新・オスマン帝国外伝
影の女帝キョセム
シーズン1 第80話
歩兵常備軍(イエニチェリ)の反乱のあらすじと感想です。

ネタバレしております。


小さな皇子オメルの死は悲しい出来事でした。


オスマン皇帝が企画した「ホティンの勝利の再現芝居」の流れ弾が当たったからです。
ところが、師父オメルが、これはキョセム妃のせいだと大騒ぎ。
何もかも、キョセム妃が悪い!となる。

もともと、イエニチェリがいうことを聞かないのもキョセムのせいだということで、追放を決めていた皇帝。
早速衛兵を連れて旧宮殿に乗り込むところから始まる第80話。


オメル皇子の死は事故ではなく、ハリメ一派のダヴドがやらせていたのでした。


もちろん、旧宮殿に入らせまいと阻止する、隊長アリ率いるイエニチェリ。

オスマンが剣を抜くと、双方剣を抜き睨み合いに。

そこにキョセムが登場。
幼い皇子オメルを亡くしたことへのお悔やみを述べ、誤解を解くように話しかける。

もちろん聞く耳を持たないオスマン。

お互いに兵を引き連れての会話が成立するはずもなく、捨て台詞で引き返すオスマン。








後宮では、皇子オメルのお葬式。
オメルの母、メレキシマまで、キョセム妃を許さないから!とか申しておりますよ。
世話になった恩はどうした⁈

ジェンネトはキョセム妃が皇子を害するなんてあり得ないという。
けれども、この恨みはらさでおくべきか…的な?

そこに宦官長スレイマンが、ジェンネトに、皇帝妃アーキレの陣痛が始まったと告げにくる。





怒りの皇帝オスマンが戻ると、皇帝妃アーキレの出産が終わっておりました。

男の子と女の子の双子ちゃん。




その頃、軍団の兵舎には最強クソ野郎クソ野郎ダヴドの姿が。

クソ兵士キリンディルを連れて、65番隊長マンスールを仲間に引き入れるために来ていたのでした。
キョセム妃の味方に付く気のないマンスールは、旧宮殿の騒ぎには不参加。

ダヴドは、オスマンを降ろし、ムスタファを玉座に就ける手助けをすれば、見返りがある…と話す。

ムスタファはあんなんやけど、ハリメ妃が牛耳るから大丈夫。




双子誕生を祝福する師父オメル。
一人失った翌日に二人授かった。
反逆者への平手打ちですな…ですって。
アホか、クソか、すかたんか。

またもや軍団に刃向かわれたオスマンは怒りがおさまらない。

イライライライライライラ…

いよいよ計画通り、新しい軍団を作るために動く時が来た。
皇子たちも帯同してアナトリアに向かうのだ。

クソ師父オメルは提案する。
連れて行かなくても、殺してしまえば簡単ですやん。

もちろんオスマンは拒否。
もう二度と弟を殺さないと決めたから。




1922年5月18日 反乱1日目

始まりはクソ野郎ダヴドから。

兵舎に赴き、マンスールにオスマンの計画をちくる。
国庫金を持ち出したオスマン皇帝は、アナトリアで、非正規兵セクバンを集めて軍を作るのが目的。
その上エジプトに遷都するらしい。
お前たち軍団を潰す気だ。
反乱の炎を燃やす時が来たな。

皇帝オスマンは、妃たちに指示。
①まず自分がユスキュダルに行く。
②皇子たちが合流次第出立。
③妃たちは船でブルサへ。
④ブルサにみんな揃えば出発。

隠れてこそこそしているみたいで、悪い予感がする…と、妃たち。




その計画を知ったキョセム。
オスマンの計画を阻止するために、「亡き者にするリスト」をハリルに渡す。
①師父オメル
②ディラーヴェル大宰相
③スレイマン宦官長
④アフメト国璽尚書
⑤バーキー財務長官
⑥セクバンのナスフ隊長
全員の首を望む!
この任務はアリ隊長に任せる。

まずエサト師に反逆者の処刑のファトワーをもらうこと。
そのあと代表団が陛下の元へ。
皇帝は帝都を離れるべきではない。




宮殿では皇女ヒュマーシャーが、命がけで陛下をお守りしろと指示を出す。

近侍頭ズルフィカールは警告する。

民は陛下の巡礼に反対だし、真相を知れば流血の事態となる。

皇子たちをユスキュダルに連れて行くのは、クソ師父オメルに託し、ズルフィカールを伴って出発するオスマン。





65番隊長マンスールは、軍団の兵たちを集めて、オスマン皇帝の計画を暴露。

アリ隊長は、悪いのは皇帝ではなく、周りの取り巻きの一部で、そいつらを排除するために、まず長老からファトワーを求めるのが先だと言う。

そうだそうだ!となり、長老エサトの家に向かい、動き始める軍団。

その一団を見送るクソ野郎ダヴドとクソ兵士キリンディル。
もう、キョセム妃にも止められまい。
我らの時代がはじまる
…って、ほんまクソ。


でも、一行は、あっという間に暴徒と化す。
エサト師の家への道中のお店や家に押し入り暴行と略奪。
「破壊しろ」と煽るマンスール。
静止するアリの声はかき消される。


その頃、エサトの家には皇帝妃アーキレが双子ちゃんを連れて別れの挨拶に。
ムスタファ皇子ゼイネプ皇女
皇帝の巡礼などあり得ないと、娘を止めるが、アーキレは自分の居場所は陛下のそばだという。

そこに、暴徒たちの声が聞こえて来る。

アリとマンスールは、エサトに状況を話し、不届き者の処刑のファトワーを求める。
アリはあの処刑者リストを手渡す。

一旦自宅に戻ろうとしたリスト①のクソ師父オメルは、自分の屋敷が暴徒たちに襲われているのをみて宮殿に引き返す。
ザマァ。






リスト②のディラーヴェル大宰相は事態をユスキュダルのオスマン皇帝に報告。
自分の自宅も襲われ、軍団が暴徒と化したと。

なんとか宮殿に戻ったリスト①クソ師父オメルは、キョセム妃に頼んで何とかしてくれ…と、ジェンネトにすがりつく。

は?

暴徒たちは放火まで。

そしてその炎は、対岸のユスキュダルからも見えるほどに。


リスト②のディラーヴェルは、陛下の義父であるエサト師が自分たちの処刑者のファトワーを出したことを報告。

近侍頭ズルフィカールは宮殿に戻り事態に対処するようオスマンに進言。

 

宮殿でも警戒を強める。
いずれ暴徒たちが宮殿に押し入るのは明らか。
リスト③クソ宦官長スレイマンは、自分の命も狙われていると知り焦る。

だって、僕、命令に従ったらだけやも〜ん。



ジェンネトはリスト③に皇子たちの部屋の鍵を開けさせ、リスト③をグーパンチでノックアウト。

ビュルビュルが皇子たちを旧宮殿のキョセムの元まで送ることとなる。


ユスキュダルでも、リスト①が皇子たちを連れて来る手筈になっているのに遅い…と、クソ皇帝がイラついております。

ズルフィカールはこの状況では無理だろうと言い、再び宮殿に戻ろうと進言。

そこに、オスマンが亡き父から贈られた愛馬シスリクルまでもが刺されたと報告が入る。

クソのハーインどもが!怒り心頭の皇帝。
父の形見の愛馬なのに。





暴徒たちの中を幼い皇子たちを連れて逃げるビュルビュル。
何とかキョセムの救貧院に落ち着く。
そこにジェンネトが合流。
ビュルビュルが皇子たちをここで守り、ジェンネトはキョセムに知らせに走る。


何とか宮殿に戻ったオスマン皇帝。
ジェンネトが皇子たちを連れ出したことを知り、またもやキョセムの仕業だ!となる。
リスト①は肩身が狭い。


ヒュマーシャーも、キョセムの野望は阻止する!と息巻く。
何でそうなる?


ジェンネトの報告を聞いたキョセムはすぐさま救貧院へと馬車を走らせる。

ところが、その救貧院にも暴徒たちが略奪に押し入る。


ビュルビュルは倉庫に皇子たちを隠し、自分はその前で死んだふり。

オスマンが宮殿に戻ったことを知ったマンスールは、暴徒たちを率いて宮殿に乗り込もうとするが、エサトが止める。

自分たちウラマーが代表として皇帝と話をするから、待つように。

マンスールも従うが、要求が通らなければ、破壊し尽くすと言う。

群衆の中に、ほくそ笑むクソ野郎ダヴドの顔が。
そういえばダヴドはリストに入っていませんやん。



宮殿のテラスから炎の上がる帝都を見つめる、悩める皇帝オスマン。




救貧院に到着したキョセムたちは、暴徒に荒らされた様子を目にする。
もちろん、ビュルビュルも皇子たちの姿もない。

‼︎


移動したのでしょうか。
倉庫の中で怯える皇子たち。
ビュルビュルはどこへ?

年長のムラトは何としても弟たちを守って見せる!と唇を噛み締める。






1622年5月19日 反乱2日目

エサト長老率いる代表団がオスマン皇帝に目通りを願う。

反逆者の一団は馬の広場に。

ユスキュダルに同行していた兵たちはまだ戻らない。



そんな中…
忘れ去られた先帝ムスタファ。
誰も気にかけないので、食べ物はおろか飲み水さえない状態。
SU.SU…と、小さな穴から叫び続ける。
かわいそう。






…という第80話。


大混乱!

てかさ、あんなにキョセムのせいだと言いまくっていたクソ師父オメルが、キョセム妃に話して何とかしてくれ…とかジェンネトに頼んだの、草。

クソ皇帝オスマンも、ちょっとは自分の頭で考えなされ。
何で、あれもこれもキョセムのせいやねん。

ま、キョセムはキョセムで、サラッと殺す奴リストを作っておりますし、まあ、一方的な被害者ではありませんけどね。

イエニチェリも一枚岩ではありません。
スレイマン皇帝の頃の何倍にも膨れ上がっているし、なんちゃってイエニチェリも増えているし、そりゃいろんな奴がおりますわな。
そんな中、アリ隊長は、ズルフィカールの流れを汲む正統派。
65番隊長マンスールは不良兵士って感じ?

このどさくさの中双子を産んだアーキレ。
産後の回復具合ハンパないな。
双子ちゃんたちだって昨日の今日ですやろ?
まだ宮殿に戻っていないみたいですが、大丈夫なんですかね。

皇子たちも微妙に謎。
死んでしまったオメル皇子は赤ちゃんのままやけど、イブラヒム皇子は急に大きくなっておりますし…

ま、史実にはいない人物も登場しているわけやからさ…
細かいところは気にしたらあかん。


一番わけわからんのは皇女ヒュマーシャーのドヤ顔。
どの立場なんかようわからんわ。
とにかくドヤ顔ですねん。
我こそ正義な代弁者みたいな。
…嫌い。


さあ、どうなる?
オスマン。

そして迷える皇子たち。