母后キョセムによる、ムラト皇帝廃位計画は予定通り進み、皇帝ムラトは、元皇帝である叔父、ムスタファのカフェスに閉じ込められる。
…が、ムスタファは、墓穴を掘ったのはキョセムの方だと言い当てる。
そうです。
国璽尚書シナンの口から、母后の計画を知ったムラトは対策を講じておりました。
皇帝の寝所に送られた処刑人は殺され、カフェスに連行した処刑人はユスフやデリ・フセインが黒マントで演じる。
ツゲの木の館で知らせを待つカスムとイブラヒム。
船で狼煙の合図を待つケマンケシュの元にはデリ・フセインが現れ、母后の計画失敗を告げる。
宮殿には行くなというデリ・フセインの言葉に反して、行こうとするケマンケシュ。
デリ・フセインはケマンケシュを気絶させる。
キョセムは、自分が送った処刑人の死体が運ばれるところを見て、失敗に気付く。
ユスフの言葉が裏付ける。
そして、ツゲの木の館に走る。
…が、
キョセムが到着した時には、カスム皇子に処刑人が送られ、すでに息絶えておりました。
処刑人はイブラヒム皇子の部屋にも行くのですが、外にいた為、生きて母上に会うことができました。
もちろん、ムラトは処刑人に命令する。
やれ。
ところが…
その時、助けを求めるイブラヒムの声に呼応するかのように、大地が揺れる。
結構な地震。
神の怒りよ!…と、キョセム。
私の声は聞かなくても、神の声を聞きなさい。
地震に騒ぎになる後宮の人々。
アティケは母上が部屋にいないことを心配する。
そして、ハジュにより、カスムとイブラヒムに処刑命令が出されたことを知らされる。
自室に戻った皇帝ムラトは、小姓にぶどう酒を持って来るように言いつける。
ツゲの木の館に走るアティケ。
そこで、カスムの死を知る。
イブラヒムは無事。
アティケは母后キョセムに叫ぶ。
絶対に私の兄弟を殺させないと約束しましたよね。
阻止しようとして走ったけど、ダメだった…と、キョセム。
オスマン、メフメトに続いてカスムまで。
イブラヒムの命も奪おうとしたが、神が許さなかった。
…と、天を仰ぐ。
てか、その前に、自分が何をしようとしたのか言わなあかんのとちゃいますか。
地震の被害状況を報告にきた近侍頭ユスフは、陛下がぶどう酒を口にしているのを見て驚く。
あれほどエミル医師長に止められていたのだから。
イブラヒムの処刑を中止したのは神の思し召だ…と、ムラト。
気高い神がイブラヒムの生存を望んだのだ。
そして、預言者の言葉は正しいのかも…と言う。
運命の本にはイブラヒムの名前があるようだ。
跪き、運命にさえ逆らえ!と励ますユスフ。
必要なのは陛下が強くあられること。
翌朝…
まだ、カスムを抱きしめているキョセム。
カスムの指から、アフメトの指輪を抜き取る。
陛下に報告するデリ・フセイン。
陛下に問題があると言うファトワーを出したオメル師は、処刑。
襲撃に来たジャフェル長官と配下の兵士も処刑。
ハリル宰相は逃亡し、捜索中。
ケマンケシュも、関与していたのでは?…と聞く近侍頭ユスフ。
その、ユスフの顔を睨みつけ、デリ・フセインは、ケマンケシュは無関係だったと報告する。
造船所におり動いていないと。
なぜ、計画がバレたんだろう…と、ケマハリハジュ。
ハリルの真面目な顔がおかしい。
あんたですやん。
母后の様子を心配するケマンケシュ。
神に守られて、幸いにもイブラヒム皇子は無事。
それでも、母后の悲しみは深い。
玉座に就くカスムが身につけていたはずの、アフメトの指輪を墓にしまうキョセム。
運び出される兄の遺体を呆然と見送るイブラヒム。
それぞれの思いの中、運ばれるカスム皇子の棺。
ケマンケシュを守ったデリ・フセインは、次はない…と、ケマンケシュに警告する。
正義の塔から見送るムラトとユスフ。
ユスフは、母后への処分が必要だと提案する。
イブラヒム皇子が健在の今、再び母后が仕掛けてくるかもしれない。
そして、その処分を母后に告げる役目が、私が賜った罰だ…と、宦官長ハジュ。
言いにくそうに母后の前に立つ。
母后さまをこの部屋からお出しします…
…という第66話。
カスム…
てか、そうなりますよね。
イブラヒムが助かったのはほんまに奇跡。
キョセムは子どもたちみんなの命を助ける為…って言うけどさ、どうなんやろ。
ムスタファのカフェスに閉じ込められたムラトがそのまま黙っているとは思えないし、ムラトに従う者たちも。
帝位に就いたカスムに殺されていたに違いないし、そうなればイブラヒムも殺されかねない。
大変やな。
皇帝家の一員でいるって。
キョセムがヘタに動かへんかったら、みんなぶじやったのでは?
自分が権力を手にしたいだけ…という、見方は正しいのでは?
失敗しなければ、玉座に就くカスムの後ろでドヤ顔していたはずやしね。
ハリルは、自分が前後不覚で目覚めた時、異変を感じへんかったんやろか。
さて、キョセムの運命はいかに…