新・オスマン帝国外伝
影の女帝キョセム
シーズン1 第29話
太陽のお妃様のあらすじと感想。


ネタバレしております。


皇帝アフメトの元を訪ねる先帝妃ハリメ。


息子ムスタファの処分の噂を聞き、いてもたってもいられなくなったのだ。

その心配を払うように、殺さないと言い切るアフメト。
弟でありながら、自分の息子のよう。
亡き兄マフムトからも託されていると。

恐れる気持ちに毒が吹き込まれ、悪に取り込まれるので、その気持ちを捨てるように言うアフメト。
感謝するハリメ。






海軍提督デルヴィーシュの館を訪れるキョセム。

皇女ファーリエの秘密について、キョセムが全て知っていると言うことは、ハンダンを通してデルヴィーシュも伝わっている。

その上で、キョセムはデルヴィーシュに問う。
皇女の恐ろしい秘密を隠蔽した理由を。

宮殿で全てを学んだろう。
それならわかるはずだ。
この件から手を引け。…と、デルヴィーシュ。

キョセムは条件を出すのだった。






小姓頭としてまじめに職務を果たすズルフィカール。
食事に手をつけず、沈んだ様子のアフメトが気にかかる。

アフメトはあの不吉な夢の話をする。
鎧の剣士に殺される夢。

ズルフィカールは、夢の解釈に優れたヒュダーイー導師への相談を勧める。

それは良い!とアフメト。
キョセムを同伴することになる。





その頃キョセムは、デルヴィーシュに、カテリーナの追放を条件として出していた。
あの女は太皇太后サフィエの間諜だから。





新兵イスケンデル。
ユスキュダルのセラハディン翁を訪ねる。
自らの出自を明らかにするためだ。

そして、あの産着を見せる。



これはお前のものか?と問われ、拾い物だと答えるイスケンデル。

盗んだものだと疑われ、立ち去ろうとするイスケンデルに、解読してやるから金曜日に出直すように言うセラハディン。
解読に時間がかかるからだ。
衣は自分が持ち帰ると言い、立ち去るイスケンデル。

セラハディンは驚く。
あの衣は、サフィエ様の幼い皇子に用意したもの。
それをなぜあの若者が?早速お伝えせねば…。







その、太皇太后サフィエは、西方司令官クユジュ・ムラトを訪ねている。

子飼いの軍政官ナスフが召喚され、処刑されると聞きやってきたのだ。
敵前逃亡し、その責を軍政官になすりつけたのだ。
処分は当然だとムラト。

陛下はお前の言葉なら聞くはずだから、処刑を止めるように言うサフィエ。

もちろんムラトの答えはNO。

覚えとけよ!と捨て台詞の母后に、ムラトは追い討ちをかける。
自分を滅ぼす敵はいないが、貴女にはいる。
キョセム妃だ

ムラトを睨みつけ、部屋を出るサフィエ。





出かける支度を整えたアフメトは、ズルフィカールに声をかける。
仕事には慣れたかと。
ズルフィカールは、この衣装と寝台以外に不満はないと答える。
アフメトは、キョセムの名前を出す。
あの者には手こずるだろう?と。
キョセムは慣習や慣例を毛嫌いするが、そこがいいのだと言うアフメト。
ご笑顔のためなら、女人のために叱責されても頑張ります…とズルフィカール。

そこに、デルヴィーシュがやってくる。

シャーヒンがイェデクレの牢から逃亡したことを報告。
直ちに捜索を命じる皇帝アフメト。




皇女ファーリエとの、逃避行を兄に邪魔されたメフメト・ギライですが、これが最後だと、兄シャーヒンのために逃亡に必要なものをそろえてやる。
出港しようと言うファーリエの言葉に従っていればよかった…と後悔を深めるメフメト。






宦官長ハジュに呼び出される側女カテリーナ。
母后ハンダンが呼んでいるので、旧宮殿に行けと言う。





ジェルヴェディー教団導師ヒュダーイーを訪ねるアフメトとキョセム。

二人はヒュダーイーが足を清める手伝いをする。

ここは安穏の家として、庇護を求める者たちの修道場となっており、たとえ罪人でも皇帝でさえ手出しできない場所。

神秘的な力が見たいと言うキョセム。
ヒュダーイーは、高貴なお二人が私如きの足を清めて下さったことこそ奇跡なのでは?と言う。




ハジュに案内され旧宮殿にやってきたカテリーナ。
これからはここに住むように言われ、鍵をかけられる。





安穏の家の民たちに奉仕するキョセム。
皆は噂する。
あれが奇跡の女人だと。
銃弾に貫かれても生き返り、宮殿の平和を守ったのだ。
その姿を見ることができた民たちは喜び、祝福する。
民たちに囲まれるキョセム。
その中の一人が、キョセムの懐妊を告げる。
皇子が生まれると。
産婆なので一目でわかると。

キョセムは身に付けたアクセサリーや貨幣を皆に分け与える。

その様子を微笑ましく見守るヒュダーイーとアフメト。





カテリーナの監禁を知り動揺する母后ハンダン。
デルヴィーシュの指示だと言うハジュ。
ハンダンは、キョセムはやりすぎだと動揺するが、ひとまずカテリーナはここに置くこととなる。
ハンダンはハジュに言う。
その娘とサフィエを処分したら、次に排除するのはキョセムだと。
身の程を知らせなければ。




ヒュダーイーに夢の件を相談したアフメト。
吉夢だと言われ安心する。
世界の守護者である皇帝が異教徒の王に勝利する暗示だと。





宮殿に戻ったキョセム。
産婆に言われたことが気にかかる。
医女の診察を受ける。
妊娠は本当だった。
二ヶ月らしい。
喜ぶキョセムとエイジャン。






宦官ビュルビュルが皇帝の前でかしこまっている。
カテリーナが突然行方不明となったからだ。
ズルフィカールも声を荒らげる。




急いで懐妊をアフメトに報告しようと、寝所の前にきたキョセム。
アフメトの急な外出を聞かされる。
そこにやってきたデルヴィーシュ。
カテリーナを旧宮殿に追いやったことを報告。
それなら次はファーリエの秘密だ…とキョセム。
デルヴィーシュは約束が違うと言う。
キョセムは、ファーリエに危害は加えない。
狙いはサフィエだと。
サフィエ追放の計画を話すと言うキョセム。




その頃、アフメトは、カテリーナを取り戻すために母后の元へ。
母后は、カテリーナはサフィエの配下だから遠ざけるべきだという。
…が、その話はどこから?と聞かれる。




キョセムは、女官長ジェンネトに懐妊の話をするが、邪視を受けるのでしばらく黙っていた方が良いと言われる。

その話に聞き耳を立てるマフフィルーゼ。

そこに「また悪巧みか?」とやってくるビュルビュル。
ビュルビュルから皇帝が戻ったことを聞き、急いで向かうキョセム。

ビュルビュルは、カテリーナの件で立腹しているアフメトに叱られるだろう…と、キョセムを見送る。





自宅に戻り、ファーリエの元に向かうデルヴィーシュ。
秘密が誰かに知られてしまった…と、手紙を渡す。
ファーリエが陛下に病を感染させたと書いた手紙が置かれていたのだと。

ファーリエは誰が書いたにせよ、証拠がないから大丈夫だと言う。

証明できなくても、陛下に疑念を抱かせる…と手紙を火にくべるデルヴィーシュ。

なんとしても書き手を見つけろと言うファーリエ。
デルヴィーシュは、そちらもメフメトに気を付けろと言う。
陛下に引き渡す前に殺すからと。


馬鹿女ファーリエは、まんまと乗せられ、メフメト宛に、証拠となる手紙をしたためる。

貴方にもその嫌疑がかかるからすぐに逃げろと。

そしてその手紙をいつも通りペルバネに預ける。





いそいそと、懐妊を告げようとするも、カテリーナの件で叱られるキョセム。
慣習に従うようにキツく言われる。

懐妊のことは言い出せない。

カテリーナにもドヤ顔を見せつけられ、傷心のキョセム。





側女エイジャン。
カテリーナが戻ったことで、側女たちにキョセムが軽く扱われることが不満で、つい、キョセムの懐妊を口走ってしまう。

もちろん騒ぎに。

黙っとかんかい!と睨みつけるジェンネト。
やはり…と顔をしかめるマフフィルーゼ。
驚くカテリーナ。
ハリメ付き女官メネクシェ。

皇子ムスタファは、もうキョセムと遊べないの?と寂しそう。





道を急ぐペルバネは、もちろん男たちに行手を阻まれる。





サフィエの行手を阻んだのは、キョセム。
自ら懐妊の件を告げる。
これまでさんざん言われてきたからね。

もちろん余裕をぶちかます太皇太后でしたが、キョセムが去った後はもし皇子でも生まれようものなら…と、ショックが大きい。





デルヴィーシュの元に連行されたペルバネ。
手紙はデルヴィーシュの手に。






イスケンデルと話すアフメト。
クユジュ・ムラト司令官の遠征の話。
新兵となったイスケンデルたちも同行するらしい。
近く、入隊式がある!と嬉しそうなイスケンデル。
晴れてイエニチェリ入団だ。
11歳で帯剣した時のことをイスケンデルに語るアフメト。

そこに入ってきた小さな皇子ムスタファ。
キョセムに赤ちゃんができる話をする。

驚く男二人。
メネクシェに祝福され喜ぶアフメト。
苦しそうなイスケンデル。

皇子様が授かりますように…と、イスケンデル。

そこに、ズルフィカールが手紙を届けにくる。
ララ・メフメトから。

エステルゴムを異教徒から奪還したと言う知らせ。
ヒュダーイー導師が言い当てた通り。



クユジュ・ムラト司令官は遠征に行く前に…と、キョセムと会う。

いくつかの忠言のため。


力を蓄え、自らを影の皇帝と称し、お金で全てを支配する太皇太后サフィエ。
自分たち男は、女性相手の戦いには勝てないが、キョセムは勝てる。
今こそ、サフィエの支配に終止符を打つのだ。
陛下が背後から刺されないように。

サフィエを打ち負かすためには、サフィエとは違う武器が必要。

闇ではなく明るいところにいるように。
民の前に出たあの夜のように。
敵の目を見据え意思を明らかにするのだ。

影ではなく光になれ
太陽の如く闇に昇るのだ。

お言葉を心に刻みます。…と応えるキョセム。






ファーリエの罪を告白する手紙は、デルヴィーシュからキョセムの手に渡る。

皇女様に害を及ぼさないと言う約束で渡すデルヴィーシュ。

もちろん。
相手は太皇太后サフィエだから。









…という第29話。


よかったね。
陛下の子を授かって。
皇子でも皇女でも無事な生まれてこれますように。
ほんまに油断できない後宮ですものね。



てか、自分でアフメトに伝えたかったのに、そこは、残念。

てか、まさかカテリーナを自分で取り戻しに行くなんて。
カテリーナに嫌味をかまされても、今日ばかりは言い返す気力も湧いてこないキョセム。

太陽のようなお妃に。

みんながキョセムに期待するけれども、結局は策を弄して、相手を追い詰めなければならないのね。

さて、極悪サフィエを排除することができるのでしょうか?