたのせいで死んだやんけ!

生きているのは私だけだ!

皇帝になればわかると言ったムラトお兄様の言葉が、今はわかる。

母上は権力の亡者だ。


そして、キョセムにエジプト州への追放を言い渡す。






てか、ザリフェとオスマンが海賊に襲われたのは、こいつらのせい。


皇帝妃トゥルハンのチーム。

宰相キョプリュリュ。

トゥルハン付き宦官スレイマン。


キョプリュリュがベネチア領事に情報を垂れ込んだのだ。

二人は二度と戻らないと、トゥルハン妃に報告。


でも、トゥルハンの野望はこんなものではない。

自分の息子メフメト皇子を玉座に就け、自分が母后として君臨するのだ。

そのために、今はキョセムの翼の下に甘んじている。

いつか、キョセムを倒す。

最強になるためには、最強な者を倒さねば!

…で、そのためには皇帝イブラヒムも邪魔

皇帝を廃して、メフメトを玉座に!


てか、この人相の悪いキョプリュリュがあのキョプリュリュならば…

ね…。









キョセムはイブラヒムをツゲの木の館に連れて行く。

思い出させるため。

処刑人がカスムを殺し、イブラヒムにも迫った時、身を挺しておまえを守ったのはワタシ。

その母をエジプトに追放すると?

オスマンもムラトも、私を追放したけどさ、二人とも死んだわよ。

兄と同じ轍を踏むな。(キメ顔)


(ふふっ…勝ったな。これでイブラヒムは言う通りになる…)


…と、キョセムが思ったかどうかはわかりませんが…


イブラヒムは…

もうだまされませんよ。

あの夜、わたしを助けたのは、母上ではなく、崇高なる神です。

地震で救われたのです。

神の力で今や私も世界皇帝。



ちっ…(キョセム)


てか、このやり口はどうかな、キョセム。

好かんわ。

ワタクシ。






後宮出納官メレキからの知らせで、母后の追放を知る皇女アティケ。

当然ね。

母上は何をしても許されると思っていたからね。

これで陛下が、母后の影響下から逃れられる…と、メレキ。

アティケはトゥルハンが母后の影となり操るから、それはどうかな?…って感じ。

メレキは、トゥルハンは野心家だと言う。

母后さまへの忠誠心が続くとは思えないと。

これまでだって、忠実だったかどうか…

…と、トゥルハン評は、メレキの方が確か。

トゥルハン妃には何かある…と、メレキ。









その、噂のトゥルハン妃。

母后追放を喜ぶ宦官スレイマンに、母后が簡単に出て行くとは思えない…と話す。

そのトゥルハンに喧嘩を売る側女ヒュマーシャー。

第一の寵妃として練り歩くトゥルハンを、座ったまま出迎えて見咎められる。


ハセキスルタンへの侮辱は処刑。

宦官に連行されそうになり、やっと態度を改めるヒュマーシャー。

慣習を知らなかったのなら…と、命は許されるが、足打ちの刑となる。







御前会議。

ザリフェとオスマンの件。

海賊が、二人をベネチアに引き渡したことがわかる。

ケマンケシュは領事が無関係だと主張したと報告。

戦うしか道はない…と、皇帝イブラヒム。

大宰相ケマンケシュに遠征の準備を命じる。

りょ。身の程を思い知らせてやりましょう…と、ケマンケシュ。

キョプリュリュも賛成。

…が、母后のエジプト追放を知ったケマンケシュは顔色を変える。


さらに、こいつの発言が嵐を巻き起こす。


アナドル軍法官となった“ジンジ”フセイン。

なんとこの男が、法学者の人事に全権を持つ…と、宣言する皇帝イブラヒム。

つまり、こいつの許可がなければ、長老は何も決定できなくなるってわけ。


もちろん、大宰相として反対の意を唱えるケマンケシュ。

余の決定は絶対っすよね…的な“ジンジ”フセイン。

そう。

決定は覆らず、この怪しい男は絶大な権力を手中にする。

ドヤ顔のジンジ・ホジャ。







ジンジと組んで、私と陛下を敵対させた!と、アティケに憤るキョセム。

私が追放されれば自由になれるからね…と。


皇帝としてイブラヒムを尊重するように言うアティケ。



そこに皇帝妃トゥルハン登場。


キョセムは今回の追放の陰にジンジがいると話す。

へつらいながら画策していたのだ。


もちろん追放される気などさらさらないキョセム。

対抗するために特別会議を招集する!…と。

トゥルハンも臨席するように。









役職についてみんなにおめでとうとか言われている“ジンジ”フセインを問い詰めるケマンケシュ。


母后さまがおまえのせいで追放になったら許さへんからな!


ぬれぎぬです…と、ジンジ。

無実です…と、言いつつも、逆に母后の威光を笠に着ている…とケマンケシュに言い返す。

母后さまがエジプトに行かれればあなたはおしまい…的な。


二人をとりまき、成り行きを見守る高官たち。








ザリフェとオスマンを取り戻すために遠征を決めたイブラヒムですが、配下はほとんどが母上の影響を受けているので、おまえだけが頼りだ…と、話す。


時が来れば、兵を率いて、ザリフェとオスマンを取り戻すように。


就任からずっとそばに仕える陛下に信頼されるこの男。

…誰?








足打ちの刑から戻ってきたヒュマーシャー。

後宮出納官メレキを呼び止め、陛下と今すぐ話をしたい…と言うが、思い通りにはならない。











ジンジに対抗するための特別会議。

てか、参加者、少な…。


“ジンジ”フセインにはイェニチェリが罰を与えることになるらしい。

俸給の儀で、軍団は食事を拒み不満を訴えるように言うキョセム。

海軍提督デリ・フセインは、それは反乱を意味すると危惧する。

陛下がジンジの首を引き渡すまでのことだ…と、宦官長ハジュ。

ジンジはただの操り人形。

裏で糸を引く者がいる…と、キョセム。

ジンジを見せしめにするのは、黒幕の気を削ぐため。


これが、敵の思う壺なら?…とトゥルハン。

過ちを犯すよう仕向けられているのかも。

最悪の事態を想定することを母后さまから学んだ…と、トゥルハン。


大丈夫。

計算の上だから…と、キョセム。



会議のあと、ケマンケシュと二人きりで話す母后を心配するトゥルハン。

噂が広まっているからだ。



二人が話しているのは、ジンジの背後の黒幕のこと。

大宰相として力を振るうケマンケシュを追い落としたい勢力もある。

自分のことよりも母后さまのことが心配だとケマンケシュ。

母后さまへの自分の思いが迷惑をかけてかけているのではないかと。

アティケに言われた言葉が響いているのだ。

慕情とか、恋の奴隷とか…


広まる前にウワサを止めなければ。

…と、結婚して世帯を持つと話すケマンケシュ。


望むなら…と、言葉を絞り出すキョセム。


私の望みより御身の安全が第一だとケマンケシュ。

中傷など言わせておけばいい…と、立ち上がるキョセム。


でも、お前にも家庭の安らぎを知ってほしい…と。

願わくはお前にふさわしい幸せを。


私の幸せの源は、母后さまです。

お側にいられれば本望。







ケマンケシュのことを陛下に告げ口する“ジンジ”フセイン。

あいつ、長年好き勝手にやっていたので、私が気に食わないんすよ。


みんなすぐ慣れる。

私の時代が始まる…と、皇帝イブラヒム。


Inshallah…と、ジンジ。


まず法学者を掃除

次は高官たち

最後は兵士の規律を正します


全てのしもべが陛下にひざまずくのです…と、ジンジ。


どこから来るんでしょうね。

この自信。


ジンジと入れ替わりに入ってきたアティケは、あの男を信用しすぎだと言う。


でも、側にいて頭痛を治してくれたジンジの存在はイブラヒムにとって大きい。

んで、頭も切れ、国政にも明るい…らしい。


アティケは、母上の追放には賛成できないと言う。

罰は必要だけれども、エジプト追放はやりすぎ。










交渉の結果、エジプトではなく、フロリヤの離宮への追放を勝ち取ったアティケ。

フロリヤは母上もお好きな場所だと報告に走る。


…が、アティケの働きに感謝するものの、追放される気などないキョセム。








そのキョセムの部屋に入り込み、悪い顔で、何やら書類に母后の印を勝手に押すトゥルハン。


何を画策するのやら。

アイシェのおバカさ加減が懐かしい…









…という第77話。



追放を回避するために、キョセムのやったこと。

あれ、ダメですよね。

恩着せがましいというか。


でも、イブラヒムの言うとおり。

あの地震で救われたのは間違いないし、それは崇高な神の力。



で、ジンジ・ホジャ、フセイン、面白すぎる。

あのぬいぐるみのようなキャラクター。

とぼけた目つき。

権力を手に入れましたが、使いこなせるんだか…

本人は自信満々ですけどね。

お手並み拝見。


で、わけわからんといえば、側女ヒュマーシャーの態度。


みんなが頭を下げる中、「果物を食べていますの」って、あれ、なに?

結局謝るんならやらなきゃええのに。

この子は正式に結婚するんですよね?

イブラヒムと。

どこがええのかな?

対して美人でもない。

後宮に連れてこられた頃の、キョセム第一形態に少し似ているかも。



ああ…

日々残る話数が減って行く。


寂しい。



で、ケマンケシュとキョセムのあの会話。

やはりプラトニックラブなんですよね。


ケマンケシュは結婚して家庭を持つの?


幸せになってもらいたい。