ロングインタビュー
仙名彩世さん

安定の仙名彩世さん。






もともと宝塚のファンではなかったとのこと。

お母さまに勧められて、音楽学校のカリキュラムに惹かれての受験。

バレエは小さい頃から。
歌は学校の先生に「Santa Lucia」を教えていただいて受験。



同期との出会いは奇跡。
全国から集まった才能豊かな仲間との日々。




初舞台は2008年、ME AND MY GIRL
スカステで見ていた劇団の稽古場に立てたことにわくわく。
小道具のお手伝いもさせていただく。
瀬奈じゅんさんが声をかけてくださり、感動。
ラインダンス以外にも出番がいろいろ。
ラインダンスではみんなで息を揃えることの大切さを学ぶ。





花組に配属となる。

Red Hot Sea

ここが自分の「組」になるんだと愛おしく思う。

手の角度、目線など、上級生から学ぶ。



このころの、印象に残る舞台は「太王四神記
最下級生で、たくさんの槍や剣を数える毎日。
はじめて大劇場でのセリフをいただき緊張。
兵士として男役も演じる。






2010 メランコリック・ジゴロ

コメディで、毎日違うアドリブを考えた。
楽しかった〜。





2011 愛のプレリュード Le Paradis‼︎

仙台に帰省中、東日本大震災で被災。
東京公演を行うかどうかみんなで話し合った。

演じることで元気を与えられる素晴らしいところにいるのだと、日々感謝。





ファントム 
新人公演でカルロッタを。




2012 Victorian Jazz
おかしな二人

自分のために書かれた曲を歌うことに感動。
轟悠さんと初共演。
コメディが大好き。





2013 オーシャンズ11

歌唱力に注目が集まる公演となる。





フォーエバー・ガーシュイン

バウホール初ヒロイン
芹香斗亜さんに毎日きゅんきゅん。





2014 ラスト・タイクーン  Takarazuka夢眩

蘭寿とむさん、明日海りおさんから多くを学ぶ。





エリザベートでゾフィーを演じる。

最後の新人公演




2015 風の次郎吉 大江戸夜飛翔




台湾公演 ベルサイユのばら




2016 For the people

轟悠さん演じるリンカーンの妻。
轟さんから舞台人として多くを学ぶ。




ME AND MY GIRL
初舞台の時にはわからなかったことが見える。




仮面のロマネスク

心理描写が難しく、苦しんだ役。
その分引き出しが増えた。



雪華抄・金色の砂漠

芹香斗亜さんの彦星との場面。
毎日幸せ。

アムダリア役





2017 トップ娘役に就任

ずっと育って来た花組で、10年目を迎えようという時に頂いたお話。
憧れだった明日海りおさんの相手役をさせていただけるということに、幸せを感じ、勇気をもらう。



プレお披露目は、仮面のロマネスク、エキサイター。
進化していく明日海さんについていきたいと思う。






邪馬台国の風   Sante‼︎

大劇場でのお披露目。

ショーでは娘役だけで銀橋をわたる場面もあり、光栄で、楽しかった。
お披露目ということで不安もあったけれども、ずっと育って来た花組で、皆さんに助けられた。
明日海さんからも日々アドバイスをいただく。





ハンナのお花屋さん

複雑な環境に生きるミアとして演じていたので、毎日全力で挑む日々。




2018 ポーの一族

シーラ・ポーツネル男爵夫人。
小池先生の作品にかける思いをひしひしと感じる。
素晴らしい世界の中に存在出来て楽しい。




あかねさす紫の花

意気込み。
この作品が大好き。
いつか携われたらと憧れていた。
役替わりもあり、受ける立場として大切に受け止めて演じたい。








いろんな役を演じて来たが、その人物の人生の積み重ねがにじみ出るように、深く作っていきたい。

場面ごとに必要とされることを明確に出せたら。

空気感の中で自然に存在できるようになりたい。



娘役としては、お稽古場からも下級生のお手本になれるように。
自分が下級生のころに、上級生の方からたくさん勉強をさせていただいたので。

明日海りおさんがあってこその、トップ娘役なので、同じ方向を見て進んでいけるパートナーになれるように。

組としても質の高い舞台にできる存在に。



明日海りおさんは全てにおいて尊敬できる方。
そばにいられてしあわせ。
少しでも明日海りおさんが目指す世界に近づけるように精進していく。




宝塚はどんな作品でも「愛」がテーマ。
いろんな形の愛に溢れている。
それが体現できる素晴らしいところ。







…と、丁寧に受け答えをされる仙名彩世さんは、しっとりとした大人の女性って感じ。

下級生のころから大切な役を任され、向き合い、自分のものにして来た積み重ねが醸し出す、抜群の安定感。

明日海りおさんのことを語られるときは、ほんまに尊敬したはるんやな〜というのが伝わり、こちらまで幸せな気分に。

寄り添うタイプのトップ娘役さん。
 


ワタクシの初仙名彩世さんは、お披露目公演です。
「邪馬台国の風」
花組さんが観たかったわけではなく、「邪馬台国」という言葉につられて。

それでもお披露目ということで注目して観る。
卑弥呼の時と、SANTEの時の違いに驚いた覚えが。
パッと目を惹く美人さんではないけれど、堂々としてかっこええと思った。




スカステで金色の砂漠や、カリスタの海に抱かれてなどを視聴。
アムダリアは動きを抑えて悲しみを表現する姿に涙。



大劇場で観たポーの一族。
人でなくなる前と後の演じ分け。
ゆうるりと…の場面のなんとも言えない母性の表現。
もう大感動。

どのお芝居を見ても、ちゃんとその役になり、舞台に存在する仙名彩世さん。

あかねさす紫の花のライブ中継、楽しみです。



仙名彩世さんのトップ娘役就任は、明日海りおさんの熱烈な希望だと書いた文章を読みました。

納得です。