オスマン帝国外伝
シーズン4 
第38話 ポーランドの王女
のあらすじと感想です。


ネタバレしておりますよ。




スレイマン皇帝暗殺の刺客、アッバスが鋭い視線で皇帝を狙っているのに、何も知らないアルカス王子は、地図を前に大ボラを吹く。

アゼルバイジャンに5千の兵。
ハマダーンに3千の兵。
マランド到着時には総勢2万になる。

それを信じるスレイマンは、戦う前にタフマースブが逃げ出すな…とか言っております。

アルカスによると、タフマースブを高原に追い込み挟み撃ちにする作戦らしい。


袖に仕込んだ短刀を出し、陛下と王子を狙う二人の刺客。

危機一髪のところで間に合うムスタファ皇子。

危なかった〜。

ムスタファが叫ばなければ、背中を刺されていたであろうスレイマン。

目の前で起こった騒動に、ジハンギル皇子は目をぱちくり。






スレイマンは、ムスタファに説明を求める。
どうやって皇帝暗殺計画を知ったのか。



門衛隊用人のジャフェルがアマスヤに会いにきたこと。
アルカス王子には力がないため遠征は中止すべきだと伝えるために。
不審に思い後をつけさせたところ、イランの間諜だと判明。
アルカスの従者アッバスと密会していたため、部下が男を問い詰め計画が明らかに。
その情報を聞いて駆けつけたのだと。


スレイマンは、ムスタファの部下がその重大な情報を、自分に伝えず、なぜムスタファに伝えたのかと問う。


その頃、父上も自分もシバスにおり、アマスヤに戻って聞いたのだと答える。



そこにリュステムが報告に来る。

暗殺者は二人ともタフマースブの間諜だと白状した。
アルカスの動向を知らせることと、皇帝の暗殺が任務。

ジャフェルが何者かと問う皇帝にアッバスは答える。

タフマースブはムスタファ皇子がイラン遠征に反対していることを知っていた。
王は戦争を止めるため、皇子と話すよう命令。
皇帝を亡き者にした後は、ムスタファの即位に手を貸すはずだったと。



ムスタファは反論。

それは王の勝手な幻想で、策略を潰したのは自分だと。


タフマースブが他に何を知っているかと問われたアッバスは、トルクメンの族長たちのアルカス王子への支持と、王子とファトマ皇女の婚約の件だと答える。


ムスタファは、スレイマンの自分に対する疑いが晴れていないことを感じる。

もう一度父子の信頼を築き直すために何ができるかと聞くムスタファに、時間がかかると答えるスレイマン。

人払いをし、一人で考え込むスレイマン。




目の前で起こったことが怖くて恐ろしくてたまらないジハンギル皇子。
父上を助けようと、動こうとしたのに動けなかった自分を責める弟を励ますバヤジト皇子。








トプカプ宮殿。
皇帝代理のセリム皇子と、皇子妃ヌールバーヌー。
ヌールバーヌーは、再び帝都に返り咲けるように、しっかりヒュッレム妃に尽くすように言う。
セリムが帝位につけば、ヒュッレムの思い通りになるとわかってもらえと。





宮殿に母親を訪ねるミフリマーフ。

ヒュッレムは、ジハンギルからの手紙を読んでいる。

父からの手紙がないことを心配するミフリマーフに、リュステムからの手紙を渡す。
ミフリマーフとヒューマーシャーのことしか書かれていないらしい。

それでもミフリマーフの離縁の決意は固い。
手紙を読みもしない。







ムスタファとバヤジト。
バヤジトはムスタファの話を聞き、兄がまだ許されていないことを知る。

傷心のムスタファ。

バヤジトは、リュステムが情報の出所を気にしていたことと、高官の中にはムスタファの支援者がいると言っていたことを伝える。

「やはりな」のムスタファ。
バヤジトに、リュステムに気をつけるように言う。
ミフリマーフに離縁されれば地位が危ういので、必死になっていると。

バヤジトは兄への信頼を告げると同時に、司令官や高官たちが兄上を支持していることもわかると言う。

ムスタファが帝位についたときには、力になると誓う。

帝位についたものが、兄弟を殺す…という風習があるから、微妙な感じ。

そこにやってきたジハンギルも同感。
ムスタファに従うと言う。





アルカス王子を叱り飛ばすスレイマン。

長年仕えるアッバスが間諜だとは知らなかった…と言い訳。

タフマースブはコテンパンにやっつけてやるけど、間諜にさえ気付かへんお前を王や婿にするかどうかはこれからのお前の態度次第…と怒るスレイマンに、この過ちは勝利することで償うと頭を下げる。




スレイマンの体調も良くならないけれども、ジハンギルも良くないみたい。
医師はジハンギルの早めの帰還を勧める。




兄弟三人仲良く話をしているところにやってくるスレイマン。

ジハンギルに、帝都に戻るよう指示。
アマスヤに戻るムスタファと途中まで同行するように。

ジハンギルもバヤジトも、ムスタファが残って遠征に参加することを進言するけれども、スルイマンの決意は固い。







ポーランドの王女、アンナ•ヤゲロニカ登場。
ファトマ皇女はドヤ顔で一番に出迎えて、ヒュッレム妃と間違われたりしております。
ギュルフェムに指示を出し、「ヒュッレムに気を付けて」やて。

ほんま、何様?


ヒュッレムは、アンナ王女のロシア語に応え、久しぶりのロシア語を話す。

アンナ王女は、国では絶世の美女アレクサンドラの話で持ちきりだと持ち上げる。

なかなかの美人さん。

故国の窮状を訴え、支援を請う王女。

ヒュッレムは、セリムと相談し、できる限りの支援をすると約束。

必ず返すという王女に、貸すのではなく贈り物だと言う。

王女が宮殿見学に去った後、ギュルフェムは、陛下の許しなく約束する権利は無いと言う。





ピーリーからヒュッレム妃暗殺を命じられたヤヴズは、宮殿の中では守りが固く無理だと報告。

メフメト皇子の霊廟を訪れるために外出した時がチャンスだと話すピーリー。

霊廟を訪れる前に自身の建てた救貧院に立ち寄る。そこなら警備も手薄だと。






スンビュルの珈琲店、開店。
スンビュルの家という名前。
コーヒーというソルベを売る店として開店。
あまりの苦さに、不味いという客に逆切れ。
店員のヤクップにまで不味いと言われる始末。





ポーランドへの支援をセリムに相談するヒュッレム。

セリムも、約束する前に、自分に相談するのが筋だという。

父上がいらっしゃったら相談するでしょう?と言われ、…なるほどな。
聞いたのがバヤジトなら今頃大騒ぎと言われ、…これまたなるほどな。

そこにドヤ顔ファトマ登場。

「母上が、あなたに相談する前に、どんな約束をしたのか知ってる?」
ヒュッレムの勝手な約束を責め立てるファトマ。

それに対し、
母上の言葉は私の言葉です
と、セリム。

母上の判断は適切。
庇護を求めるものを拒みません。
陛下には私からご説明します。

ヒュッレム、ドヤ顔

ファトマ、退散。

偉いぞ!セリム。



夜。
ヌールバーヌーがアンナ王女の部屋を訪ねると、留守。
セリム皇子のところへ行ったと聞き、顔色を変える。


その頃アンナ王女は、支援へのお礼をセリム王子に述べていた。
ぶどう酒なんか飲んじゃったりして。

後宮に興味がある王女はいろいろ質問する。
そして、他国の王女と付き合う気があるかと、セリムに迫る。

そこにヌールバーヌー登場。
王女は退散。


油断も隙もありゃしない…のヌールバーヌーに感謝を伝えるセリム。

自分の弱点は酒ではなくお前だ…と、ヌールバーヌーを抱きしめる。

ヌールバーヌーの助言への感謝ね。
帝位に就くためにはヌールバーヌーの力が必要。






今日もまた、
「こんな苦いもの誰が飲むねん」のスンビュル珈琲店に注文が入る。

しかも、ヒュッレム妃から!

脚は驚き、もう一度飲んでみる。
ロクムと一緒なら美味しいかも。






バン近郊の野営地。
タフマースブが逃げ出そうとしているという情報が入る。
アルカスが前方を塞ぎ、後方から攻める作戦。

バヤジトから、カラ•アフメトの戦勝報告も入る。

それを後に、それぞれ帰らなければならないムスタファとジハンギル。

ジハンギルはカフタンの件で、兄を裏切ったことを詫び、宮殿の耳と目になると約束する。





スンビュルのコーヒー は、アンナ王女の歓迎食事会で出されるみたい。

食事の準備はアフィフェに任される。

アフィフェはロクマンからの手紙を受け取る。

陛下の状態が思わしくないこと。
陛下の足にまで腫れ物ができたこと。
それでも頑固な陛下は、周囲の誰にも悟られまいとしていること。


心配。





‥という第38回でした。



スンビュル珈琲店、開店です。

ヒュッレム妃がご贔屓の噂に、繁盛するとええけど。

ロクム以外にも甘いお菓子をたくさん置くお店になればええな。


で、ファトマ皇女、ざまぁ…

ギュルフェムが早速ちくったのね。

でも、ヌールバーヌーから母親を持ち上げるように言われていたセリム。

ほんまにスカッとしました。

すごすごと去るファトマの顔ったら…

アルカスにのぼせている間に勘が鈍ったのとちゃいますか?

セリムもヌールバーヌーの大切さに気がついたみたいやし良かった。

てか、アンナ王女、何考えてるんやろね。
セリムを誘っていたよね。

第二のアレクサンドラを目指すとか?



でも、ヨーロッパから見た後宮って、ほんまに興味を引くと思う。

かくいうワタクシも、あられもない姿の女性がくねくねと踊る…的なイメージやったから、意外ときちんと統制が取れていて驚きました。

セリムの答えの通り、楽しみのためでなく、皇統のためですものね。




ムスタファが気の毒。
皇帝暗殺を防いだのに、まだ父上の怒りは解けない。

ほんまにええ子なだけに、残念。