皇帝ムラトの暗殺は失敗に終わる。
最も信頼する側近の中に私を裏切っている者がいる…と、ムラト。
兄の死を確認するために駆けつけたバヤジト皇子は、ドキドキしながら、それが誰なのか兄に問う。
38番部隊の隊長フエルハトだと答えるムラト。
ば…ばれていないのか?
そしてフエルハトはじめ、関わったものが連行される。
命令した者もな…と、ムラト。
バヤジト皇子の生母、ギュルバハル妃。
イランの使節との密会現場をキョセムに発見されたのですが、サナーベルから知らせを受けた宦官イドリスの連絡で駆けつけたシナンによって助けられておりました。
どさくさに紛れて、愛の告白をするシナン。
考えるのは息子バヤジトのことだけだと断られる。
お前も我が息子のために戦って。
そして….サナーベル。
宦官イドリスと連絡を取るところをファリアに目撃され、捕らえられる。
サナーベルがギュルバハルの間諜だと疑うファリア。
ギュルバハル捕捉の現場で倒れ、意識のない母后キョセム。
アティケもギュルバハルの生存を知り驚く。
サナーベルがギュルバハルの間諜だと、キョセムの前に突き出そうと連行するファリア。
キョセムが倒れたと聞いたサナーベルは、自分に治療させてほしいという。
医女の治療は逆効果。
サナーベルの指示で治療が行われることに。
必要な薬草が届けられ、治療を続けるサナーベル。
野営地では、イェニチェリ長官ケマンケシュの責任が問われる。
反乱を許してしまったからだ。
調査の結果、関わったのはフエルハトと38番部隊だけだと判明。
朝までには全員捕らえる…と、ケマンケシュ。
信じていたバヤジトが関わっていたことに苦悩するムラト。
大火の後の女の言葉か…
母親の影響か…
愛する女を私が処刑させたからか…
決して裏切らないと言ったのに。
翌朝。
フエルハトと38番部隊は、バヤジトの目の前で処刑される。
命令者の名前を聞かれたフエルハトは、お前に抑圧されたものたちが命令者だと答え、ムラトはその頭上に、例の鉄鎚を下す。
そしてムラトはイスラムの長老ヤフヤ師にファトワーを求める。
正道を外れた反逆者である弟をどうすべきか。
時間が欲しいと答えるヤフヤ師。
宦官イドリスはサナーベルを責める。
せっかく母后を亡き者にできたのに、お前のせいで台無しだと。
サナーベルはこれでよかったのだと言う。
母后が死んでいたら我らも助からなかった。
皇帝妃ファリアに尾行され、我らの話を聞かれたのだ。
母后を助けたことで、疑いは晴れた。
問題はファリアの存在。
自分が何とかする…と、サナーベル。
毒を与え、流産の末死んだことに。
しばらく、自分とも、シナンとも連絡を断て…と。
ひとまず落ち着いた母后キョセムの枕もと。
カスム皇子は、母の病を伏せていたハジュから病名を知らされる。
ファリアは皇女アティケに、サナーベルが怪しい…と、見たことを話すけれども、サナーベルは母后を助けるために尽力したのだ…と、諌められる。
そして、イブラヒムが手を握る中、目を覚ますキョセム。
ひとまず、みんなほっと肩をなでおろす。
皇帝妃ファリアは、キョセムに、サナーベルがギュルバハルの間諜だと言う。
宦官に連絡するのを聞いたと。
もちろん、中傷だと言い逃れるサナーベル。
本当に私が反逆者なら、母后さまを治療したりしません。
それは疑いの目を逸らすためです…。
…と、水かけ論。
監視カメラもありませんしね。
ファリアは宦官イドリスに聞くように言う。
出納官ラーレザールは、サナーベルが時々イドリスに薬草の調達を頼んだいたと証言する。
この嘘つき。
私はこの目で見たのよ。
…と、ここで、痛み分け。
キョセムも病み上がりですしね。
ギュルバハルを取り逃したことが悔しいキョセム。
ギュルバハルの言葉が不安にさせる。
皇帝は二度ともどらない…ってやつ。
シナンから、母后が生きていることを聞き、悔しがるギュルバハル。
病気で死ぬんじゃなかったのっ⁉︎
サナーベルとイドリスも連絡が付かず、発覚を恐れるシナン。
ギュルバハルを目撃したキョセムたちがムラトに生存を知らせれば、バヤジトがピンチに。
宿駅に手のものを配置し、母后からの連絡は通さないし、あとは暗殺成功の知らせを待つのみ…と、シナン。
宰相ハリルは、ギュルバハルを助けに覆面の人物が現れたことから、ファリアの言葉通りサナーベルが疑わしいと言う。
でも、キョセムを治療したことも事実。
ファリアはサナーベルを敵視しているし、どちらかが嘘をついていることは確か。
そして、陣営にいるケマンケシュ宛の書簡をハリルに託すキョセム。
信頼できる部下に託すというハリルですが…
連日、エレヴァン城に向けて砲撃を仕掛けるも、エミルギューネはなんとか持ち堪えている。
城に向かって二方向からトンネルも掘られている模様。
それでも、このままエミルギューネが降伏しなければ、この戦争は長引き、また冬を迎えることに。
こにらは、エレヴァンの総督、エミルギューネ。
使節に扮して皇帝の天幕を訪れたツワモノ。
それでも水路を絶たれ、食糧も尽き、あとどれくらい持ち堪えられるか悩む。
サフィー王から援軍が来ないことも確認済み。
そこに皇帝からの使者が送られてくる。
面識のある、詩人ネフィーの姿に喜ぶエミルギューネ。
ネフィーは、ムラトからの書簡を読み、城を明け渡すと言う。
ただし、条件がある。
ネフィーがエレヴァン城から戻る。
そして、その条件をムラトに告げる。
決闘だ。
陛下と刀で戦い、負ければ明け渡す…と。
もし、エミルギューネが勝てば、エレヴァンを自分の主権下に置く。
君侯国を作るのですって。
受けて立つと、ムラト。
みんな、罠だと心配するけれども、自分は対処できる…と。
笑顔で罠をかける者から守りたまえ…と、バヤジトを見るムラト。
ナーバスになっていて、そういうちょっとしたことでも響くバヤジト。
決闘を受け入れれば、これ以上無駄な血を流さなくて済む。
宦官イドリス捕まる。
手紙を隠し場所に仕込もうとして、張り込んでいたハジュに捕まえられる。
サナーベルは、怪しい小瓶を手に、ファリアの寝室に忍び込む。
…という第56話。
面白かった。
エミルギューネって面白い。
サフィー王からも見捨てられたみたいやし、帝国に寝返ればええのに。
てか、無双と噂のムラトに決闘を申し込むなんて、よほど腕に自信があるの?
3人がかりで運ぶ鉄鎚を片手で振り回すんですぜ?
楽しみだわ。
決闘。
あそこまで追い詰めたのに、ギュルバハルに逃げられたのは残念。
パグがなかなか純愛なのがかわいい。(多分)
そして辛いな、バヤジト。
針のむしろ。
これでばれずに済むなんてことあるわけないやん。
てか、妊婦に薬を盛ろうなんて、ろくでもないな、サナーベル。
こういうの、ほんまヤだ。
後宮ってさ。
清朝ほど、手が込んではいないけど。