新・オスマン帝国外伝
影の女帝キョセム
シーズン1 第67話
託された夢のあらすじと感想です。
ネタバレしております。
皇帝夫婦の夕餉。
話題は兄弟喧嘩のこと。
皇子オスマンとメフメト。
オスマンの県軍政官としての赴任をめぐって、二人はまた揉めたのだ。
キョセムは兄弟殺しの勅命について見直すべきだと話す。
神が決めることだと、アフメト。
神が機会をお与えになった者が玉座に就くのだ。
その頃、衛兵を倒して部屋を抜け出した皇子ムスタファ。
「ピンハン」とともに、宮殿の屋根の上。
一歩踏み出せば自由になれるとそそのかすピンハン。
その事態は、夕食中の皇帝夫婦にも告げられる。
皇帝の前に連れてこられるムスタファ皇子。
艦隊が僕を待っている!
自由になるんだ!
…と暴れる弟を平手打ちするアフメト。
お兄さま、僕を助けてと、兄にすがりつく。
いつお兄さまが処刑人を送るかと思うと怖い…と泣くムスタファ。
ハリメもその言葉を聞く。
約束を口にするアフメトだが、そんなもの信用できないというムスタファ。
だから僕を行かせてほしい…
許してほしいと抱き合う兄弟。
ハリメもキョセムも涙するのでした。
旧宮殿。
やっと見つかった息子、イスケンデル皇子の死の知らせに、悲しみに沈む太皇太后サフィエ。
同じく死を知らされた皇女ヒュマーシャーが訪ねる。
ヒュマーシャーの夫ズルフィカールがイスケンデルに手をかけたからだ。
何もかもあんたがあかんねん!
てかさ、ホンマに矢印を自分に向けられないのね、この人。
オスマンとメフメト。
アフメトは二人と話をする。
敵にも味方にも公正であれと話すアフメト。
互いに向き合い、背を向けるのは敵に対してだ。
心から息子たちを心配する皇帝の言葉に、心配なく…と、答える息子たち。
そして、オスマンが一目で惹かれたあの馬を息子たちに贈る。
大喜びのオスマン。
名前を霧のあし毛シスリクルとする、と父に話す。
力強い黒毛の馬を与えられたメフメトも、喜ぶ。
ま、こんなことで仲直りできるのならいいんですけどね。
近侍頭ズルフィカールとヒュマーシャーの食卓は空気が冷え切っております。
そこに乗り込んでくる太皇太后サフィエ!
息子、イスケンデルの墓に案内するように頼みます。(命令します)
息子たちが、馬の贈り物を喜んでくれたようで嬉しいと話すキョセムを、そなたにも贈り物がある…と、連れ出すアフメト。
それは…
大宰相ハリルと宦官長ハジュを証人とした、二人の結婚式。
キョセムは奴隷の身分から解放され、正式な皇帝妃となりました。
あの、エメラルドのイヤリングを贈られ、幸せいっぱいのキョセム。
イヤリングを身につけて、正式な妻として初めての夜を迎えるのでした。
でも、アフメトは、例の強い薬を手放せません。
森の中の寂しいイスケンデルの墓。
苦しめて殺してやるさかいな!
覚えとけよ、アフメト!
幸せな朝を迎えるはずでしたが、目を覚ましたキョセムの隣にアフメトの姿はありません。
胃痛が激しく、薬を飲もうとして倒れてしまったのでした。
気が付いたキョセムは、医師を呼ぼうとしますが、アフメトはそれを止めて、秘密の庭に行きたいと言います。
二人が初めて出会い、初めての口づけを交わしたあの庭。
あの庭で人生を終えたいというアフメトの言葉に、イスハク医師の言葉が偽りであったことを悟るキョセムでした。
雪に覆われた秘密の庭。
でも、これで終わりではない。
先導者という名を持つキョセムに、全ての夢を託すのでした。
皇帝を寝台に横たえたキョセムは、アフメトの執務机でペンを取る。
崩御はまだ秘密。
宦官長ハジュと後宮出納官ジェンネトが箝口令をしく。
でも、いつまでも隠し通せない。
自らしたためた文書に、皇帝印を押すキョセム。
ジェンネトには、我が皇子たちを守るためだといい、手渡す。
確認するジェンネト。
さあ、ここからがキョセムの本領発揮。
慣例である、玉座に就いた者の兄弟殺し。
それをやめさせて見せる。
私が道を示し、運命を変える
…と、御前会議に乗り込む。
亡き陛下との約束を守り、託されたものを守るために。
わたしは、大帝国と契りを結んだ、皇帝妃キョセム。
高官たちを前に、皇帝の死を伏せ、容態が悪いので、あらゆることに備えねばならないと話す。
陛下の最後の望みだと、あの書き付けを渡す。
万一の場合は、後継者は年長の皇子を。
それは、誰のことを指すのか…。
旧宮殿。
宦官ビュルビュルが太皇太后サフィエに報告。
キョセムが奴隷の身分から解放され自由人となり、正式に婚姻したことを。
さらに二日間寝室に篭りきりだったことも。
調子に乗りやがって!
憤るサフィエ。
我が息子を殺しただけでは飽き足らず、祝いに興じるとは!
そこにやってくるヒュマーシャーですが、まだ太皇太后は許しておりません。
さすがに言い返すヒュマーシャー。
はいはい。
母上はいつも自分だけが正しいんですよね〜
悪いのはいつもうちらですやん。
弟が死んだのは、あんたが玉座を夢見たからとちゃうん?
ど正論
高官たちに説明するキョセム。
玉座は長子オスマンのものだが、兄弟殺しを避けるために、継承のあり方を変える。
故に、私は、
ムスタファ皇子の即位を望みます。
ざわめく高官たち。
…という第67話。
アフメト、死んでもた。
13歳で即位し27歳で崩御。
若すぎます。
死因はチフスだと言われております。
もともと弱っていたところに、ヤーセミンの盛った毒が…?
てか、大変ね。
清朝も、オスマン帝国も、後宮はどろどろの人間関係渦巻くところ。
素晴らしく美しいモスクを建設しても、何も成し遂げていないのに…とか言われているのがかわいそう。
史実も、大変やったみたいで、いざこざの対応に追われて、ドーンと何かを成し遂げるどころではなかったみたい。
おつかれ、アフメト。
てか、こんな大変な中、後を託されたキョセム。
えらいことやんかいさ。
でも、自由民になったっていうことで、イスケンデル風情に「わきまえろ」とか言われることもなくなった。
皇女ディルルバも小さい頃から偉そうに「奴隷のくせに」とか言っておりました。
平和をもたらすために選んだムスタファですが、周りを取り巻くものたちが平和にことを進めるとは思えません。
オスマンとメフメトも納得できないでしょう。
キョセムがちゃんと悲しんで、アフメトとお別れする時間が持てないのがかわいそう。
そして、究極の自己中女サフィエ。
よく言った!ヒュマーシャー。
だって、このアヒル口、さんざん酷いことをやり倒してきたのにさ。
て、イスケンデルはホンマにこの墓の下に?