新・オスマン帝国外伝
影の女帝キョセム
シーズン2 第55話
逆心への道のあらすじと感想です。

ネタバレしております。



ファリアがふと目を覚ますと、そこにはムラトの姿が。

ゲヴヘルハン、アイシェ、そして子どもたちの死は、自分の責任だ…と、ムラトは言う。

全てをお前のせいにしたかったのだと。



これからはファリアを傷付けないと約束するムラト。

今も、子どもが生まれてからも、その後も。

遠征から戻ったら、子どもを抱くそなたとここで会いたい。

その日まで、正妃として、生まれてくる子の母として、後宮を任せる。


それでも、ファリアが、ムラトの手に自分の手を重ねることはありませんでした。





キョセム母后から、夫婦仲について説教されて面白くないクソ野郎。
太刀持ち兼小姓頭兼第二宰相ムスタファですよ。

クソ野郎が多すぎて…

立場を忘れてアティケに詰め寄るクソ野郎。

共寝が望みか?

その物言いを注意するアティケ。


わたしが皇女であることを忘れるな!


さらにカサにかかってアティケに詰め寄るクソ野郎。

離縁できるのならやってみな!

…と、キョセムに言われた言葉を持ち出す。

皇女と離縁すれば、お前には何の価値もない…ってやつ。


離縁する…と、3回言えよ。

…と詰め寄る。

思わず目の前に迫るクソ野郎の唇に口付けるアティケ

‼︎

クソ野郎は去ろうとして…

戻ってきてアティケに口付ける。

‼︎


ううっ…。

もはや気持ち悪い。

これまでもたくさんクソ野郎がいましたが、こいつは一番クソ野郎。







遠征を前に、テラスから、月明かりに浮かび上がる帝都を眺めるムラト。

森の中で会った、未来が見える男の言葉が思い出される。


勝利を挙げられます。

偉大なる皇帝たちと共に御名が唱えられるほどに。

ただどんな勝利も代償を伴う。

己の血を流さずに望みは叶わない。









バヤジト皇子を従えて、親征に発つムラト。

複雑な思いで見送る、カスム皇子とイブラヒム皇子。

そして、国璽尚書兼宰相シナン。










旧宮殿。

宰相アバザの処刑は、キョセムにとって痛手。


カスム皇子は、皇帝ムラトが、自分ではなくバヤジトを遠征に帯同させたことが不満。


キョセムは、疑念を抱いたからこそ帯同させたのだと言う。

バヤジトがここに残る方が危険だった。


カスムは、遠征中にバヤジトが反逆を起こすことを心配する。


そうなれば、帝都の近くにいる者が即位する…と、キョセム。

つまり、お前よ。










そして、こちら。

チーム画策も、なぜバヤジト皇子を連れて行ったのかが気になる。

シナンは、フエルハトがお守りするから大丈夫だと言う。

キョセムは、皇帝の出立後トプカプ宮殿に戻るだろうから、そちらはサナーベルに対応させる…とシナン。


ずっとこの地下にこもっていることが苦痛のギュルバハル妃。

バヤジトがいなければ誰もわたしに辿り着けないだろうから、散歩でもしようかな…と呑気なことを言ってシナンに止められております。

賞金付きの人相書きが出回っているので。


夢が叶う日は近いので、辛抱を。











そして、シナンの言葉通り、宮殿に乗り込むキョセム。

陛下の留守を守るのはわたしの役目。

そしてもちろんそれを阻止しようとする皇帝妃ファリア。

陛下に、後宮を任されたのはわたしです。

そしてもちろん、そんな言葉にひるむキョセムではありません。

お前の言うことを聞くものなんか一人もおらへんわ。

…と、ずいっと中へ。






イランの間諜サナーベル。

宦官イドリスは、陛下が帝都を出るまでは動くな…と、指示。

母后殺害計画があるらしく、皇帝がすぐに戻ってきては困るからだ。










こちらにも動きが。

似顔絵の効果がありました。


ギュルバハルたちが密会している店の主人が宰相ハリルに情報提供。

来る前に知らせがあるので、連絡があればハリルに知らせることとなる。

値を釣り上げようとする店主に、捕捉できるよう手伝えば交渉できる…と、ハリル。









3ヶ月後。

オスマン帝国軍は、エレヴァン近郊の野営地にいる。


イランのシャーから書簡が届く。


喧嘩を売る手紙ですね。

先祖と同じく、お前にイランを占領するなんて無理やから、とっとと失せやがれ…ってやつ。


シャーは、エレヴァンを見捨てるつもりらしく、兵を送る気配はない。


エミルギューネ総督の暗殺も失敗した模様。

その上高官らが殺害されると言う体たらく。


さらに、部隊長フエルハトに動きがある。

チーム画策に取り込まれたフエルハト。

今夜皇帝の暴政に終止符を打つ…と、バヤジト皇子とこそこそ話し。

バヤジトが即位すれば良い国になるらしいけれど、それはどうかな…。


エレヴァン総督からの使者が、皇帝に謁見を求める。



取り引きを求める使者だが、聞く耳を持たないムラト。

エレヴァン城を引き渡すよう要求。

そうすればエミルギューネの命は助ける…と。


包囲を解き、帝都に帰れという使者の言葉を鼻で笑うムラト。


サフィー王が兵を率いてやってくる…という使者に、シャーからの書簡を見せる。

シャーはエレヴァンを見捨てたのだ…と。


再度総督にこちらの条件を伝えるように言い、使者を帰す。




あとは、エミルギューネの返答待ち。

戦いになるのか

和平を結ぶのか



そこに、詩人ネフィーがやってくる。

ネフィーはエミルギューネの面識があり、先ほど天幕から出ていった使者こそがエミルギューネ本人だと証言する。



‼︎


使者に扮してやってくるとは…

その度胸を認める皇帝ムラト。











シナンの配下ヤクップが動く。

例の垂れ込みのあった店主の店を予約しにきたのだ。











なにやら、怪しげな香油を調合するサナーベル。


サナーベルは、ファリアからロックオンされており、なかなか動きにくい模様。

お腹の子を守るためにナーバスになっているファリア。

どうも怪しいサナーベルへの警戒を強めているのだ。







サナーベルがキョセムを香油でお手入れしているときに、宦官長ハジュが報告に来る。

ギュルバハル妃が今夜会合を持つと連絡があったことを。

聞き耳を立てるサナーベル。

キョセムは自ら捕捉に出向くことにする。


そしてもちろん宦官イドリスにその報告をするサナーベル。

ギュルバハル妃の今夜の外出を止めろと。


その現場をファリアに見られ、驚くサナーベル。

ファリアの侍女マルグリットが後ろから殴って気絶させ、拘束する。


ファリアも、サナーベルの言葉からギュルバハル妃の生存を知り驚く。

連絡しようとしていた高官の名前を白状させようとする。












予定通り、イランの使者と密会するギュルバハル妃。

約束の金を受け取る。

イランの使者は、ギュルバハル妃と、バヤジト殿下を支持すると約束。

ギュルバハルは、息子が帝位に就けば、アマスヤより先をイランに譲渡する…と、勝手に約束。

息子が帝位に就けるなら、他のことはどーでもええからね。


でも、外に出たところに待ち構える、最大級のドヤ顔のキョセムたち。


やっと巣穴から出てきたわね…。




ギュルバハル妃はうそぶく。

わたしに勝ったと喜ぶのはぬか喜びよ。

今にも陛下たる息子の訃報が届くんだから。


黙れ…というキョセムに、息子の死体が届けばわかることよ…と、ほくそ笑む。


そこに、マントの男が現れ、ギュルバハル妃を連れ去る。

もちろん、国璽尚書兼宰相シナンですわよ。


ギュルバハルの捨て台詞を聞き、倒れるキョセム。


あんたと息子の時代は終わりよ。


ええええっ!

ここまで追い詰めて逃げられたの?







皇帝ムラト、フエルハトの刃に倒れる。


皇帝が一人になった天幕に、大事な連絡がある…と、大小の刀を預けて入る部隊長フエルハト。

隠し持った小刀で、背後から皇帝を刺殺。

外で待つバヤジト皇子に、これで、あなたが皇帝です…と、話す。




もちろん、ここでムラトが死ぬ訳がありません。

フエルハトが殺したのは替玉。


フエルハトとバヤジトの会話を聞いたムスタファとデリ・フセイン。


これで、バヤジトの関与は明らかに。


幼い頃のことを思い起こすムラト。

オスマン兄上に幽閉されたあの部屋。

年長のムラトは木刀を手に、弟たちを守るために眠らずにいた。


残酷な皇帝になりたくない…と言ったオスマン兄上の言葉。










野営地がざわざわと落ち着かないのに、一向に呼び出されないバヤジト皇子。

自ら兄上の天幕に出向く。

 

そこには白い布をかぶされた兄上の死体。

その布をめくると…

それは、兄上ではありませんでした。


奥の暗い部屋から聞こえる兄上の声。


バヤジト…。










…という第55話。




面白かった。


てか、ギュルバハル妃は捕まえたの?

逃げられたの?

イドリスのこともバレたの?

外出するなという連絡は届いたの?

シナンが駆けつけているし、届くのが遅かったの?

イマイチ分からん。

次回を待つ。


てかさ、ほんまサイテー男やな。

太刀持ちったら。

何か、自分が正しい…的な態度がホンマいや。

アティケも離婚するって3回言ってやればええのに。



敵ながら、エミルギューネはあっぱれでしたね。

敵陣まで乗り込んでくるなんて。

詩人ネフィーは、旅行家エヴリヤに代わって、記録係になったのかしら。




サナーベルが調合する香油、そんなに効き目があるのなら、ワタクシも欲しい。




ムラトが出かけたからって、キョセムがドヤ顔で戻るのもどうかな…。

立ち入り禁止のはずなのに。


ハジュなんか、意気揚々と

デストゥール…だし。


後宮を任されたファリアを少し離れた立てればええのにね。



さあ、どうなる?

バヤジト皇子。