新・オスマン帝国外伝
影の女帝キョセム
シーズン1 第53話
仕組まれた災厄のあらすじと感想です。
ネタバレしております。
後宮の管理者が、皇女ヒュマーシャーに決まる。
早速先帝妃ハリメは、ムスタファ皇子に週に一度合わせて欲しいと、頼み込む。
もちろんNO。
命令は絶対だ。
ハリメも負けてはいない。
こんな望みも叶わないのに、あなたに従う必要が?
答えは、逆らえば追放する。
極悪。流石サフィエの娘。
そこに、宦官長ハジュが飛び込んでくる。
キョセム妃が拉致された!
わざとらしく驚く、極悪皇女と宦官ビュルビュル。
皇帝アフメトは、乙女の塔のサフィエを問い詰める。
キョセムはどこですか?
もちろんしらばっくれる太皇太后サフィエ。
あ、そ。と背中を向ける孫に…
行方は知らへんけど、手助けならできるで。
許可があれば、配下の者たちを動かす。
これでもワタクシは、太皇太后だったのよぉ〜。
交換条件はもちろん解放。
せめてぇ、地位にぃ、ふさわすぃ場所でぇ、罪をつぐないたいのぉ〜
‥と、わざとらしいアヒル口。
腹立つ。
その頃キョセムは、秘密の場所に監禁されておりますが、なかなかのピンチ。
拉致した奴らのの頭目ヌマンはキョセムが何者かも知らず、手を出そうとして、ナスフの部下に叱られたりしております。
お金を全額もらったら、ナスフの犬を始末して、女を連れて逃げるぞ…とか物騒なことをのたもうております。
極悪皇女ヒュマーシャーの次の狙いは皇子たち。
キョセムの部屋に乗り込み、皇子たちを自分の部屋に移すように指示。
もちろんあらがうジェンネトでしたが、相手は母后の全権を委譲されております。
後宮出納官として自分に従え!と。
せめてエイジャンを側におこうとするジェンネトですが、極悪皇女は拒否。
先帝妃ハリメは小姓頭ズルフィカールに声をかける。
私が警告した通り、キョセム妃がさらわれたわね。
皇女ヒュマーシャーが関与しているのは間違いないわ。
外出禁止も、キョセムが外に出るように仕向けたのよ。
私の直感を信じよ。
…と言われても。
ズルフィカールは皇女さまLOVEだしさ。
とにかく、皇女ヒュマーシャーに会いに行くズルフィカールでした。
ストレートが取り柄のズルフィカール。
手がかりをご存知なら教えてください。
このところのお二人の確執を知っております。
は?
目をかけてやっているのに、私を疑うのか?
ズルフィカールは続ける。
あなたの母上、サフィエ太皇太后が、陛下に探し出せるとおっしゃいましたし。
そう思うんなら、思たらええやんかいさ。
あ〜、傷ついたわ〜。
私を疑うなんてさ〜。
…と、極悪皇女、去る。
イスケンデルが、動く。
イフサンの布店を訪ねる。
サフィエ様の使いで来た。
各所に知らせるから、夜にまた来いと言われる。
夜。
極悪皇女ヒュマーシャーの部屋で、皇子たちをあやす皇帝アフメト。
「お前たちの母親はきっと戻るからね。」
母親がいなくても、ワタクシがおります。
…と極悪皇女。
母親が戻るよう、共に祈りましょう…という、白々しい極悪に、感謝を告げるアフメト。
そばにいてもらって心強いと。
オイオイ。
キョセムに食事が運ばれ、猿ぐつわと拘束が解かれる。
キョセムの言葉から、自分たちが拉致したのが皇帝妃キョセムだと知り、驚くヌマン。
再び布店を訪ねるイスケンデル。
イフサンは話す。
元奴隷兵の騎士ヌマンのことを。
悪事を働き追放されたヌマンが、ならず者たちと組んで追い剥ぎをしている。
身代金狙いで誘拐したのかも。
ヌマンの居場所を確認するイスケンデル。
悪党ヌマンもキョセムの名を知っている。
銃弾を跳ね返し、民に金を配った慈悲深いお妃さまだ。
お前ははした金でだまされたのよ、とキョセム。
今ならまだ間に合う。
報酬の百倍渡すわ。
お前の命も保証する。
考え込み、外に出るヌマン。
…もちろん、ヌマンもそう単純ではない。
キョセムは耳を澄ます。
どうやら、キョセムをジェラーリーの首領に引き渡し、逃げることにしたらしい。
ナスフの名前が出たのも聞き逃さないキョセム。
イスケンデルからの知らせを受け、動く皇帝アフメト。
その頃キョセムは自力で縄を切ることに成功。
皇子ムスタファの部屋に医女が送られたと聞き、心配するハリメ。
極悪皇女ヒュマーシャーの部屋に乗り込み抗議する。
会わせて欲しいと頼み込んでも、極悪皇女ののたえはNO。
医女に報告させるから、部屋にお戻り。
ほんま、根性ばば色やで、この女。
その足で、宦官長ハジュの元に向かうハリメ。
ハリメに命の借りがあるハジュは、命令を無視し扉を開けさせる。
食事も薬も拒否し、衰弱するばかりのムスタファ。
やっと笑顔を見せてくれた息子。
待っていたのに何故来てくれないの?…と一番辛い言葉。
ま、自業自得ではあるんやけどさ。
もちろん見逃す極悪皇女ではありません。
今度勝手なことをしたら、
こっそり逃げ出すも、ヌマンに捕まり、また小屋の中に戻されるキョセム。
馬を急がせるイスケンデル。
遅れて、
アフメトと兵たち。
メフメト・ギライの姿もある。
一人先に乗り込んだイスケンデルは、キョセムを人質に取られ、敵の刃に倒れる。
そこに、到着し、賊を制圧するズルフィカールやアフメトたち。
イスケンデルも怪我をしたものの無事。
その頃宮殿の極悪皇女ヒュマーシャーの元に、来客が。
陛下の離縁の勅命と入れ違いにやってきたらしい。
何しに来たのよ?と、つれない極悪。
後宮を管理するために離縁します。
…と、例の三回「離縁します」を、唱え始める極悪。
もとより、陛下の、勅命は絶対。
バラしても、ええんか?と、極悪の夫。
極悪にはバラされたら困る悪事や不正がたくさんあるらしい。
バラされたくなければ、一緒に戻れ。
どうやら、サフィエのために数々の不正を働いたらしい。
証拠もバッチリありまっせ。
ガビーン…となる極悪。
全ての罪の詳細を記した帳簿があるらしい。
卑劣漢め!って、あんたも大概でっせ。
荷物の準備をしろ。
さもなくば、陛下に帳簿を渡す。
そうなればお前も牢に入ることになるぞ。
無事、後宮に戻ったキョセム。
側女たちも、宦官たちも、揃って出迎える。
ハジュとも無事に再会。
ジェンネトから、皇子たちが極悪に連れ去られたことを聞いたキョセムはもちろん取り戻すために動く。
お帰り、キョセム。
無事で何より。
と、白々しく声をかける極悪。
私に従っていれば災厄は免れた。
お前を探し出した母に感謝することね。
見返りに何を?とキョセム。
イスケンデルの怪我を聞き、顔色を変える極悪とビュルビュル。
乙女の頃のサフィエも、キョセムが戻ったと報告を受ける。
怪我をしたイスケンデルが心配。
エジプト州軍政官ハサンの来訪を、アフメトに伝えるハジュ。
面会を求めているらしい。
先帝妃ハリメは、早速キョセムと話す。
サフィエの介入で、すぐにキョセムが見つかったのは怪しい。
陛下に取り入り、関係修復を図る魂胆に違いない。
もちろんヒュマーシャーも手を貸している。
これではっきりした。
私を敵視し、母親と同じ道を。
自分も敵視されている…と、ムスタファの件を報告するハリメ。
キョセムは、ムスタファを心配し、ハリメに会えるよう尽力するけれども、ヒュマーシャーがいる限り不可能だという。
夫、ハサンが、エジプトに連れて変えるように、私たちが手を貸しましょう…と、ハリメ。
悪い顔でにんまり。
イスケンデルを見舞う極悪皇女ヒュマーシャー。
失血が多かったけれど、傷は浅手。
人払いして、そばに寄り添う極悪。
てか、そこにズルフィカール登場。
ここは、ズルフィカールの部屋だったのね。
お前が心配で、ここに来たの…と、咄嗟にごまかす極悪でしたが、なんとなくモヤモヤするズルフィカールでした。
アフメトとキョセム。
なぜ無茶をするんだ?と叱られる。
だって、会いたかったんだもん。
置いていかれて怖かったのだ。
あなたを失うのかと。
私や子どもたちはあなたの慰めにならないのかと思って。
母上も、デルヴィーシュもない。
そなただけだ。
よかったね、キョセム。
…という第53話。
今日もハラハラ展開でしたが、極悪の夫の登場は驚きましたね。
陛下の勅命のことを知らずにやってきたのね。
てか、極悪と太皇太后は、結婚以来連絡を取っていないのかと思いきや、悪事に加担していたとは驚きです。
このまま大人しくエジプトに帰ってくれるのでしょうか。
ハリメがもう一押しするみたいやしね。
てか、あのハサンとかいうやつも嫌な感じやわ。
で、キョセムはナスフの名前を聞いたはずですが。
さっさとあのクソ野郎もどっか行って欲しい。
ムスタファのことも心配やわ。