新・オスマン帝国外伝
影の女帝キョセム
シーズン1 第63話
母の思いのあらすじと感想です。

ネタバレしております。

険悪になるばかりの、皇子オスマンとメフメトの仲を心配する皇帝と皇帝妃。

昨日はとうとう父帝の前で殴り合いの喧嘩になったのだ。

キョセムは玉座に就いた者が兄弟を殺す慣例を見直すように言う。

必要な掟だ…とアフメト。
ムスタファ皇子が何度も利用されるのを見てきただろう?

反乱が起きない方法を見つけようと言うキョセム。


皇子オスマンと側女メレキシマ。
オスマンは、マニサの軍政官として赴任する夢を語る。
もちろんメレキシマも一緒だ。







近侍頭ズルフィカール。
メフメト・ギライの情報通り、ベキルという男に会う。
ベキルは、旧宮殿で働く宦官アッバスから聞いた情報だと話す。

あの宦官(緑)ね。

イスケンデルの身分を知ったズルフィカールには納得しかない。

立ち去ろうとするズルフィカールの前に立ちはかだる怪しい男たち。

善戦するも、相手は4人。
危ういところに助けに入る第二宰相ダヴド。

怪我をしたズルフィカールを自宅まで送ることに。









その頃旧宮殿に忍び込んだイスケンデルは、キョセムに命じられた通り、太皇太后サフィエを殺そうとしておりました。

何度も首を絞めようとするものの、やはりできない…と、帰ろうとするイスケンデル。

その背中に声をかけるサフィエ。

キョセムに暗殺を命じられたのね?
でもできなかった。
母親を殺せなかった…

‼︎
母親とは?


なかなか信じられない話。
でも、ずっと大切にしてきた護符の話を聞く。
書家セラハディンのことも。
そして背中のあざ。

知ったのは乙女の塔を出た日。
お前を守るために話せなかった。
でも運命がすでに引き合わせていた。


…てか、寝ている時もアヒル口の子のおばさんに「息子よ」と迫られても…。
にわかには信じられないイスケンデルは旧宮殿を後にする。






第二宰相ダヴドと勝手に結婚した皇女ディルルバ。

後宮に戻るとハリメが婚儀の準備を始めております。もちろん娘と大宰相ハリルとの…だ。


人払いして、私は既婚者だから、婚儀を中止するように言う。
ダヴド宰相と結婚しました。

‼︎
ハリメ激昂。

弟のことを考えてのことだとディルルバ。
大宰相はキョセムの犬。
ダヴドは賢く有能で、誰の配下でもない。

母上の望んだ強い男と結婚したのよ。
…と、ドヤ顔。
まだ頭の整理がつかないハリメ。





オスマン皇子に話がある…と人払いするキョセム。
メフメトとの仲違いの件。
母上を悲しませる気などない…とオスマン。
父上と母上の赦しを得て、県に赴任したいと思っていたと話す。
自分が去った方が皆にも良い。

感情論ではなく、父上と相談して決める…と言いつつ、まだ離れたくないと息子を抱きしめるキョセム。







ショック満開で、宮殿に戻るイスケンデル。
複雑な思い。
ずっと家族を求めてきた。
その自分が皇子?
何年も忠誠を誓い奉仕した皇帝家が実の家族?

…と、皇帝の部屋に入り、皇帝の椅子を眺める。


広げられた世界地図。
テラスから眺める帝都。

私はイスケンデル。
ムラト皇帝とサフィエ妃の元に生まれた者。






第二宰相ダヴドを呼び出し、罵倒しまくる先帝妃ハリメ。

ディルルバのために命を捧げる!というダヴド。
最終目的も同じ。
ムスタファ皇子殿下が玉座に就かれるまで共に戦います!と誓う。

影で画策して結婚したものなど信じないというハリメの前で、お望みなら死んでみせる…とナイフを首に当てる。

ダヴドの迫力!目力!

この件はなんとか収めるけれど、まだ信用したわけではない…とハリメ。

お前の忠誠心に一点でも曇りがあれば喉をかき切る。



ディルルバは、ムスタファ皇子に誓う。
お前を傷つけたものたちに報復すると。
陛下。
キョセム。
サフィエ。
傍観したものたち。
あいつらに死を。






やっと目覚めたズルフィカール。
その口から、情報源の名前を聞くヒュマーシャー。
旧宮殿の宦官アッバス。

つまり、帝位を狙うのは母だというの?と、ヒュマーシャー。

でなければお前だ。

此の期に及んで、まだ母は自分を裏切らないというヒュマーシャー。
きっとメフメト・ギライよ。





悩めるイスケンデルに、まだ訃報が届かないけど?とキョセム。

部屋に入り、殺せたけれども、できなかった。
何をしたにせよ、あの方は太皇太后。
私には殺せない…と。

できなかったけれど、陛下への忠誠は絶対だと言うイスケンデルに、私との誓いは破ったよね…と立ち去るキョセム。





旧宮殿に乗り込むヒュマーシャー。
夫を殺すように命じたのか?と単刀直入。

とぼけるアヒル口。
無関係だと言いつつ、「ちっ、死んでへんのか」と残念そう。

そんなことより
イスケンデルが全てを知ったわ。




縁談の件で陛下に呼ばれたディルルバ。
大宰相でなく、第二宰相ダヴドとの結婚を望むと話す。
急な胃痛に苦しみ始めるアフメトに驚くディルルバ。






ズルフィカールに呼び出されたキョセム。
昨夜の襲撃の件を聞く。
そしてサフィエの企みを話す。
陛下を退けて、権勢を欲しいままにできる皇子を玉座に就ける気だと。
そして、その皇子とは、ムスタファでもオスマンでもなく、イスケンデルだと。

‼︎

肩の荷が重すぎて、共に解決法を見つけたいと打ち明けるズルフィカール。
だって、あのイスケンデルのことだから。






ヒュマーシャーとアヒル口は、これからのことを話し合う。
もちろんイスケンデルの今後。
昨夜の件も話す。
キョセムの命を受けて殺しにきたことを。

なんて事?と驚くヒュマーシャー。

そこに、アッバスに案内されて登場するイスケンデル。






ズルフィカールは、自分は最近知ったけれど、イスケンデルはまだ自分が皇子だあることは知らないと話す。
知っているのは、サフィエ、ヒュマーシャー、ビュルビュル。

ズルフィカールは、サフィエを排除するまでは陛下には伏せて、イスケンデルを帝都から遠ざけなければならないと話す。

何も知らないイスケンデルには、罪はない。
何度もキョセムの命を救ったイスケンデルの死は、キョセムも望まないはず。

…と、ズルフィカールの知る全てを話すのでした。

なんだか意味ありげにキョセムを見送る侍女ヒジュラン。






弟よ…と、馴れ馴れしく近寄るヒュマーシャーを避けるイスケンデル。

ヒュマーシャーも知っていた!
ますます混乱するイスケンデル。

なぜ今まで黙っていたのか。

疑問をぶつけるイスケンデル。

ずっと自分が何者かを知りたいと苦悩してきたのに、こいつらは知っていたなんて!

我が子や弟ではなく、野望に利用できる皇子を探していただけだ!
憤るイスケンデル。
サフィエは二人きりで話をする。

知ってからも黙っていたことが許せないイスケンデル。
塔を出た日から11年も経っているのだ。

サフィエは、これまでの思いを全て伝える。
再び失うことだけが怖かったのだ。


他人を装う方がどれだけ辛いか…
と、やっと息子を抱擁する太皇太后サフィエ。

それでもまだ怒りがおさまらないイスケンデル。

サフィエは、息子や孫たちに囲まれて壮麗な暮らしを送っていた。
その間自分は孤独を抱えて…


何よりもお前を愛していた…と、アヒル口。

背を向けて出て行くイスケンデル。






皇帝アフメトの胃痛は深刻。

ディルルバの口から改めてそのことを知るハリメ。



医師たちがつきっきりで薬を処方し、処置するものの、痛みにのたうち回るアフメト。

とうとう薬も受け付けず、血を吐くのでした。









…という第63話。


毎回怒涛の展開。

イスケンデルの腹立ち、わかる。
でも、自分がずっと仕えてきた皇帝家が自分の身内だとも知ってしまった。
もちろん権力の魅力に勝てなくなるんやろな。

やだな。

だって、玉座も、密かに想いを寄せるキョセムさえも自分のものだったのかもしれないんだもの。


で、お前のことだけを考えていた…とかいうアヒル口の大嘘に笑える。

あんたは自分が一番。
どんな時でもね。
てか、あのアヒル口、腹立たしいわぁ。

ヒュマーシャーのドヤ顔もね。
何が「弟よ」だよ。

キョセムがサフィエ殺害をイスケンデルに命じたことを驚いておりましたが、あんたがヤーセミンにしたことを忘れたんとちゃいますやろな。

この極悪!

そういえば、ヤーセミンのヤの字も出まへんな。

キョセムがちゃんと妹に別れを告げられるように時間をあげて〜。

アフメトは胃痛でヤーセミンどころやないみたいやしな。

てか、こんな大変な時に死なんといてな。
アフメト。