新・オスマン帝国外伝
影の女帝キョセム
シーズン1 第71話
裏切りか忠誠かのあらすじと感想です。
ネタバレしております。
皇子、イスケンデルの生存を知った太皇太后サフィエ。
宦官ビュルビュルに命じて大捜索網を広げる。
その太皇太后の乗る馬車の行く手を阻んだ者がいる。
宮殿からの脱走を図り、牢に閉じ込められたオスマン皇子。
師父オメルは、その姿を見て嘆く。
高官たちと相談して対処するしているが、困難な状況だと話す。
キョセムがオスマンの逃亡を謀った件で乙女の塔に幽閉されようとしているのだ。
オメルは、オスマンがキョセムへの恨みを募らせるように話を続ける。
不正や計略が横行する現状を招いたのはキョセム。
年長の皇子が玉座を継ぐという勅命も、キョセムの捏造だと。
…ま、言っていることは間違っていないんだけど、言い方が変わるとこんなに違って聞こえるのね。
そのキョセムはジェンネトの裏切りで、宦官長ハジュとともに乙女の塔に連行されようとしております。
二人に罵倒されるジェンネト。
太皇太后とともに馬車に揺られるイスケンデル。
命を救ってくれた近侍頭ズルフィカールの言葉通り、遠くに去ろうとしていたけれど、アフメト皇帝の崩御を知り、心変わりしたのだ。
私の家も故郷も家族もここにあります。
まずは安全な場所にイスケンデル皇子を隠さなければ…
イスケンデルに母上と呼ばれ、うっとりするサフィエ。
ジェンネトの裏切りは、やはり師父オメルに従ったから。
オメルに「お前はすべきことをしただけだ」と慰められる。
皇子さま方、特にオスマン皇子を守るためについた嘘だ。
後宮に残らねば。
何を犠牲にしても。
それでもハリメ妃は正気ではないというジェンネト。
我らが阻止する…と、オメル。
そこにジェンネトを探してやってくる、側女メレキシマ。
何としてでもオスマン皇子に会いたいのだ。
オスマン皇子の逃亡を助けた罪で乙女の塔に収監されるときき、驚く。
ズルフィカールも、兵たちも、キョセムに命を捧げる覚悟を示す。
大宰相ハリルが母后となったハリメとかけ合うらしい。
大宰相ハリルとイスラムの長老エサトが、キョセムの乙女の塔への収監を思いとどまるよう、ハリメ一派に話をする。
女官一人の証言で罪に問うのはおかしい。
特別会議の決定を無視するのもあかんやろ…と。
皇子さま方や、キョセム妃への不当な扱いは許されない!
咎めるべき行為はキョセム妃への暗殺行為やんけ!
母后さまの前で失礼な!と、ダヴド。
長老エサトは、兵たちが返答を待っており、不本意な結果を招いても知らんからな!と答える。
ちょっと考える、ドヤ顔①②③
①…母后ハリメ
②…クソ皇女ディルルバ
③…鳩が豆鉄砲ダヴド
外で待つキョセムに、話し合いの結果を伝える大宰相ハリルとイスラムの長老エサト。
母后さまの誤解という結論に至りました…
オスマン皇子も自室に戻ると聞き、一安心のキョセム。
それでも…
油断は禁物
斧槍持ち、衛兵、イエニチェリも近くで待機せよ…と、キョセム。
ハジュは宦官長の任務から外れるため、キョセムとともに旧宮殿に同行することとなる。
ジェンネトの手引きで、オスマン皇子に会うことができた側女メレキシマ。
そこに、自室に戻れるという知らせが来る。
…が、オスマンの顔に喜びはない。
牢が自室に変わっても、幽閉には違いないからだ。
メレキシマは、奴隷市場からオスマンが救い出してくれた日のことを話し、元気付ける。
どうしてくれよう💢
キョセムの味方を取り除くことだ!と、②。
それでも、信用できる者たちは少ない。
とりあえず、②と③の屋敷の使用人たちを連れてきてしのぐこととなる。
またもや、メフメトと同じ部屋に幽閉となったオスマン。
年長の皇子が後継者となる勅命が、キョセムの捏造であったことをメフメトにばらす。
喪に服さず、捏造に精を出していたってことになるらしい。
…ほんま母の思い、子知らず。
母上を貶める中傷だ!と、メフメト。
そうならええけどな…と、オスマン。
廊下で鉢合わせの、ジェンネトとビュルビュル。
お互いに、何を企んでいるんだか…と言い合い。
ドヤ顔一派によるキョセム派一掃計画が動き出す。
ドヤ顔④は、まず皇子たちの世話係りエイジャンを排除し、配下のものと交代させる。
ムラト皇子が抵抗するんやけども、母后の命令ですからね。
キョセム派の側女も宦官も女官も全員旧宮殿に移動。
さらに、大宰相ハリルに、遠征命令を渡すドヤ顔③
もちろん、ハリルのディヤルバクル遠征は、一派の仕組んだこと。
旧宮殿に移動となるエイジャンにこっそりキョセム宛の手紙を渡すジェンネト。
イスケンデルの隠れ家を密かに(?)訪ねる皇女ヒュマーシャー。
再会を喜ぶ姉と弟。
イスケンデルが密かに帝都に戻ったことも、密かに匿っていることも、命を助けたズルフィカールにはナイショ。
アフメトが処刑命令を出したのも、キョセムが惑わせたのが原因になっております。
ずっと、キョセムに想いを寄せ、危機の度に救い、守ってきたイスケンデル。
そのキョセムが自身と子どもたちを守るために自分を切り捨てたことが許せないのだ。
アレやね。
可愛さ余って憎さ百倍ってやつ。
玉座は、私の権利です!
…と、皇子イスケンデルの決意表明。
もちろん私はお前の味方だ!とヒュマーシャー。
ビュルビュルは、ジェンネトがハリメの下に付いていることが許せません。
自分は何があってもサフィエさま一筋ですもんね。
サフィエを裏切りキョセムに付き、今度はキョセムを裏切りハリメに付く。
いったい何に釣られたんだか…と、ジェンネトに絡む。
旧宮殿。
エイジャンや、味方の女官たちを大勢出迎えて驚くキョセム。
キョセムに忠実な者は皆追放されたのだ。
ジェンネトの姿はない。
…と、託された手紙を渡すエイジャン。
偽りの証言をしたのは、皇子さま方を守るため、誰か宮殿に残らなければならないからだという内容。
命に変えても皇子さま方をお守りします。
私は今もあなたさまに忠実です。
あの者は裏切り者だというハジュにもその手紙を見せる。
これも計略では?とハジュ。
わからないけれど、信じたいのだ…とキョセム。
だよね。
てか、オメルとの関係を知らなければ、信じたいけどね、ジェンネトを。
見ていてもイマイチわからへんもん。
ジェンネト本人もわかっていないのかも。
キョセム派の反撃開始。
帝都中に、配下のものを送り、暗愚な皇帝の噂を広めるのよ
証人を作り、俸給日に、我が皇子オスマンが玉座へ。
イスケンデルの話をするサフィエとヒュマーシャー。
今度はズルフィカールに伏せることを確認。
疑念も抱かせないように。
でも、夫が弟の命を助けたこともお忘れなく…と、ヒュマーシャー。
神がお選びになった。
運命が息子を望んでいる。
何年経ってでも玉座に就ける。
…と、どこまでもポジティブ自己中な太皇太后サフィエ。
ジェンネト、動く。
メネクシェことドヤ顔④の部屋へ。
薬瓶に目を止める。
で、ハリメが自分のことをどう思っているのか、メネクシェに確かめる。
メネクシェにこき使われつつも、おべんちゃらで良い気分にさせ、こっそり薬瓶をすり替えるジェンネト。
金曜礼拝に行くのは嫌やな〜と、母上に言ってみるムスタファ皇帝。
もちろんそんなことは許されません。
民の前に出てしっかりやり切って、お前のウワサを打ち消すのよ!
そこにお薬を届けるメネクシェ。
そう。
ジェンネトがすり替えたあのお薬。
久しぶりに楽しい食卓を囲むズルフィカールとヒュマーシャー。
ヒュマーシャーも、皇子たちに会えない日が続いている。
なんせ、皇帝は数人の取り巻きに囲まれて、近付けもしないのだ。
何にせよ、明日の俸給の儀で苦しみは終わる…とネタばらししてしまうズルフィカール。
ムスタファ皇帝には問題があり、ハリメの母后も短命に終わる。
次期皇帝はオスマン皇子だ。
皇帝の姿を一目見ようと詰め掛ける民たち。
その中にオスマン皇子の幻を見る皇帝。
その幻は、なぜ自分から玉座を奪ったのか?と話しかける。
とうとう剣を抜き、斬りかかるオスマンの幻。
ムスタファ皇帝はオスマン皇子から逃れるため、聴衆の中に紛れ込む。
オスマンから守れ!
宮殿に連れて行け!
…と大騒ぎ。
しまいには金貨をばら撒く始末。
駆けつけたダヴドとキリンディルが連れ帰りますが、市場の民たちは異様な皇帝の姿を目に焼き付けております。
その姿を見つめるズルフィカール。
一方キョセムは市場で布を買う皇女ディルルバを待ち伏せ。
明日の俸給の儀でオスマン皇子が玉座に就くので、母親と夫を説得するように促す。
もちろん、そんなことに同意するディルルバではありません。
お前の皇子たちが我が手にあるのに…とディルルバ。
だから、お前にはここにいてもらう…と、皇女を監禁するキョセム。
母后ハリメは、太皇太后サフィエを訪ねる。
もちろんキョセムに対抗するため。
喜んでお力添えいただけるかと…
…という第71話でした。
今回も面白かった。
てかさ、ジェンネトがすり替えたお薬瓶と、もとの瓶、あんなに様子が違うのにバレへんかったん?
しかも、自分が作った薬なのに、匂いとか感覚で、これは違う…とか思わへんよやろか。
ハリメったら。
で、今三くらいわからへんジェンネト。
一番は、オメル?
それともキョセム?
どやねん。
オメルもサフィエの指示で動いておりましたが、方向が変わってきておりますしね。
今のサフィエは、イスケンデル一択。
で、オスマンの気持ちもわからへん。
キョセムへの思いがそんなに簡単に憎しみに変わる?
ついこの間まで、キョセムママが好きだったのに、今は冷たく「キョセム妃」と呼ぶ。
わからへんのはイスケンデルの気持ちも。
キョセムへの思いが憎しみに変わったのはわからんでもないけど、玉座を狙う?
てか、ハリメ一派の薄っぺらい感じが笑える。
出たとこ勝負の行き当たりばったり感。
何であんなにドヤ顔ができるのかわけわかめ。
小さい皇子部屋のムラト皇子、頑張っておりますね。
でも、あの可愛いムラトがこれからあんなことやこんなことになっていくのかと思うと…辛い。
カフェス制度ってろくなことにならんな。