新・オスマン帝国外伝
影の女帝キョセム
シーズン2 第29話
くすぶる不満のあらすじと感想です。

ネタバレしております。



晴れて皇帝の正妃となった、王女ファリア。


アイシェは、子どもをみごもれないファリアが、子の母である自分よりも高い地位になったことが許せない。


そんなアイシェに、太刀持ちムスタファは、陛下のご意志は絶対なので、不本意でも受け入れるように言う。

今度過ちを犯したら、大きな代償を払うことに…


…てことは、アイシェは自分の犯した過ちをムスタファに話したの?








日々鍛錬に励む軍団ですが、ずいぶん不満が蓄積されている模様。

一つには、ファリアを襲撃した民の処刑。

無実の者までなぜ?

もう一つはイリヤスの乱の時に軍団が帝都に置き去りにされたこと。


遠征を望む軍団は、商人からお金を巻き上げているらしく、遠征できないのなら、民から金品を巻き上げると口にするものも出てきている…と、ケマンケシュに訴えるフエルハト。


手遅れになる前に陛下への奏上を求められ、頷くケマンケシュ。



そして民たちの不満は、ウラマー、アヒザーデ・フセインのところにも。

不満を訴え、長老の家に詰めかける民たち。

アヒザーデ・フセインは、訴状を出させて対処することにする。








回復したと聞き、太刀持ちムスタファを訪ねる管財人エステル。



ムスタファの態度は冷たい。

エステルは、意味ありげなハンカチをめざとく見つける。

思い人がアティケでないのなら誰なのか気になるエステル。


逆にアティケのことを母后に言いつけたことでエステルに詰め寄るムスタファ。


出て行け

二度と顔を見せるな



…てか、嫌いやわ〜、この男。

みんな、何でこいつが好きなの?

ケマンケシュとか、デリ・フセインの方がよほどええ男やと思うけど。

ついこの間まで、エステルんちに上がり込んで、デレデレしとったくせに。

何で被害者ヅラしとるんか、わけわかめ。






皇女たちとお茶をしながらガラタ塔での結婚式の話をする皇帝妃ファリア。

素直に喜ぶアティケだが、ゲヴヘルハンは皇子を産んでいない女人との結婚はかつてなかったと言い、ファリアを不安にさせる。


母后に呼ばれるファリア。




結婚を祝し、後宮に部屋を与えられ、喜ぶファリア。

でも、子を産めない女との婚姻は憐れみからだと言われ反論するファリア。


愛なんて一瞬。

陛下に他の女が出来れば?…と、キョセム。

アイシェには子育てがある。

お前は?








そのアイシェは、子どもたちの前だと言うのに、大荒れ。

怖がった皇女ハンザーデが逃げ出すほどに。

そこに居合わせるムラトにも不満を口にするバカ女。


ま、賢ければ、ここは鷹揚に結婚を祝し、子育てに専念。

美貌を磨きながら戻ってくるのを待つけどね。

てか、それができないところがおバカさんなのね。

考えてみれば、ワタクシもきっと泣き喚くもんね。






堂々と皇女ゲヴヘルハンに声をかけ、嗜められる太刀持ちムスタファ。

妹のアティケを裏切ることはできない…と、またもや悲恋の主人公になるゲヴヘルハン。


そんなこと言ったって、ハンカチを置いていきましたやん…と、出してみせるムスタファ。


別れを告げるためよ…と言うゲヴヘルハンにハンカチを握らせ、ならば二度と顔を見せません…と、立ち去るムスタファ。


はいはい。









民からの訴状に目を通すウラマー、アヒザーデ・フセインを訪ねる国璽尚書兼宰相シナン。


法学者の力でなんとか騒ぎを大きくしたいと目論むシナン。

フセインは、ヤフヤ師の方が力が大きいから陛下を批判することは難しいと言う。


そのために、法学者の上級職に、我らの息のかかった者が必要だと言うシナン。

フセインには任命権がある。


法学者をちゃちゃっと何人か殺し、入れ替える作戦らしい。









美しい中庭を散歩するカスム皇子とイブラヒム皇子。


その姿を見てやってくるバヤジト皇子ですが、イブラヒムに追い払われる。


その態度に驚くカスム皇子。

イブラヒムは兄に、事実を打ち明ける。

カスムがこんな目に合ったのは、バヤジトの裏切りのせいだと。







後宮出納官ラーレザールに、部屋に案内されるファリア。

名簿にも正妃として記され、月額1500金貨を受け取ることに。

部屋には陛下からのたくさんの贈り物が。


でも、侍女マルグリットは、後宮の作法を覚えるまではそばにいられない模様。






ケマンケシュは、軍団の兵舎で耳にしたことを陛下に報告。

遠征がなく兵たちが不満を漏らしていると。

商人から金を巻き上げている者もいるらしい。


騎士隊の次はイエニチェリの反乱か…と、ムラト。


太刀持ちムスタファはケマンケシュを批判する。

度々兵舎に行きながら、今ごろ知ったのか?と。


ハーインを特定するよう命じるムラト。


さらに処刑者の家族から抗議の声が上がっていることも報告する。

長老の元に押し寄せているらしいと。










救貧院を訪れた母后キョセムに、口々に窮状を訴える民たち。

キョセムは陛下の決定には従わねばならないと言う。

しかし、困窮する民たちは自分が必ず救う!と。

母后さま万歳の声が上がる。


もちろん、救貧院を訪れたのは、ハリルが集めた高官たちとの秘密会合のため。


民の中にはこの人の姿も。


旧宮殿の調理の仕事が面白くないので、知人と居酒屋をやりたいらしい。


レバニがあるなら…と、ハジュ。





こちらは、塔の二人。

飛行計画に行き詰まったヘザルフェンは、塔の上から飛び立つことを思い付く。









ケマンケシュの報告を聞き、長老の元を訪れた皇帝ムラトは、民たちが自分に向ける怒りの声を直接聞くことになる。



そしてこいつの姿を見つけてびっくり。


情報収集していました!

…と、いけしゃあしゃあと答えるクソ野郎シナン。

民は己の立場を顧みず騒ぎ立て、長老さまを煩わせております…ですって。


表に出て、民を説得し、とっとと騒ぎを収束させるよう、長老に命じるムラト。






秘密の会合。

配下に指示を出すキョセム。

民への救済のために金を厭わない。

さらに、我が耳目となり、あらゆるところに支援を行き渡らせるように。


ハリルが窓口となり対処する。


そこに乗り込んでくるケマンケシュ。


またもやケマンケシュに黙って出てきたのね?

民の不満は、自分も陛下に報告したと言うケマンケシュ。

さらに軍団な不満が燻っていることをキョセムに報告。


軍団までもが…と、顔を曇らせるキョセム。


陛下が対応されたから心配ないと言うケマンケシュに、配下の解決法をみたであろう?と、キョセム。


誰彼殺して終わりにするから、その後始末をわたしがしているのよ!








…という第29話。


てか、ムスタファ嫌いやわ。

エステルやアティケに対する態度もやけど、陛下の前でケマンケシュに文句を言うなんて、何さまやねん!

あんたなんか、足手まといやったやん。


で、大嫌いやったアイシェが気の毒に思えてくる。

ファリアもなかなかのドヤ顔でのし歩くからさ。





ハジュが食べたいレバニとは…


レバニは、セモリナ粉(スパゲッティなどと同じ粗挽き小麦)で作られたスポンジケーキ

しっとりして、いっぱいのシロップが染み込んでいるのが分かる。


甘そう〜。

一口食べとシロップがお口の中にじゅわ〜と広がるらしい。