新・オスマン帝国外伝
影の女帝キョセム
シーズン2 第69話
迫害の王(ファラオ)のあらすじと感想です。

ネタバレしております。



長年、国璽尚書を務めたシナンの裏切りを知り、みんなびっくり。


そのシナンにそそのかされて先走ったキョセムは、イブラヒムの身を心配する。


そこにベネチア領事からの書簡が届く。


そうです。

シナンの居場所を暴露する手紙。


船で逃げようとしていたシナンですが、そこに乗り込む母后一行。





どやるキョセムですが、シナンは動じません。

なぜならば…




何も失うものがないシナン。

ここで死ぬのは本望。


既に戦地に向けて、母后の皇帝暗殺計画を暴露する書簡を送っておりました。




エミル医師が、陛下の薬に毒を仕込む作戦。




‼︎


若き医師ヤセフに調べさせたところ、シナンの言葉通り。

しばらくはこの事実を伏せることとなる。


ショックを隠しきれない皇帝ムラト。

近侍頭ユスフは、バグダッドを治めたハイズラーン妃の話をする。

権力のため、息子ムーサーを見限ったのだ。


母親でさえ、権力のために迫害の王になるって話。

ハイズラーンは息子に勝利したが、母上はそうはいかない…と、ムラト。








シナンの裏切りを高官たちにも話したキョセムは、勝手に処刑を決める。


シナンは、母后がエミル医師長と組んで、皇帝を殺害しようとしていることを手紙に書いて送ったことを明かす。

皇帝はすぐにイブラヒム皇子を殺すだろう…と。


キョセムはそばに守る者がいる…と話す。

ケマンケシュのこと。

シナンは、ケマンケシュと母后の間にある慕情を問題視する。

二人は秘密の関係にあると。


驚くラーレザール。


宦官長ハジュは否定する。

母后さまの好意を、ケマンケシュが勘違いしているだけだと。


そして、そんなコソコソ話をしている二人に、マウントを取りに来る後宮出納官メレキ。

元侍女マルグリット。


私は後宮出納官よ。

口を慎め!


…はいはい。

て感じのハジュとラーレザール。


シナンの処刑の件を聞いたメレキは驚く。


ケマンケシュのおかげで天幕の外に出るようになったイブラヒム皇子。

ケマンケシュの指導を受け、弓の腕前も上達。

笑顔も見せるようになりました。









ユスフと共に医師長の天幕を訪れるムラト。


罪を明らかにし、処刑しようとする。

エミルも、陛下の特効薬を地面にばら撒いて、最後の抵抗。

ムラトの激しい怒りに触れ、医師長エミル、アヘンを口に突っ込まれて死亡。





弓の稽古帰りの、イブラヒム皇子とケマンケシュは、近侍頭ユスフが墓穴を掘らせているところに遭遇。

アヘンの過剰摂取で亡くなったエミル医師長のものだと知り驚く。


ユスフは、ケマンケシュには母后の殺害計画が発覚したことを告げる。

シナンの書簡によって。


あり得ない…と、驚くケマンケシュ。


裏切り者の末路はこうなる…と、そっくり返るユスフ。










シナンの処刑を指示するキョセム。


数々の災厄が、イエズス会の手先であったシナンのせいだとあおり、民衆に投石させるというもの。


ところが。

書記官長ターヒル率いる衛兵が檻を囲み阻止。

さらには見物人の中にいた宰相ハリルが連行される。



そして、シナンを檻から出し、連行するターヒル。

メレキの報告を受けたアティケ皇女の指示らしい。


確かに、ムラトが帝都を守るよう指示したのは、ターヒルとアティケ。






救貧院の母后の元に乗り込み、シナンの処刑中止を宣言するアティケ。

罰は陛下たる兄上が与えるもの。

陛下の帰還までシナンは牢に。

さらに、ハリルも同じく反逆罪で投獄することも。


アティケも廃位計画を知っていたと指摘するキョセム。

アティケは、許しを請い許されたと言い返す。


アティケも、イブラヒムだけは守りたいと願っての行動。



情けないと、キョセム。

敵でさえこんな仕打ちはしない。


イエスクと発音するのでしょうか。

情けないとか、嘆かわしいとか。


最近よく聞く言葉です。







3ヶ月後


まだバグダッドを攻めあぐねている帝国軍。

イラン側は塹壕を掘って抵抗。


冬が近づくし、どうしたものか…

と、大人たちがお手上げ状態の中…



…新兵が声をかける。

ナツメヤシです。

陛下。

近侍頭ユスフが歯を剥き出して、黙っとれ、若造!と罵るのにも負けず…

塹壕攻略の案があります!…と。


周辺のナツメヤシの木で坑道を塞ぐ…というアイデアは、大宰相バイラムにも支持される。


そして早速実行されることに。



そして、少年兵にはこんなに優しく微笑みかける陛下が、母后キョセムには医師長エミルの首を送りつけるのです。


シナンの計算通り、まんまと敵対する皇帝と母后。

流石のキョセムも嘆いております。

心配なのはイブラヒムのこと。

とばっちりを受けなければええけど…。






皇帝からアティケに届いた手紙には、母后に気を付けろとあります。

またもや兄上の命を狙ったから。

太刀持ちとファリアを謀殺した時のように…と、アティケ。

その言葉に驚くメレキ。


…てか、知らなかったのね。

もう、間違いなく敵認定ですやん。









そして、少年新兵は、ムラトのお気に入りに。

名前はオスマン。

「若きオスマン」と。

その名前にも縁を感じるムラト。

何でも望めと言われた若きオスマンは、殉教者になることだと答える。

バグダッド攻略の戦いに参加したいのだ。

その答えにハートをつかまれるムラト。

もっと成長してからね…。






そして、じっとしておけばええのに、動き出すキョセム。

秘密会議のため、救貧院に高官たちを集めているのです。

イブラヒムの安全を確保するためだとか。

ハリルも、ムラトが戻る前に牢から出すつもり。

もう、あれも、これも、忙しいったらありゃしない…




というキョセムの前に立ちはだかるメレキ。


外出禁止です。

は?お前何様?的な一行。


アティケ皇女さまの命令です。



急いでアティケをののしりに走るキョセム。


兄上からの書簡の内容を明かすアティケ。


医師長を利用して兄上の暗殺を?

勅命で私に権限をお与えになり、母上に対して対策を講じよと。…と、アティケ。


対策って何やねん。

私を殺す気?


殺しは母上の専売特許かと。

例えば、太刀持や、ファリア。

母上が殺したと書簡にありました。

母上は私の目を見ながらやっていないと嘘を。


兄上は敵対させたいみたいね…と、まだしらばっくれようとするキョセム。


愛する夫を殺しながら平気な顔をして寄り添っていた母上。

何と残忍な。


あいつらの命に価値なんかないわ!と、キョセム。

もっと早く殺せばよかった!

お前の兄と私を敵対させたんやからな。


いつも他の者せいですね。

母上は清廉潔白だと?


お前の兄弟たちを守るためよ。



その結果は?

みんな、地獄にいます。

元凶は、母上です‼︎

…と、立ち去ろうとするアティケを引き留め…


なぜ、母に怒る?とキョセム。

太刀持ちを殺したから?

お前は愛されてへんかったやんけ。

あの男に利用されただけですやん。


…と、娘の目を見ながら、絶対言ってはいけない言葉を口にする母。






母上の顔すら見たくありません

…ってなりますわな。


二度と触らないで!

…と、母の手を振り解く。


陛下のご帰還まで外出を禁止します。

従わねば投獄します。









アティケが残したグラスを跳ね除ける、キョセムの三白眼が恐ろしい。









…という第69話。




キョセムの行動の結果が、矢となり、全てがキョセムに突き刺さる感じ。


そして、それでも、自分は正しい…と、開き直るキョセム。

全ては子どもたちのため。


…、ふう。


もう、痛い。

もはや、痛い。


ラストがどう描かれるか、まだわかりませんが、どうなろうと、自業自得。


まだこれからひと画策も、ふた画策も仕掛けるんでしょうからね。


シナンの最期を見ようとして捕まるハリルも間抜けだわ。


出納官になった途端、態度がデカくなるマルグリットも嫌いやわ〜。

あ、メレキやったわ。


力を得たから、ファリアの仇も取れるってところ。



みんな大嫌い!


若きオスマンを陰ながら応援しよう。